セロリの特徴
セロリは、ヨーロッパや西アジア・インドなどが原産であり、紀元前から薬用・におい消しなどに利用されていました。
また、古代ギリシャやローマでは、整腸剤や強壮剤として利用されていたらしいです。
フランス料理では、肉や魚介類の臭みを消すためのブーケガルニ(香草の束という意味)のひとつとして、他のハーブとともに料理のベースとして使われています。
セロリは、16~17世紀ごろに野菜としての栽培が始まり、ヨーロッパやアメリカに広がりました。
日本へは加藤清正が持ち帰ったという説がありますが、当初は強い香りを好まない日本人にはなかなか受け入れられませんでした。
一般に普及したのは戦後のことであり、クセの少ない品種が輸入されてから定着するようになりました。
現在日本で栽培されているのは、ほとんどがアメリカで作られた品種をもとにしていて、世界から上質なものとして評価されています。
セロリは、サラダやクリーム煮・炒めものなどによく使われていますが、スープを作る時に少し入れると香りがよくなり美味しいです。
葉はあまり食べられていませんが、ミネラルやビタミンが多く含まれているので食べたほうがよく、チャーハンやバター炒めにするといいでしょう。
残った茎や葉などは、ニンジンや大根などの残り野菜と即席ピクルスにすると、栄養豊富な食べ物になります。
また、お茶パックに入れると手軽なブーケガルニにすることができ、カレーやシチューのダシに利用できます。
セロリは、焼くことによってよりその効能が高まります。
焼くことで出てくるフェノールカルボン酸には、強い抗酸化作用があり、がんを予防する効果が期待できます。

使う前に茎や葉を冷水に少し入れておくと、シャキッとして食感がよくなります。
筋が気になる時は、包丁で端からそぐかピーラーで取り除き、よく洗い表面のすじを取り、棒状に切ってスティック野菜にすると手軽に食べることができます。
魚介類や肉との相性がよく、一緒に炒めると臭みを消してうま味を引き出します。
炒めものにする場合は、歯触りや食感を損なわいようあまり炒めすぎないことがポイントになります。
セロリの種類
ホワイトセロリ | |
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水耕栽培でつくられた白い小型のセロリ。
通常のものに比べて香りが弱く、筋もないので食べやすいです。 |
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グリーンセロリ | |
アメリカで主流のセロリであり、香りが強く根元まで緑色をしています。
日本ではこれを改良したミニセロリが出まわっています。 |
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根セロリ | |
セルリアックともいい、畑に生えている姿は一見普通のセロリですが、掘ってみると根は大きなカブのようになります。
サラダやシチューなどに使われています。 |
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スープセロリ | |
中国のセロリで、茎は白いほど甘みがあり、スープに散らしたり生でサラダや薬味にすると美味しいです。 |
セロリの旬
旬のカレンダー
セロリは、市場においては一年中出回っていますが、産地によって旬は異なっています。
最も出荷の多い県などから判断すると、旬は11月~3月になります。
セロリの産地
セロリの産地は、長野県や静岡県などであり、夏から秋は長野県から、冬から春には静岡県などから出荷されています。
セロリの上手な選び方
- 茎が太く肉厚であるもの。
- 香りが強く、葉にハリがありみずみずしいもの。
- 茎(ヘラ)がきれいな白色をしているものが、甘みとやわらかさを兼ね備えています。
- 筋がくっきり出ているものは、シャキシャキとした歯ごたえを楽しむことができます。
- 切り口に白い斑点が出ているものは、鮮度が落ちている証拠であり、古くなると水分が減って中がスカスカになります。
セロリの保存法
セロリは、葉から水分が失われるので、葉と茎を切り離してそれぞれ新聞紙で包み、ポリ袋に入れると冷蔵庫で保存できます。
ただ、なるべく早めに食べたほうがいいでしょう。
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