河豚(フグ)の栄養はアミノ酸が豊富で独特のうま味と歯ごたえがある!

フグ

フグの栄養と効能

フグは、良質なたんぱく質を含んでいて、低カロリーでヘルシーな魚です。 
イノシン酸やタウリン・グリニシンなどのアミノ酸が豊富に含まれているので、独特のうま味と歯ごたえがあります。
タウリンは、免疫力を高める効果があるほか、グリニシンとの相乗効果で、血圧やコレステロール値の低下に対して有効に作用します。

皮には、強力な抗酸化作用を持ち、がんの予防や精力減退・更年期障害の予防にもいいとされているセレンが含まれています。
また、コラーゲンが豊富に含まれていて、美肌や美容効果が期待できます。

精巣には、アルギニンが豊富に含まれていて、体の脂肪の代謝を促し、病気になりにくい体を作る効果が期待できます。
この他、糖質や脂質の代謝を促すナイアシンが豊富に含まれています。

フグの主な効能

高血圧の予防、改善・美肌効果・老化抑制・コレステロールの上昇抑制

フグの主な栄養成分

イノシン酸・タウリン・グリニシン・セレン・コラーゲン・アルギニン・ナイアシン

フグの特徴

フグは、敵を威嚇するために体をふくらます姿がよく知られていますが、現在では、およそ120種類の魚がフグ科に分類されています。
そのうち食用となるトラフグ・マフグなどが有名になります。

フグは漢字で河豚と書きますが、それぞれの漢字の意味は以下のようになっています。
河・・・中国で食用とされるメフグが、河川などの淡水域に生息しています。
豚・・・豚のような鳴き声です。

フグ料理は、高級料理として、旬の冬場を中心にして食べられています。
約7割が京阪神地域で消費されていますが、大阪での消費量は全体の約6割にもなります。

てっぽう
大阪では、弾(たま)に当たるということや、当たると死ぬところから冗談でこう呼んでいます。
てっさ(てっぽうのさしみ)・てっちり(てっぽうのちり鍋)はここから由来しています。

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フグの種類

トラフグ

トラフグ別称・方言
クマサカ(秋田県男鹿)・クマサカフグ(新潟県石地)・オオフグ(岡山・香川)・オヤマフグ(和歌山県和歌浦・田辺・白崎)・キタマクラ・モンフク(高知)・ホンフグ(山口県下関・大分県別府)・トジラフグ(福岡県柳川)

特徴
トラフグは、フグ科の海水魚であり、室蘭以南の太平洋側各地や日本海西部から東シナ海・黄海に分布しています。

体長約30~70cmであり、夏から冬は沖合の海底近くに住んでいます。
底引き網や延縄・一本釣りなどで漁獲していますが、産地により味に優劣があり、瀬戸内海西部のものが最高級とされています。

瀬戸内海西部や日向灘・天草諸島などはかつて有名な漁場でしたが、漁獲量は激減していて、現在の主要な漁場は黄海や東シナ海などであり、最近は養殖物も出回っています。

マフグ

マフグ別称・方言
ナメラフグ/メイジョ(新潟)・ショウサイ・ナメラ(東京)・ナメタロウ(島根)・フグト(和歌山県雑賀崎・白浜)・ナメラフグ(山口県下関)・モンツキ(広島県加茂郡)

名前の由来
フグ類の代表的なものだからです。

特徴
マフグは、フグ科の海水魚であり、サハリン以南の日本海や北海道以南の太平洋岸・東シナ海・黄海に分布しています。
体長約40cmであり、エビやカニ類・魚類・イカ類などを食べています。

トラフグには劣りますが、味はよく、鍋物や刺身にすると美味しいです。

シロサバフグ

シロサバフグ特徴
シロサバフグは、フグ科の海水魚であり、北海道から九州の日本各地や東シナ海・中国・台湾に分布しています。

沿岸でふつうに見られ、体長は30cmほどになります。
ときに大きな群れをつくりますが、沿岸の中・底層を泳ぎまわり、貝類や甲殻類・魚類などを食べています。

シロサバフグの多くは干物にされますが、無毒とされていてもっとも安いフグになります。

ハコフグ

ハコフグ別称・方言
キツネ(富山県新湊)・コゴウオ・シュウリ(和歌山)・ゴコウオ(高知)・コウゴウフグ(広島県加茂郡)・モチゴメブク(高知県宿毛)・スッポ・セキフグ(鹿児島)

名前の由来
箱形をしたフグという意味からです。

特徴
ハコフグは、ハコフグ科の海水魚であり、岩手県から四国の沿岸や内湾の岩礁やサンゴ礁・海藻中に分布しています。
日本近海ではほとんどが20cm前後のものであり、体は箱状で、眼や口・ひれ以外は動かないため動作はぎこちなく、ユーモラスな泳ぎ方をします。

食用としますが、ユーモラスな泳ぎ方から観賞魚とされることもあり、名物にしている地域も多いです。

フグの旬

旬のカレンダー
フグの旬
フグは、寒い時期が美味しく、旬は11~2月になります。

フグの産地

天然物

農林水産省(平成20年漁業・養殖業生産統計)参照

福岡県
全国漁獲の11.0%の構成比 54,500t
山口県
全国漁獲の10.0%の構成比 49,800t
島根県
全国漁獲の9.0%の構成比 48,100t

養殖物

農林水産省(平成20年漁業・養殖業生産統計)参照

長崎県
全国漁獲の60.0%の構成比 249,600t
熊本県
全国漁獲の13.0%の構成比 55,400t
香川県
全国漁獲の4.0%の構成比 18,300t

平成20年のフグの漁獲量においては、全体の約4割を養殖物が占めています。
養殖物は全体的に黄色を帯びていますが、現在では、エサや環境の研究により、毒のないフグの養殖にも成功しています。

2002年に初めてフグの輸入量が国内生産を上回りましたが、輸入先の99%は中国産になっています。
フグは、山口県下関市が本場として知られていますが、天然や養殖物が日本全国や中国・韓国から集まっているからであり、フグの産地というよりも実際は集積地というほうが正しいです。

フグの上手な選び方

  • 表皮があざやかなもの。
  • 身にツヤがあり、弾力があるもの。
  • さばいたものは、身が透き通っているもの。

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フグの食べ方

フグの調理法フグは、真冬を代表する高級魚で、透明感の強い白身は煮ても焼いても非常に美味しく、奥深いうま味があります。

テトロドトキシンという毒をもっているフグが多くいますが、この毒は通常の調理による加熱では分解できず、一般消費者に対する未処理フグの販売は禁止されています。
まだまだフグの毒に関して解明されていない部分が多いのが現状であり、フグの取扱いには資格が必要で、内容は都道府県ごとに違っています。

フグの代表的な料理に「てっさ」と呼ばれる刺身があります。
ポン酢ともみじおろしを添えると、風味が高まるだけでなく、それらの作用によりフグに含まれている栄養素を効率よく摂取することができます。
また、「てっちり」と呼ばれる鍋料理がありますが、アラや皮も入っているので、コラーゲンがたっぷりになります。

この他、フグの身は淡白な味なので、味噌漬けや焼きふぐ・ふぐ茶漬けなどにしても美味しいです。  

粕漬け

フグの有毒部分を取り除いたあと、3枚におろして塩漬けにし、天日干しして乾燥後、酒粕に1年以上漬けて熟成させたものになります

フグのカロリー(kcal)と食品成分

エネルギー(カロリー)

廃棄率

水分

ナトリウム

85kcal

0%

78.9g

100mg

カリウム

カルシウム

マグネシウム

リン

430mg

6mg

25mg

250mg

亜鉛

マンガン

0.2mg

0.9mg

0.02mg

0.01mg

ヨウ素

セレン

モリブデン

ビタミンE

0.8mg

ビタミンB1

ビタミンB2

ナイアシン

ビタミンB6

0.06mg

0.21mg

5.9mg

0.45mg

葉酸

パントテン酸

ビオチン

ビタミンC

3μg

0.36mg

微量

※ 可食部(食べられる部分)100gあたりの数値
 

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