びわの特徴とは?種類や産地・栄養なども紹介♪

ビワの栄養

びわの特徴

びわは、楽器の琵琶に形が似ていることが名前の由来とされていますが、古来インドでは薬用樹と呼ばれていて、漢方や民間療法で使われていました。
中国と日本が原産地とされており、中国のびわの栽培や利用の歴史は古く、唐代以降には主要な栽培果樹の一つになっていました。
中国では、野生のびわが揚子江の上中流域に広く分布していますが、日本では九州から福井に至る日本海海岸や福島・岩手などに自生しており、果実は小さく、形は球形になります。

日本では、江戸時代後期までは果樹として重要視されませんでしたが、江戸時代末期から明治初期になると各地に小規模の産地がでてきました。
その当時栽培されていたものは果実が丸くて小さいびわだったのですが、その後、中国から唐びわと呼ばれる果実の大きいびわが導入され、それを基に茂木や田中などの優良品種が育成されました。
それらの品種が昔からのびわに代わって各地で栽培され、徐々に広まり、二大品種としてそれぞれの産地が確立しました。

びわは、水菓子と呼ぶのがふさわしいほどジューシーな果物であり、ひかえめでやさしい甘みが日本人に好まれています。
食べると美味しいびわですが、生長すると大木になってしまい、庭に植えると風通しが悪くなる・健康を害する・家屋を壊すなどになるため、あまり好まれていない樹木になります。

びわの種類

茂木(もぎ)
江戸時代に中国から持ち込まれたタネから栽培が始まりました。
全国シェア1位の品種であり、小ぶりだがとても甘いです。
田中(たなか)
大粒で肉厚であり、果汁が豊富でみずみずしい食感です。
酸味も適度にあるので、バランスのいい品種になります。
長崎早生(ながさきわせ)
茂木とよく似ていて、赤みが濃い橙色になっています。
糖度は比較的高く、みずみずしく上品な味わいです。
なつたより
平均60gと比較的果実が大きくて、果肉はやわらかく甘みが強いです。
平成21年に登録された新しい品種になります。
希房(きぼう)
希房は、世界初のタネなしびわの品種です。
千葉県が産地ですが、生産量は少ないです。
大房(おおぶさ)
大房は、平均80gと果実が特に大きいです。
酸味が少なくほどよい甘味であり、果汁も豊富です。
瑞穂(みずほ)
果実はかなり大きく、適度な甘みとほどよい酸味のバランスがいいです。
富房(とみふさ)
千葉県で育成された品種で、大きめの果実で甘みが強く、酸味が弱めでバランスがいいです。
涼風(すずかぜ)
主に長崎県で栽培されている品種であり、果実は大きめで、酸味が弱く、まろやかな甘さがあります。
涼峰(りょうほう)
果実が大きめで、食味がいいことに加えて、生産量が少なく高級びわとして知られています。
房姫(ふさひめ)
果肉がやわらかくて食感がよく、酸味は弱めでほどよい甘さがあります。
麗月(れいげつ)
やや大きめで、麗しい満月のような姿が特徴であり、なめらかで甘みが強くなっています。
白茂木(しろもぎ)
長崎県で茂木をもとに改良された品種で、名前の通り果皮は白っぽいです。
土肥(どい)
小ぶりなのに種子が多いため果肉が少ないが、甘くてとても美味しいです。
福原早生(ふくはらわせ)
大きくてジューシーであり、さっぱりとした甘さが人気の品種です。
びわは現在、さまざまな品種が栽培されていますが、そのうち茂木が全栽培面積(2500ヘクタール)の約56%を占め、次いで田中が約20%、長崎早生が約7%で、ほかの品種はごくわずかの生産になっています。

果実の形には卵形球形・扁球形のものがありますが、果皮や果肉の色は橙黄色のものと黄白色のものがあります。
日本で栽培されているびわの品種のほとんどは、卵形で橙黄色のものになります。

果実が扁球形で黄白色の品種には土肥があり、このタイプの品種を白びわと呼んでいます。
白びわは一般的に果皮が薄く、果肉は緻密でやわらかく、甘みも強く品質に優れていますが、果実が小さいため商品性に乏しいです。

びわの旬

旬のカレンダー
ビワの旬
びわは寒さに弱い植物であり、春から初夏にかけてが旬になります。

ビワの成熟期は5~6月であり、早生品種には長崎早生などがあります。
早生品種は一般に冬季の寒害を受けやすく、露地栽培での適地は少ないです。
中生品種には茂木や大房などがあり、晩生品種には田中や白茂木などがあります。

びわの産地

都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照)

長崎県
全国収穫の34.9%の構成比 1,730t
千葉県
全国収穫の11.2%の構成比 556t
鹿児島県
全国収穫の 8.8%の構成比 435t

びわの栽培は、千葉県以西の冬に温暖な海外沿いの地域で行われていますが、生産量は年により豊凶の差が大きくなっています。
九州の各県と和歌山・香川では主に茂木を栽培していて、千葉や兵庫・広島・愛媛では主に田中を栽培しています。
比較的新しい品種である長崎早生は、鹿児島の奄美大島や長崎などの冬場、特に温暖な地域やビニールハウスでの栽培が増えています。

びわの栽培は、中国や日本のほか、地中海沿岸諸国やアメリカ・ブラジルなどでも行われていますが、これらのびわは中国や日本から導入されたものが基になっています。

びわの上手な選び方

  • 軸がしっかりしているもの。
  • 皮の色があざやかでハリがあるもの。
  • 白い粉状のブルームとうぶ毛におおわれているもの。

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びわの栄養と効能

ビワびわは、フルーツの中では上位につけるほどβ-カロテンが豊富に含まれていて、がんや動脈硬化の予防、高血圧の改善など、生活習慣病に対しての効果が期待できます。
また、β-カロテンは、体内でビタミンAに変わり、目の粘膜を健康にして視力を保ち、老化を抑制するなどの働きもあります。

びわの皮やタネの近辺に豊富に含まているのがポリフェノール成分のクロロゲン酸であり、苦みを持つ成分で発がん物質の生成を抑え、その動きを不活発にする働きを持つとされています。
食物繊維が含まれていて、腸内環境を整えてくれますので、便秘の予防や改善に対する効果が期待できます。

びわの葉には、クエン酸リンゴ酸タンニンなどが含まれていて、免疫力を高める効果が期待できます。
また、タンニンには、乾燥した肌を潤す効果があるとされています。

びわの主な栄養成分

β-カロテン・クロロゲン酸・クエン酸・リンゴ酸・タンニン・食物繊維

びわの主な効能

がん予防・高血圧の予防、改善・疲労回復・美肌効果

びわは利尿・口渇・健胃に有効
びわはせきを止め、嘔吐を治し、のどの渇きを止めます。
葉は煎じて、せきや利尿・口渇・健胃に用いたり、びわ湯としても使えますし、種子は肝臓病によく、むくみやせきに有効になります。

せきが続くときには、びわの葉の毛を除き、20gほどを煎じて飲むといいです。

びわの栄養を強化する食べ合わせ

びわ+キウイ

びわに含まれているβ-カロテンと、キウイのビタミンCにはともに抗酸化作用があり、風邪予防やアンチエイジングなどに対しての効果が期待できます。
キウイについての詳細はコチラ:キウイの特徴とは?種類や産地・栄養なども紹介♪

びわのカロリー(kcal)と糖質

びわのカロリーは40kcal・糖質は6.2gです。(※ 可食部100gあたり)
びわ1個(35g)のカロリーは14kcal・缶詰の場合は81kcalほどになります。
カロリーは低いので、ダイエットに向いている食材といえます。

他の果物類のカロリーや糖質は以下のようになっていますが、他の果物類と比べるとカロリーは低く、糖質はほぼ同じくらいになっています。

     

びわの食べ方

びわは、軸を持ちお尻から皮をめくると簡単にむけますが、切ったり果皮をむいて時間を置くと黒くなってしまうので、食べる直前に皮をむくか、レモン汁などをかけておくといいです。
酸味が少ないので、ジャムを作る時にはレモン汁を加えるとさわやかないい味になりますが、風味づけをする時にはバニラやリキュール酒がいいです。

びわの保存法

普段は常温で保存し、食べる前に2時間くらい冷蔵庫で冷やすといいです。
傷みやすく、果実酒やジャムなどにする以外は保存には向かないので、早めに食べきるほうがいいです。

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