栗の特徴
栗は、ヨーロッパ・アメリカ・中国などに自生し、古くから各地でその実が食用とされてきました。
大別すると、日本栗・中国栗・ヨーロッパ栗・アメリカ栗などがありますが、日本での栽培は日本栗以外難しいとされています。
日本栗の祖先は、自生していた小粒の芝栗ですが、江戸時代には改良した品種がいくつも生まれています。
中国栗は焼き栗に適していて、天津甘栗として親しまれています。
ヨーロッパ栗は、マロングラッセなど、お菓子の材料として輸入されています。
日本では秋の味覚の代表であり、縄文時代から食料とされてきました。
殻が硬く種を食べるフルーツは堅果と分類されていて、落花生・くるみ・アーモンドなどのナッツと同様で、栗もその一種になります。
栗は、ホクホクとした甘みと歯ごたえがあります。
蒸してそのまま食べるほか、栗ご飯にすると、季節を楽しみながらたっぷりと栗を味わえることができます。
半日ほど水にひたしておくと皮がむきやすくなり、包丁の刃先を使えばうまくむくことができます。
栗の底のザラザラした部分を刃元でむき、それから刃を上にむけて、栗の皮をはぐように刃を動かしましょう。
蒸し器に栗を入れて蒸す場合、じっくり蒸すと甘みが増します。
蒸気があがってからフタをして約1分で火を止め、10分蒸らし、再び中火で約15分温めます。
焼く場合は、破裂を防ぐため、切り込みを入れてから焼くほうがいいでしょう。
栗の種類
利平栗(りへいグリ) | |
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大粒でふっくらとしていて、甘みが強いです。 | |
銀寄(ぎんよせ) | |
大粒で実は粉質であり、甘みと豊かな香りが特徴。 | 甘栗 |
中国栗を釜煎りし、ゴマ油と砂糖を加えて煎ったのが、甘栗。
糖質・食物繊維・ビタミンB群やミネラルも豊富なので、おやつにも最適です。 |
栗の旬
旬のカレンダー
栗は秋の食材であり、9~10月が旬になります。
栗の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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茨城県 全国収穫の23.4%の構成比 4,910t |
熊本県 全国収穫の18.4%の構成比 3,870t |
愛媛県 全国収穫の7.6%の構成比 1,590t |
栗は、中国産と国産が一般的に出まわっています。
古くからの産地である丹波は、仏教の伝来とともに大陸から接ぎ木の技術を導入し、早くから大粒の栗を生産することが出来たといわれています。
栗の上手な選び方
- 持って重みを感じるもの。
- 皮にハリとツヤがあり濃い茶色をしているもの。
- トゲがピンと立っているもの。
- 古くなると光沢がなくなり、凹みやシワが現れます。
栗の保存法
生の栗は、チルド(0℃)で1~2ヶ月間保存すると、栗のデンプンが分解されて甘みが増します。
新しいうちだと、渋皮煮や甘露煮などにして保存することができます。
また、加熱後は皮をむくと冷凍することができます。
【栗のカロリーや栄養はコチラ】
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