キウイの特徴
キウイは、別名ちゅうごくさるなしといわれるように、中国南部の原産であり、1906年、ニュージーランドに導入されました。
日本へは1970年代に導入され、みかんの転作作物として普及した、比較的新しい果物。
短期間に世界的果物のひとつになったことから、キウイフルーツの奇跡と呼ばれています。
キウイという名前は、茶色の円筒形で毛が密生している姿が、ニュージーランドの国鳥のキウイバードに似ているからになります。
キウイは、酸味と甘みのバランスがとれたジューシーな味わいやグリーンのさわやかな色合い、切り口の模様の美しさが魅力の果物。
キウイには、果肉がきれいな緑色のグリーンキウイと、黄色で甘みが強いゴールドキウイがありますが、最近では、ゴールドキウイの人気が高くなっています。
現在では、栽培が比較的専門知識がなくても可能なことから、ホームセンターなどで苗が購入できたりします。
キウイの種類
ヘイワード | |
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世界で最も多く栽培されている品種であり、果実は重さ100g前後と大ぶりで、甘みと酸味のバランスがいいです。 |
ゼスプリゴールド | |
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果形はやや細長く、酸味が弱くて甘みが強いのが特徴。 |
レインボーレッド | |
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ヘイワードよりひと回り小さく、酸味が弱くて甘みが強いのが特徴。 |
香緑(こうりょく) | |
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香川県のオリジナル品種で、細長い俵型であり、酸味がひかえめで甘みが強くなっています。 |
さぬきゴールド | |
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黄金色の果肉をもつことからこの名前がついていて、1個の重さが200g前後あり、世界最大級の大きさといわれています。 |
魁蜜(かいみつ) | |
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中国が原産の品種で、リンゴのような形からアップルキウイとも呼ばれています。
酸味が強く、完熟するととても甘くなります。 |
ゼスプリサンゴールド | |
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きれいな俵型で外皮の毛が薄く、鮮やかな黄色の果皮が特徴。
果汁がたっぷりで、フルーティな甘みが際立ち、人気が出てきています。 |
ゼスプリ・スウィートグリーン | |
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果肉は鮮やかな緑色で、さわやかな甘みと酸味があるのが特徴。 |
ブルーノ | |
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平均的なサイズの2~2.5倍ある大型の品種で、果肉は濃い緑色でほのかな甘みがあります。 |
香粋(こうすい) | |
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香川県が育成した品種で、一口サイズで甘みが強いのが特徴。 |
讃緑(さんりょく) | |
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香川県が育成した品種で、甘みと酸味のバランスがいいのが特徴。 |
片浦イエロー | |
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神奈川県が育成した品種で、果肉は黄色で糖度は15%と甘みが強い。 |
東京ゴールド | |
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果肉は黄色でやわらかく、縦に切ると断面がハートに見えるのが珍しい。 |
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キウイの旬
旬のカレンダー
キウイは、1年中出回っているので輸入物のイメージが強いですが、国内産もあります。
国内産の旬は品種にもよりますが、10~11月ごろになります。
キウイの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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愛媛県 全国収穫の32.7%の構成比 6,890t |
福岡県 全国収穫の23.9%の構成比 5,040t |
和歌山県 全国収穫の15.5%の構成比 3,270t |
店頭に並ぶキウイのうち、もっとも多く出回っているのはニュージーランド産であり、輸入品の95%位を占めています。
5月~6月にニュージーランドで収穫されたものが、低温貯蔵されて、5月~12月にかけて輸入されています。
10月~11月にかけて収穫された日本産が、10月~6月にかけて出荷されています。
キウイの上手な選び方
- きれいな楕円形をしたもの。
- 皮の茶色いうぶ毛がびっしりとついているもの。
- 購入後すぐに食べるときは、さわってみてやわらかめのもの。
- さわってかたいものは、未熟で酸味が強くあまり美味しくないですが、室温に3~4日おいておくと熟してきます。