カスピ海ヨーグルトの特徴や食べ方・保存

カスピ海ヨーグルトの特徴

カスピ海ヨーグルトヨーグルトでよく知られているのが、ブルガリアヨーグルトやビフィズスヨーグルトです。
これらのヨーグルトは、中心になっている乳酸菌の名前をそのままつけているものですが、ほとんどのヨーグルトは、ブルガリア菌やビフィズス菌・ヤクルト菌などの乳酸菌のうち、いくつかを組み合わせて発酵させたものです。

カスピ海ヨーグルトにも、一般的なヨーグルトに含まれる乳酸菌は含まれていますが、その他に今までのヨーグルトにはなかった乳酸菌が含まれています。
その菌はクレモリス菌というのですが、このクレモリス菌は日本で市販されているヨーグルトにはほとんど含まれていなく、チーズをつくるときの種菌としてよく使われています。

カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌は、乳酸を作ると同時に多糖体からなるネバネバとした物質を作り出し、周囲に放出するという、ユニークな特徴を持っています。
カスピ海ヨーグルトには、普通のヨーグルトにはないトロッとした独特の強い粘りがありますが、この粘性多糖体とたんぱく質や乳脂肪が組み合わさることで生み出されています。

その他、市販のヨーグルトの菌がよく増えるためには37~42度の温度が必要ですが、カスピ海ヨーグルトの菌は20~30度で元気に増殖します。
このため、カスピ海ヨーグルトは常温で増やしやすく保存も簡単になっています。

牛乳が無理でも、カスピ海ヨーグルトなら大丈夫?

牛乳牛乳を飲むと、おなかがゴロゴロしてトイレに行かないといけなくなってしまうという人が日本人には多く、これは乳糖不耐症というものになります。
乳糖不耐症とは、乳糖を分解するラクターゼという消化酵素がからだの中に少ない、またはまったくないために、牛乳の中の乳糖を分解することができないのです。

しかし、カスピ海ヨーグルトは牛乳を発酵させる過程で乳糖の一部が少なくなっているうえ、乳酸菌のラクターゼが腸内で乳糖を分解するように働いています。
このため、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人でも、カスピ海ヨーグルトなら食べられるという場合があります。

ただ、ヨーグルトを食べてもでもおなかがゴロゴロしてしまう人はいますので、様子を見ながら少しずつ食べていったほうがいいと思います。

カスピ海ヨーグルトの由来

カスピ海ヨーグルトとブルガリアカスピ海ヨーグルトは、中央ヨーロッパの黒海とカスピ海の間に位置するコーカサス地方南部からやってきました。
グルジア共和国やアゼルバイジャン共和国、アルメニア共和国などの山岳地方でつくられているので、コーカサス・ヨーグルトとか、グルジア・ヨーグルトとも呼ばれているそうです。

コーカサスは、有史以前から中央アジアを横断する古代の東西交易路(シルクロード)において、さまざまな民族が行き交じってきたところであり、世界文化の交差点ともいえるところです。

コーカサスの人々は、朝晩ヨーグルトを食べ来客にはヨーグルトをふるまいますが、健康で長寿の人が多く、100才を過ぎている人もいます。
この長寿の秘訣はヨーグルトを食べ続けていることにあるといわれていて、食生活の基本となり毎日食べられているのがこのカスピ海ヨーグルトなのです。
また、この地域以外でも、ブルガリアなど伝統的にヨーグルトを毎日食べる習慣がある国は、やはり長寿国として有名です。

カスピ海ヨーグルトはコーカサスの伝統食

カスピ海ヨーグルトとコーカサスそもそも、ヨーグルトは中央アジアから東ヨーロッパの広い範囲で、家ごとに伝わる発酵食品として代々作られていて、さまざまな料理に使われてきました。
ヨーグルトに米や豆を入れたスープが飲まれていたり、調味料として使われたり、またそのまま食べるだけでなくいろいろなものにつけたりして、毎日大量のヨーグルトを食べています。

それぞれの国のヨーグルトは、その土地ごとに牛乳以外の乳が使われたり、風味や形状も違っていますが、昔から健康に優れた作用をもつ食品として長く食べ続けられてきました。
日本でいえば味噌やしょう油みたいなものであり、味噌やしょう油が地域ごとに味も成分も違うように、ヨーグルトも地域ごとにつくりかたが違ってきます。

なかでもコーカサス地方に伝わるヨーグルトは、これまで日本で知られてきた市販のヨーグルトと大きく違う点があります。
市販のヨーグルトなどが乳酸菌のみの発酵で作られるのに対して、コーカサス地方では乳酸菌と酵母をいっしょに増殖させてつくるタイプのものが広く伝えられています。

カスピ海ヨーグルトの食べ方

カスピ海ヨーグルトの食べ方カスピ海ヨーグルトを中心とした食生活を送ることは、食事全体のカロリーを抑えることにつながります。
カスピ海ヨーグルトは、一般的なヨーグルトに多い酸味が少なくなっているので、酸味が苦手な人でも食べやすく、酸味が少ない分さまざまな料理に使うことができます。

基本的には健康な人ならどんな人でも大丈夫ですが、他の食品と同じように、まれにアレルギー反応や下痢をおこす人がいます。
その場合は食べるのをやめたほうがよく、乳幼児に与える時は、まずは少しずつ食べさせてみるといいです。

どれ位を食べれば効果的?

カスピ海ヨーグルトとモーニングセットカスピ海ヨーグルトは、1日に100~200ml程度、朝晩の食事の後に食べ続けることをおススメします。
できるだけ毎日食べるほうがよく、少ししか食べなかったり、食べたり食べなかったりとムラがあると、健康効果は発揮されにくいです。

単純に量を増やすとカロリーの摂りすぎになりますので、そのぶん間食を減らすなど、ほかの食事での調整が必要になります。
カスピ海ヨーグルトにはある程度の満腹感があるので、朝食や昼食のメニューに組み込めば、甘いお菓子やジュースなどの間食も減っていくはずです。

カスピ海ヨーグルトと果物

カスピ海ヨーグルトと果物カスピ海ヨーグルトに、オレンジやイチゴ・キウイなどの果物を加えると、ヨーグルトには微量しか含まれていないビタミンCを補うことができます。

ヨーグルトとの相性も抜群ですので、果肉を混ぜたり、これらの果物をふんだんに取り入れたフルーツサラダや、氷や果肉といっしょにミキサーにかけ、スムージーやドリンクをつくるのもいいです。

また、甘さが足りないなら、ハチミツやオリゴ糖が含まれたバナナを加えるのがおススメです。

ゴマやきなことの相性は抜群

カスピ海ヨーグルトにゴマやきなこを入れて食べると、足りない栄養素を補うことができ、ヨーグルトに混ぜると効率よく吸収されます。

ゴマはビタミンEやカルシウム・鉄・ミネラルが豊富に含まれています。
大さじ一杯のゴマは牛乳200mlのカルシウムに匹敵するほどであり、鉄分はほうれん草の約5倍も含まれていますので、いっしょに食べることで、骨や歯の強化や便秘の予防、改善に対する効果が期待できます。

きなこ(大豆たんぱく)はナトリウム(塩分)の排出を助け、コレステロール(脂肪)が血液中で増えないようにし、血管を強くして動脈硬化や心筋梗塞・脳卒中などを予防する効果などが期待できます。

カスピ海ヨーグルトの保存

カスピ海ヨーグルトの保存カスピ海ヨーグルトのタネ菌は、5度以下で休眠状態になります。
雑菌の入らない状態で取り出したタネ菌を清潔な容器に入れて密閉すれば、冷蔵庫の中で約2週間くらいまでならそのままの菌の状態を保つことも可能です。
ただし、途中であけてかき混ぜたりすると、この時に雑菌が入るおそれがあります。

また、年中開け閉めする冷蔵庫の入口付近は温度変化があり、10度まで冷えないこともありますので、奥のほうの常に冷気が一定の場所に置くほうがいいです。

乳酸菌はたとえ凍らせても、解凍するとまた活動を開始します。
カスピ海ヨーグルトを冷凍して食べても、乳酸菌の働きに特に変化はありませんが、新鮮なものを食べたほうがいいので、できるだけ作りおきなどはしないほうがいいです。

保存において注意すること

  • 汚れた容器やスプーンを中に入れて放置しない。
  • 30度以上の室温で2日以上放置しない。
  • 冷蔵庫の中で1ヶ月以上放置しない。

 

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