ネギの特徴
ネギの起源は、トルコを中心としたアジア地域、あるいはインドと考えられています。
中国においては紀元前から栽培されていて、日本には奈良時代に伝わったとされています。
ヨーロッパにはリーキ(西洋ネギ)がありますが、これは東洋のネギとはまた別のものになります。
ネギは、それぞれの気候にあった地方特有の品種に人気があります。
関東では土を盛って日に当てないように育てる根深ネギ(長ネギ)のような、白い部分が多いものが人気です。
関西では日にあてて育て、緑の葉までやわらかい葉ネギ(青ネギ)のようなものが主流になっています。
ネギの種類
根深ネギ | |
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伸びるにつれて土寄せして軟白化したものであり、煮物や揚げ物・鍋物・炒め物など、さまざまな料理に使われています。
一般的には長ネギ・白ネギと呼ばれていて、白い部分が多く関東地方に多いです。 |
下仁田(しもにた)ネギ | |
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群馬特産のネギで、殿様ネギとも呼ばれています。
枝分かれしない一本ネギであり、加熱すると独特の甘みがでます。 |
九条ネギ | |
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青ネギの代表であり、京都の九条周辺で栽培されていたのでこの名前がつきました。
近年は京都だけでなく、西日本で広く栽培されています。 |
あさつき | |
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もともとは山の草地に生えていたネギの近縁種になります。
根深ネギの生育途中の細いものをあさつきと呼ぶ場合も多い。 おもに薬味として使われていて、殺菌効果があります。 |
わけぎ | |
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ネギとタマネギの雑種であり、枝分かれして育つことから分け葱(わけぎ)になりました。
青ネギより細くてやわらかく、カリウムやカルシウムが豊富に含まれています。 |
小ネギ(万能ネギ) | |
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万能ネギはこの品種のことをいい、葉ネギを若採りしたもので暑さに強く、年中栽培されています。 |
赤ネギ | |
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やわらかく甘みがあるネギになります。 赤紫色はポリフェノールの一種のアントシアニンであり、表皮を数枚むくとだんだん色が薄れ、中心部は白くなっていきます。 |
芽ネギ | |
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乾燥させてやわらかく育てた芽を、7cmほどのところで若採りしたもの。
寿司のネタになることもあります。 |
リーキ | |
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地中海沿岸が原産であり、別名を西洋ネギといいます。
白い茎の部分のみ食用としますが、煮るとやわらかくなり、甘みと香りを楽しむことができます。 |
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ネギの旬
旬のカレンダー
ネギは、冬が旬であり、寒い時期になると甘みが強くなって美味しくなります。
ネギの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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千葉県 全国収穫の14.1%の構成比 68,000t |
埼玉県 全国収穫の12.4%の構成比 59,800t |
茨城県 全国収穫の9.7%の構成比 46,600t |
ネギは、もともとは冬野菜になるのですが、最近では夏の需要も多いので、春ネギ・夏ネギ・秋冬ネギと周年栽培されるようになりました。
九条ネギのような青ネギは、香川や大阪では周年栽培されていますが、近年では中国からの輸入も増えています。
ネギの上手な選び方
- ピンと張りがあるもの。
- 鮮やかな白色で、しまっているもの。
- みずみずしく、ツヤがあるもの。
- 重みがあり、巻きのしっかりしたもの。
- 根の部分が固くしまっているもの。