マンゴーの特徴
マンゴーは、 ウルシ科に属する樹の高さが10~20mの常緑果樹であり、北インド及びマレー半島が原産地といわれています。
インドでは4000年以上も前から栽培されていて、古くは聖なる果物として扱われていたとされています。
チェリモヤ・マンゴスチンと並ぶ世界三大美味果実の一つであり、果物の王様とよばれています。
果実の中心に平たくて大きなタネが一つ入っていて、果肉は繊維質が多く特有の香りと濃厚な甘みがあります。
国産物には皮が赤いアップルマンゴーが多く、輸入物にはタイやフィリピン産の黄色いもの、カリフォルニア産の緑色のものなどがあります。
国産物は完熟の一歩手前の状態で販売されていることが多いですが、輸入物は緑色の状態で店頭に並ぶことが多いため、常温での追熟が必要になります。
マンゴーは、美容食として人気が高まっていて、最近では国産物が出回り、身近に購入できるようになってきました。
マンゴーの加工品には、干しマンゴー・マンゴーチャツネ(カレーなどに使う調味料)などがあり、最近ではさまざまなところで販売されています。
アレルギー反応に注意
マンゴーはウルシ科の植物であり、ウルシアレルギーの人が触れると、かゆみや発疹・口内の腫れなどの症状があらわれます。
マンゴーの花の香り
果実は甘くトロピカルな香りのマンゴーですが、その花は強烈な腐敗臭がします。
原産の熱帯地域の気温が高く、植物の花粉を運ぶとされているミツバチが活動しにくいため、高い気温でも活動できる臭気に進化したと考えられています。
ミニマンゴー
品種名ではないのですが、アーウイン種の果実が小さいまま熟したものになります。
小さいながらも甘みは非常に濃厚であり、皮が薄いため手でむいて食べられます。
計画的に生産できないものなので、産地以外に流通することはほとんどありません。
マンゴーの種類
アップルマンゴー | |
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日本国内で販売されているマンゴーの多くを占めている品種。
皮がリンゴのように真っ赤であり、とろけるようになめらかで濃厚な甘みが特徴です。 |
グリーンマンゴー | |
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グリーンマンゴーとも呼ばれるように、皮が緑色なのが特徴。
果肉は鮮やかな黄色で、ナッツのような香りとさわやかな味がします。 |
カラバオ | |
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ペリカンマンゴーとも呼ばれるフィリピン産のもの。
ほどよい酸味となめらかな舌触りがあり、甘さの中にさわやかな酸味を感じることもできます。 |
キーツ | |
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果実が大きめで、果皮は緑色をしています。
熟してくるとやや黄みがかり、表面にツヤが出てきます。 |
ケント | |
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メキシコ産の品種で、芳香な香りを楽しむことができるのが特徴。
舌触りがなめらかで、甘みとほどよい酸味があります。 |
ナンドクマイ | |
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花の幸という意味があり、数あるマンゴーの中でも甘い品種になります。
酸味はひかえめでコクがあり、なめらかな食感が持ち味になっています。 |
マハチャノ | |
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名前の由来は、タイ語で「のこぎり」という意味になります。
形はゆるいカーブをおびていて、果実はほのかな甘みがあります。 |
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マンゴーのカロリーに関する記事です。
マンゴーの旬
輸入物においての旬は特になく、国産のマンゴーにおいては6~8月が旬になっています。
マンゴーの産地
マンゴーは、世界中の熱帯・亜熱帯地域で栽培されていて、500以上の品種があるとされ、産地によって果実の色や形も実にさまざまになります。
マンゴーの主要産地には、インド・パキスタン・メキシコ・フィリピンなどがあります。
日本では現在、沖縄・西南諸島・九州南部にて、露地または施設栽培が行われています。

糖度は15度以上で、重さは350g以上という厳しい基準をクリアしたものだけに名前が付けられています。
果実ひとつひとつにネットをかけて保護し、地上で完熟させてから自然落下させて収穫する栽培法がおこなわれています。
そうすることで栄養が最大限に凝縮され、なめらかで甘みや香りに優れた美味しいマンゴーが育ちます。
上手な選び方
- 全体的に色がよくあざやかなもの。
- 果皮に黒いはんてんがないもの。
- 皮にシワが出てきたら食べごろです。
- 指先にやわらかい弾力があれば完熟しています。