うどの特徴
うどは、東アジアが原産で、日本や中国・朝鮮半島などに自生している野菜です。
若葉・つぼみ・芽・茎の部分を食用としますが、野生のものと栽培されたものがあります。
野生のものは緑色をしていますが、栽培されているものは地下で育てるので、全体的に白い色をしています。
一般的にうどと呼ばれるものは、太陽の光が当たらない室(むろ)で軟化栽培したものになります。
江戸時代になると、白く長いうどが栽培されるようになりましたが、それまでは、山野に自生していた若い芽を摘んで食べていました。
独特な香りとシャキッとした歯ざわりが特徴であり、関東ローム層が栽培に向いているので、今では東京の名産品になっています。
うどは1~2mほどであり、風がなくてもゆらゆら揺れています。
ここから、見かけが大きいだけで役に立たない人を、ウドの大木とあらわすようになりました。
やまうど(山独活)
やまうどのほうが、普通のうどより香りもアクも強くなっています。
以前は山野に自生するものをやまうどと呼んでいましたが、現在では栽培されたもののことを指します。
うどの旬
旬のカレンダー
天然物のうどは、収穫できる時期が短く、3月~5月が旬になります。
この時期に獲れるうどは春うどと呼ばれ、香りがよく、やわらかいものになります。
南のほうが旬が早く、3月ごろから旬が始まり、関西から本州は4月ごろ、東北では5~6月初旬ごろが旬になります。
うどは、東北地方が主な産地になるのですが、東北地方での出荷が始まると、初夏が始まったともいえます。
また、11~2月ごろに獲れるうどは寒うどと呼ばれています。
うどの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成22年統計 参照) |
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栃木県 全国収穫の34.6%の構成比 1,205t |
群馬県 全国収穫の27.7%の構成比 962t |
秋田県 全国収穫の9.3%の構成比 322t |
群馬・栃木・東京などで栽培されたものが1年中出まわっています。
うどの上手な選び方
- 全体的にうぶ毛が生えていて、みずみずしいもの。
- 持った時にずっしりと重いもの。
- 穂先がピンと張っているもの。
- 丈が短く、切り口から先まで同じ太さのもの。