鯛(タイ)の種類と特徴

タイの種類と特徴

鯛にはさまざまな種類があり、代表的なものは24種類あるとされていますが、タイ科に属する魚は以下の種類になります。
この他の魚は、イシダイ科やフエダイ科・フエフキダイ科・アマダイ科・イトヨリダイ科・イボダイ科・マトウダイ科・タカノハダイ科・テンジクダイ科・イサキ科などに属している魚になります。

マダイ

マダイ別称・方言
オオダイ・ベン(東京)・チャリコ(大阪府堺)・イラサ・タイノユウ(奄美名瀬)・コダイゴ(福岡県志賀島)

名前の由来
本当のタイということからです。

特徴
マダイは、タイ科の海水魚で、日本では一般にタイといえばマダイのことをさします。

北海道から尖閣諸島までの日本各地・朝鮮半島・台湾・東シナ海・南シナ海に分布していて、群れをなす回遊魚です。
体長約40cm~1mであり、水深20m~200mの岩礁域などに生息しています。
甲殻類・イカ類・貝類・魚類・ゴカイ類などの底生動物を食べています。

マダイは長命で20年以上生きるといわれていて、産卵期は3~6月であり、南の地域ほど早くなっています。
天然物のマダイは養殖物にない鮮やかな体色と、癖の少ない味で重宝されており、高値で取引されています。

古くからマダイは鮮やかな赤い体色と、メデタイとの語呂合わせからおめでたい魚と考えられていて、慶祝事や神道の祭りにおいて欠かせない高級食材とされてきました。
そのため、七福神の一人である恵比寿は、釣竿で鯛を釣り上げた姿をしています。

食べ方
刺身や寿司だねや塩焼き・鯛めし・鯛ちりなどにすると美味しいです。
頭やアラは、潮汁・かぶと煮・かぶと焼き・あら炊きなどに用いられます。

身より頭のほうが美味しいとされていて、とくに目玉のまわりのゼラチン質の潮汁は目吸いといわれ、昔から珍重されています。
また、新鮮であればワタも食べることができますし、骨やあらも活用できますので、捨てるところのない魚になります。

チダイ

チダイ別称・方言
ハナダイ/ムクチダイ(新潟)・カスゴ(東京)・サコダイ(富山県新湊・四方)・クンダイ(島根県米子・島根県松江・浜田)・ヒダイ(対馬・五島・壱岐・玄海)・ヒレチコ(京都・大阪)・マトダイ(兵庫県明石)

名前の由来
小さい鯛という意味やその他さまざまな説があります。

特徴
チダイは、タイ科の海水魚で、琉球列島を除いた北海道以南の日本各地・朝鮮半島南部に分布しています。
マダイに似ていますが最大体長は40cmと小形であり、冬季は水深60~80m付近で越冬しますが、産卵期は9~11月で、水深40~60m付近に集まるといわれています。

チダイの旬は初夏であり、夏季に味が落ちるマダイの代用品として流通しています。

食べ方
姿を生かした姿焼きやけんちん蒸し・から蒸しなどの他、刺身・汁の実などに向いています。
マダイよりも水っぽいですが、塩焼きや昆布締めにすると美味しいです。

キダイ

キダイ別称・方言
レンコダイ/オキノメコダイ(新潟)・ワカサダイ(富山)・メッキ(福井)・ヒレコダイ(島根)・ベンコ(広島)・マコダイ(高知)・ハナフリダイ(熊本)・フカヤ-マジク(沖縄)

名前の由来
黄色みを帯びたタイ類の一種であるということからです。

特徴
キダイは、タイ科の海水魚で、琉球列島を除く南日本・朝鮮半島南部・東シナ海・台湾に分布しており、おもに水深150~200mに生息しています。

体長約35cmであり、2~3年で成熟し寿命は8~9年位です。
産卵期は初夏と秋の2回であり、エビ類・カニ類・イカ類・小魚などを食べていて、マダイよりも安値で身がやわらかいです。

食べ方
煮物や唐揚げ・汁の実などにすると美味しく、新鮮なものは特に体色の黄色が濃くなっています。

へダイ

ヘダイ別称・方言
クロダイ(千葉・東京)・シロダイ(神奈川・静岡)・コキタイ、マンダイ(静岡県浜名湖)・ツリゴイ(富山県新湊)・マナジ(和歌山県太地・三輪崎)・へマイ(愛媛)・スッポ(鹿児島)・タマン(沖縄)

特徴
へダイは、タイ科の海水魚で、定置網や底引き網・釣りなどで漁獲されていますが、市場への入荷は少ないです。

旬は冬から春であり、とくに産卵前は脂がのって美味しいです。

食べ方
クロダイより磯臭さはなく、刺身や寿司だね・塩焼きなどにすると美味しいです。

クロダイ

クロダイ別称・方言
チヌ/クロタイ(新潟)・ヒダイ(東京)・チンタ(愛知県知多)・ホンチヌ(大阪)・ツエ(三重県鳥羽)・オオグロ・ヨッツ(高知)・チンノイオ(鹿児島)

名前の由来
体色が黒っぽいことからです。

特徴
クロダイは、タイ科の海水魚でチヌなどとも呼ばれていますが、琉球列島を除く日本各地・朝鮮半島南部・中国の北部や中部沿岸・台湾に分布しています。

おもに内湾の浅海の泥底・砂泥底に生息していて、産卵期は3~7月になります。
体長約30~50cmであり、雑食性で甲殻類・貝類・クモヒトデ類などの動物と海藻類を食べています。
味はマダイより劣りますが、養殖対象魚として期待されています。

食べ方
生息場所によって磯臭かったり泥臭かったりしますが、ワタを早く抜き、血抜きをしたものは美味しいです。
三枚におろして刺身や洗い・塩焼き・みそ漬けなどにするとよく、洋風料理では、ムニエル・ワイン蒸しなどに向いています。

キチヌ

キチヌ別称・方言
キビレ、キヂヌ/ヒダイ(東京)・チヌ(大阪・和歌山・高知)・ヒレアカ(高知)

名前の由来
クロダイ(チヌ)に似て、ヒレが黄色いことからです。

特徴
キチヌは、タイ科の海水魚で、琉球列島を除く本州中部以南・インド・西太平洋域に分布しています。
体長約30~50cmであり、水深50メートル以浅の沿岸岩礁域に生息します。

クロダイによく似ていますが、体が白っぽいのが特徴です。
肉食性で、ウニ類・貝類・ゴカイ類・甲殻類などを食べていて、産卵期は9~10月頃になります。
四国や九州南部では、クロダイよりキチヌのほうが多いといわれています。

食べ方
刺身や塩焼きに向いていますが、生息域によって磯臭いときもあります。

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