梅(ウメ)の特徴とは?種類や旬・栄養なども紹介♪

梅の実

梅の特徴

梅は、奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰った薬木がそのルーツといわれていて、最古の歌集の万葉集にも梅を詠った歌があり、当時は花といえば梅を指していました。
はじめは花を鑑賞していましたが、やがて果実を食べるようになり、平安時代の終わりには医学書に梅干しの効果が取り上げられていて、戦国時代には兵糧丸(携帯用食料)として使われていました。
江戸時代になると薬効の高い食べ物として、庶民の暮らしになくてはならないものになりました。

松や竹と並んでめでたいとされる梅ですが、その種類は300以上あるとされ、果実の重さが10g以下のものから50g以上のものまで実にさまざまであり、長い歴史の中で改良を重ねてきた果物になります。

梅の未熟果の青い果実を飲み込むと、胃酸により有毒性が出ますが、幼児が誤って果実をかじった程度では生命にかかわる一大事にはまずならないです。

梅干し

梅を塩漬けにし、赤ジソの葉で色をつけ、日に干してから漬け液に戻した保存食品です。
おにぎりの具や調味料に使われていて、防腐作用や食欲増進作用などがあります。

梅漬

完熟前の梅を塩漬けにしたもので、シワがなく、歯ごたえがあります

梅びしお

梅干しを水につけて塩分と酸味を抜いてから煮詰め、裏ごしして砂糖を加えて火にかけながら練り上げたものです。

スポンサードリンク

梅の種類

南高梅(なんこうばい)
和歌山県産のブランド梅であり、みなべ町が発祥の地になっています。
紅色がかった大粒の実は、梅干しやジュースなどになりますが、特に南高梅を使った梅干しは最高級品といわれています。
白加賀(しろかが)
江戸時代から栽培されていた梅の代表品種の一つです。
東日本で多く栽培されていて、果肉は厚くて少しかためです。
豊後(ぶんご)
梅とあんずの中間種との説もある品種で、東北地方での生産が盛んになっています。
鴬宿(おうしゅく)
果実は中くらいのサイズで、果肉がかたいのでカリカリとした食感を楽しむことができます。
紅サシ
紅色になるのが特徴であり、種子が小さく、果肉が薄いです。
古城(こじろう)
南高とともに和歌山県で多く栽培されている品種で、種子が小さく果実は丸くて中くらいの大きさです。
梅郷(ばいごう)
主に関東圏で栽培されている品種で、種子が小さくジューシーです。
玉英(ぎょくえい)
関東以西で栽培されていて、少し大きめで果肉も厚く梅干しに最適です。
藤五郎(とうごろう)
江戸時代から知られる歴史ある品種で、肉厚でやわらかい果肉が梅干しに向いています。
橙高(とうこう)
和歌山県で育成されている品種で、β-カロテンを南高の約6倍も含むのが特徴です。
剣先(けんさき)
古くから福井県で栽培されている品種で、先がややとがっているのが特徴です。
福太夫(ふくだゆう)
収穫量がとても多く、果実はやや小ぶりで、きれいな黄色に熟します。
翠香(すいこう)
果実は楕円形で、南高よりも小さめだが果肉は多くなっています。
十郎小町(じゅうろうこまち)
2014年に登録された、神奈川県等が育成した新品種になります。
竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)
小梅の生産量の全国一は長野県ですが、その中でもいちばん多く栽培されている品種です。
甲州最小(こうしゅうさいしょう)
山梨県で栽培されていて、小梅の代表的な品種であり、果実は4~6gと小梅の中でも小さめです。
織姫(おりひめ)
果実は丸くて小さく、早い収穫でカリカリ梅、遅い収穫で梅干しにするのがおススメです。
白王(はくおう)
和歌山県で栽培されている小梅で、やわらかいので梅干しに最適です。
紅王(べにおう)
白王と似ていますが、小梅の中では果肉が厚く、やわらかいので梅干しに向いています。
パープルクイーン
鮮やかなピンク色のエキスが出るので、紅色の梅ジュースをつくることができます。
七折小梅(ななおれこうめ)
タネが小さく、酸味が弱く香りがいいので、梅干しや梅シロップにおススメです。

梅の旬

旬のカレンダー
ウメの旬
梅雨という言葉が、梅の実がなる時期にふる雨という意味を持つように、旬は5月~6月になります。
入梅のころになると、一斉に梅干しや梅酒用として梅の果実が店頭に並びます。

梅の産地

都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照)

和歌山県
全国収穫の63.9%の構成比 79,000t
群馬県
全国収穫の4.5%の構成比 5,590t
福井県
全国収穫の1.7%の構成比 2,060t

梅の産地は圧倒的に和歌山県が多く、全体の約6割を占めています。
意外なことに日本で販売されている梅干しの約半分は、台湾産の輸入梅を使っています。

梅の上手な選び方

  • 鮮やかな緑色で、果皮に傷がなく大きさがそろっているもの。
  • 適度な弾力があり、みずみずしいもの。
  • 梅干し用は熟したものが適しています。

スポンサードリンク

梅の栄養と効能

梅干し 効果・効能昔から梅はその日の難のがれといわれるほど、病気の予防や健康増進には欠かせない果物であり、民間療法で腰痛・神経痛・リウマチなどに梅が利用されてきました。
有機酸が多い梅は、三毒(食べ物の毒・血液の毒・水の毒)を断つをいわれるほど殺菌力の強い果実になります。

梅に含まれている栄養素には、主に以下のようなものがあります。

クエン酸・リンゴ酸

梅干しの強い酸味はクエン酸とリンゴ酸で、食欲を増進させる効果があります。
クエン酸には、疲れの原因物質とされる乳酸を蓄積せずにエネルギー代謝をスムーズにするため、疲労回復を早める作用があります。

この他、鉄やカルシウムなど体に吸収されにくいミネラルを水に溶けやすい形に変え吸収率を高める作用や、活性酸素の酸化作用を防いで動脈硬化や心筋梗塞を防ぐ働きがあります。
そのため、鉄やカルシウムなどを含む食品といっしょに摂ると、貧血を予防したり、じょうぶな骨や歯をつくったりする働きを高めることが期待できます。

カテキン酸・ピクリン酸

梅には、カテキン酸ピクリン酸の強力な殺菌力が食べ物の腐敗を防ぎ、食あたりや食中毒の回避にも効力を発揮するとされています。
梅を加工した梅干しは、ミネラルを多く含み腐敗を防ぐことができるので、お弁当やおにぎりなどに入れるとよく、口に含むと乗り物酔いにも効果があります。

ムメフラール

ムメフラールという血流の改善に役立つ成分が含まれていて、血小板の凝集を抑制する働きによって、血流の流れがサラサラになります。
ムメフラールは、梅干しを焼くことでさらに効率よく摂ることができます。
このムメフラールとクエン酸との相乗効果が、コレステロールの低下に有効であることが認められています。
風邪の熱や咳には梅を黒焼きにしたり、歯痛や頭痛には梅干しの果肉をこめかみに貼るなどの民間療法もあります。

梅リグナン

梅に含まれる梅リグナンには、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用や、抗炎症作用・抗ウイルス作用などがあります。
また、胃がんの原因になるピロリ菌の動きを止め、死滅させる働きがあることから、胃の病気を予防する効果が期待できます。

その他

生活習慣病の予防に役立つ食物繊維や高血圧やむくみ対策に有効なカリウムなども含まれています。
梅から摂ることができる梅エキスは、強い抗酸性と整腸作用があるので、下痢や食欲不振・中毒・駆虫などに効果があるとされています。

生の青梅は危険?

青梅には、アミグダリンという物質が含まれていて、これ自体は毒ではありませんが、体内で中毒症状を起こす可能性があります。
アミグダリンは、熟したり加工されたりすることで減少し、安全に食べられるようになります。

梅の主な効能

疲労回復・食欲増進・整腸作用・解毒作用・美肌作り・血液浄化・老化抑制・高血圧の予防、改善

梅の主な栄養成分

梅リグナン・クエン酸・リンゴ酸・カテキン酸・ピクリン酸・ムメフラール

梅の栄養を強化する食べ合わせ

梅+豚肉

梅干しのクエン酸と、豚肉のたんぱく質を組み合わせることで、新陳代謝が高まり、疲労回復が期待できます。
たんぱく質にはストレスを和らげる働きもあり、心と体の疲れに効果的です。

梅+ひじき

梅に含まれているクエン酸が、ひじきのカルシウムやマグネシウムの吸収を高めるので、骨粗しょう症の予防に有効です。
カルシウムの効果を増進するため、歯の強化や丈夫な骨を作ることはもちろん、イライラを抑えることもできます。

梅+わさび

酸が多く含まれている梅干しと、抗菌・殺菌効果の高いわさびを使うことで、抗菌・殺菌作用がアップし、食中毒の予防に効果的とされています。
夏場など雑菌の繁殖する時期に食べておくといいです。

梅のカロリー(kcal)と糖質

梅のカロリーは28kcal・糖質は4.8gです。(※ 可食部100gあたり)
カロリーは低いので、ダイエットに向いている食材といえます。

他の果物類のカロリーや糖質は以下のようになっていますが、他の果物類と比べるとカロリーや糖質は低くなっています。

  • イチジク・・・54kcal・12.4g
  • ザクロ・・・56kcal・15.5g
  • みかん・・・45kcal・11.2g
  • レモン・・・54kcal・7.6g
  • アボカド・・・187kcal・0.9g

   

梅の食べ方

ウメの食べ方梅は酸味が強いため、生のまま食べるのには向かないです。
料理に使うのは、梅干しや梅酢が中心であり、クエン酸にはカルシウムなどのミネラルの吸収を高める働きがあるため、小魚や豆腐などとの食べ合わせがおススメになります。
イワシの煮物に梅干しを入れれば、骨が早くやわらかくなります。
また、梅干しを裏ごしして、しょう油などと混ぜあわせた梅肉を作り、和え物などに使うと美味しいです。

梅干しの塩分は、3%~20%とさまざまです。
塩分の摂りすぎも心配ですが、低塩分のものは塩抜きしているため、梅干しの酸味であるクエン酸もかなり抜けています。
もし、梅干しの塩分が気になる人は、たっぷりの水に浸して塩抜きをするといいです。

梅酒に使う場合は青い未熟果を使うとよく、梅干しや梅酢用には熟度がやや進んだものを選ぶとよく、完熟して黄色くなったものは、砂糖といっしょに煮て梅ジャムにするといいです。

 

スポンサードリンク

あなたにおすすめの記事

コメントは受け付けていません。