植物油の種類と特徴!違いとは?

食用油

植物油の種類と特徴・効果・効能

亜麻仁(アマニ)油の特徴

亜麻仁油は、亜麻という植物の種子から採れる油です。

亜麻は織物のリネンの原料となる一年草の植物であり、アジアが原産になります。

日本国内では北海道が主な産地になっていますが、世界中で栽培が盛んであり、主な産地には中国やカナダ・アメリカなどがあります。

 
亜麻仁油はヨーロッパでは卵の代用品として使われていた歴史もあり、フラックスシードオイルとも呼ばれています。

エゴマ油と同様に独特のクセがありますが、海外では健康にいい油として、医師が直接食事療法に亜麻仁油を勧めています。

亜麻仁油を摂取しているアスリートが多いというのも、血液がサラサラになることで、血中酸素がスムーズに流れ、運動効率がよくなって疲労度が軽くなるからだそうです。

 
亜麻仁油はひじょうに酸化しやすい性質があるため、熱や光は避ける必要があります。

直射日光でなく電球の光でも劣化しますので要注意です。

遮光ビンまたは箱に入っているものを選び、開封後は必ず冷蔵庫で保存し、早めに使いきるといいでしょう。

インカインチオイルの特徴

南米7カ国にまたがる、アマゾン熱帯雨林のペルーの領地内に昔から生息している、トウダイグサ科のツル性常緑樹がインカインチです。

インカインチは、古くからインカ人の手によって利用されており、ペルーなどでは一般的にサチャインチと呼ばれています。

インカインチの実は鮮やかなグリーンの星形のさやが特徴で、インカグリーンナッツといわれることもあります。

 
10年ほど前から、実にはたんぱく質と油分が豊富に含まれることが知られるようになり、インカインチの種子から低温圧搾法でつくられる油が生まれました。

日本での販売は最近であり、食用油としては新しく、さわやかなグリーンの風味がふわっと広がります。

 
インカインチオイルは酸化しやすいため、熱と光は極力避けたほうがいいです。

開封前は冷暗所にて保存し、開封後は冷蔵庫に入れるといいでしょう。

エゴマ油の特徴

エゴマはゴマの一種ではなく、東南アジアが原産とされるシソ科の一年草であり、シソ油とも呼ばれています。

日本では縄文時代の遺跡から種子が発見されるなど、古くから食用として栽培されてきた歴史があります。

飛騨地方などでは、すったエゴマの種子と味噌をベースにしたエゴマ味噌が愛用されてきました。

 
また、韓国では独特の風味のある葉を食用としていて、サムギョプサルなどを巻いて食べたり、キムチの材料として使われています。

生産は中国や韓国・日本などが多く、最近では栄養面の研究が進み、健康効果の高い油として注目を集めています。

 
エゴマ油の開封前は冷暗所にて保存し、開封後は冷蔵庫に入れるほうがいいです。

酸化しやすいため、開封後は約1ヶ月ほどで使いきる必要があります。

麻の実油(ヘンプシードオイル)の特徴

麻の実油(ヘンプシードオイル)は、大麻の種子を圧搾してつくられ、鮮やかなエメラルドグリーン色をしていて、ナッツのような香りが特徴的です。

原料の大麻は、中央アジアが原産とされるアサ科の一年草であり、茎から繊維をとり種は食用として、昔から世界各地で食用とされてきました。

 
日本では、稲作が広がる前の縄文時代から穀物として食べられていましたし、古代中国でも五穀のひとつに数えられていました。

また、七味唐辛子の一味として欠かせない材料であり、インドでもスパイスとして活用されています。

 
麻の実油の産地には、ヨーロッパ・カナダ・オーストラリア・中国などがあります。

麻の実油は、酸化しやすいαーリノレン酸を含んでいるため、開封前は冷暗所にて保存するほうがよく、開封後は冷蔵庫に入れるほうがいいです。

ウォールナッツオイルの特徴

ウォールナッツオイルは、クルミの実の仁(皮の中のやわらかい部分)を圧搾して取り出した油です。

ナッツの香りと風味が楽しめる油であり、香ばしいナッツ特有の甘い香りは食欲をそそります。

 
クルミの原産地は、ヨーロッパ南西部から西アジアであり、ウォールナッツオイルは、フランスやスイスで好んで使われてきた油になります。

クルミ自体は数千年以上も前から世界各地で食用とされてきましたが、現在では北半球の広いエリアで栽培されていて、とくにアメリカのカリフォルニア州と中国で食用のクルミが盛んに生産されています。

クルミを人類が食べるようになって数千年がたつともいわれており、日本でも縄文時代の遺跡にクルミを食べていた形跡が見られます。

 
現在、日本国内では、長野県の東御(とうみ)市が生産量では1位になっています。

開封前は冷暗所にて保存し、開封後は冷蔵庫に入れるほうがよく、酸化しやすいαーリノレン酸を含み、賞味期限が短いので、開封したら早めに使いきるほうがいいでしょう。

グレープシードオイルの特徴

グレープシードオイルは、ブドウの種を乾燥させ、圧搾して精製した油になります。

白ワインをつくるときに取り除かれた種子を利用するため、古くからフランスやチリといったワインの産地で生産されています。

 
ブドウの種に含まれる油分はほんのわずかで、100ml搾油するには100kgのブドウの種が必要です。

貴重な油とされていて、現地では高級料理に使われてきました。

 
原料となるブドウは、白ワインのために栽培されているもので、グレープシードオイルはいわば副産物です。

ワインの産地で古くから生産されていて、フランスやチリ、イタリア、スペイン、近年ではアメリカのカリフォルニア州などでも生産されています。

 
ブドウの品種によっては淡い黄色からグリーンまでさまざまですが、いずれも香りはほとんどなく、味わいは軽やかです。

最近では、日本のスーパーでも安価で購入できるようになり、知られるようになりました。

原料となるブドウの品種により、黄色のものから濃い緑色のものまであり、風味や成分に大きな差はないのですが、とりすぎには注意が必要になります。

コーン油の特徴

コーン油は、トウモロコシの胚芽を原料とした植物油であり、実際に原料となる胚芽は、コーンスターチ(トウモロコシでんぷん)を製造するときに分離したものを使っています。

トウモロコシの原産地のアメリカでは、植物油の中で最大の消費量を誇っており、古くから利用されています。

トウモロコシの作付面積が広いブラジルでも生産されています。

日本はコーン油の生産量が多く、世界第3位となっており、スナック菓子やマヨネーズといった加工食品の原料としても利用されています。

胡麻(ゴマ)油の特徴

ゴマ油は、ゴマ科の一年草であるゴマの種子からつくられています。

エジプトやインドで古代から広く使われており、3000年前のエジプトでは食用油や灯油として利用されていました。

日本で広まったのは江戸時代であり、揚げ油として定着して全国各地でつくられるようになりました。

芳ばしい香りと風味が印象的であり、日本の家庭にはなじみが深い油です。

 
一般的なゴマ油は、琥珀色で独特のゴマの香がしますが、ほかには太白胡麻油があります。

これは、白ゴマを生のまま搾ったものであり、琥珀色のゴマ油に比べて香りは控えめでスッキリとした味わいです。

ゴマ油のこってりとした色や風味は、種子を搾る時に焙煎することで生まれますが、太白ゴマ油は、種子を焙煎せずに生の状態で搾油しているため、色や香りはつかないのです。

また、低めの温度で焙煎、もしくは茶色のゴマを圧搾した黄金色のゴマ油もあり、まろやかでゴマ本来の味わいが楽しめます。

ゴマ油の産地には、 インド・エジプト・中国・トルコ・ミャンマー・ペルー などがあります。

大豆油の特徴

大豆油は、マメ科の一年草であるダイズの種子から採油される油です。

菜種油やコーン油と並んで代表的な植物油の一種であり、現在は食用油として世界中で大量に消費されています。

 
大豆油は、安価で色やにおいが少ないことから加工に利用しやすく、かつては燃料としても使用されていました。

菜種油やコーン油などの植物油と大豆油をブレンドしたものがbサラダ油として流通していますが、マヨネーズやマーガリン・ショートニングなどの原料としても使われています。

安い大豆を原料としており、さまざまな面で使い勝手がいいため、現在では世界各国で食用として流通しています。

日本国内で製造されている大豆油であっても原料には輸入大豆を使っているケースがほとんどであり、国産大豆を原料にしている大豆油は原料が高価なので、油の価格も高くなっています。

 
大豆油を精製した業務用の油は、b大豆白絞油(だいずしらしめゆ)と呼ばれています。

大豆油の産地には、アメリカやアルゼンチン・フランスなどがあります。

パンプキンシードオイルの特徴

パンプキンシードオイルは、オーストラリアで伝統的に食べられてきたオイルであり、カボチャの種子を原料にした植物油ですが、日本で食用にされているカボチャとは別種のbペポカボチャの種子から搾油されます。

ペポカボチャは果肉を食用とせず、ハロウインなど飾りに使われているものであり、硬い種皮のない種子だけを活用するペポカボチャは、日本ではおもちゃカボチャと呼ばれることもあります。

熟したペポカボチャの種子を軽く炒って、そのままナッツのように食べることもあります。

ひまわり油(サンフラワーオイル)の特徴

ひまわり油(サンフラワーオイル)は、ひまわりの種から搾油した油です。

原料となるひまわりは、北アメリカの大陸西部が原産とされるキク科の一年草であり、種子はその重量の40%もの豊富な油を含んでいます。

 
16世紀にアメリカからスペインに伝わり、長い時間をかけてフランスやロシアなどに広がっていきました。

18世紀頃から油の原料としての栽培が始まったとされていて、世界的に生産量の多い油です。

調理油の他、マヨネーズやドレッシング・マーガリンの原料としても利用されています。

 
近年は健康志向が高まり、品種改良が進んでオレイン酸の割合が高いハイオレックタイプが主流になっています。

改良されたひまわり油のほうが以前の油よりも健康にいいといわれています。

綿実(めんじつ)油の特徴

綿実油の原料である綿(コットン)は、古代より種子から取れる綿毛が繊維として利用されています。

綿毛を採ると種子があらわれますが、この種子からとれる油が綿実油です。

日本では古く江戸時代には流通していましたが、19世紀にアメリカやヨーロッパで製造が始まったといわれています。

欧米では綿実油が多く製造されてましたが、大豆油の生産量が増えるにつれ、効率の悪い綿実油の生産は減っていきました。

 
綿実油は、上品な風味とまろやかな味わいで、生食でも加熱でも美味しく食べることができます。

加熱後も味や風味が落ちにくく、冷めても美味しい油であり、マヨネーズやマーガリン・缶詰・冷凍食品などの加工食品にも利用されています。

ほかの油と混ぜないで、単独でサラダ油として商品化されているものもあります。

また、綿実油を搾ったあとに残る綿実かすは、飼料や農作物の肥料として有効活用されています。

アルガンオイルの特徴

アルガンは、モロッコ南西部にあたるサハラ砂漠の北端に自生するアカテツ科の広葉低木です。

アルガンの実を乾燥させてからむき、種の殻を割って白い仁を取り出し、その仁を搾ったものがアルガンオイルです。

伝統的な植物油であり、モロッコで暮らす人々は何世紀も前から利用してきました。

サラダやクスクスにかけたり、肌に塗って皮膚のケアをしたり、生活になくてはならない油として現在まで大切にされています。

 
アルガンオイルは、生産地が限られているため手に入りにくい高価な油であり、ほんのり甘く上品なコクがある油です。

近年、ヨーロッパを中心にその美容や健康面での効果の高さが注目されるようになりました。

生の仁から採るノンローストタイプと、軽く焙煎した仁から採るローストタイプがあり、低温圧搾で搾油されています。

どちらもまろやかな味わいとサラッと軽い質感が特徴ですが、ローストタイプはより風味とコクが強くなります。

酸化に強いので、加熱処理にも向いています。

アボカドオイルの特徴

アボカドオイルは、アボカドの果肉を搾って作られる油であり、b森のバターと呼ばれるアボカドの果実から抽出される油です。

アボカドは、脂質やたんぱく質・ビタミン群・ミネラル類・食物繊維などさまざまな栄養素を豊富に含んでいて、世界一栄養価の高い果物としてギネスブックに認定されています。

 
アボカドオイルは、アボカドの果肉だけを原料に使うので、栄養価のとても高い植物油だといえます。

アボカドの果実と同様にフルーティーでコクがあり、甘い口当たりで、アボカドの風味がわずかに感じられます。

 
現在流通しているアボカドオイルは、精製されたものと未精製のものがあります。

精製されたものは美容用、未精製のものは食用に使われていて、アボカドの果実を思わせるグリーンが特徴です。

未精製のアボカドオイルは、果実の香りをわずかに感じるコクのある味わいが特徴です。

アーモンドオイルの特徴

アーモンドオイルの原料になるアーモンドは、アジア南西部が原産であり、紀元前4000年ごろにはすでに食用にされていたといわれています。

その後、地中海沿岸からエジプトやトルコへと広がったといわれています。

日本へは、江戸時代にポルトガル人により持ち込まれ、当時は扁桃(へんとう)と呼ばれていました。

 
アーモンドはバラ科の落葉高木で、種の中の仁を食用にしますが、アーモンドオイルはこの仁を搾油したものです。

食用にされるほか、美容オイルとしても広く愛用されています。

アーモンドには甘味種(スイートアーモンド)と苦味種(ビターアーモンド)がありますが、食用も美容用も原料には甘味種を使います。

現在は南ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアなどが産地であり、アメリカのカリフォルニア州が収穫量においてトップになっています。

こめ油の特徴

こめ油は、お米を精製する時にでるぬかを原料にした油であり、国産の原料(100%に近い)でつくられている数少ない植物油のひとつです。

こめ油のほか、こめ胚芽油、玄米油、こめサラダ油などといわれることもありますが、基本的な原料は同じです。

本格的に生産されるようになったのは昭和に入ってからですが、現在は米の生産量が下がってきたため、原料の一部を輸入に頼らなければならなくなっています。

原料の米ぬかには微量のワックス(ろう)成分が含まれていて、こめ油の製造過程で取り除かれたワックス分は、インクやろうそくなどの材料になります。

菜種油の特徴

菜種油は、ゴマ油とともに日本最古の油脂原料ともいわれていて、原料である菜種はアブラナ科の植物です。

鎌倉時代には、灯火の燃料として使われる一方、食用油としても利用されていました。

現在、日本で生産されている食用油の約6割を占めているのが菜種油であり、サラダ油や加工用の油として広く使われ、一般的に広く親しまれています。

 
また、キャノーラという品種のアブラナの種を原料としたキャノーラ油も菜種油の一種です。

外国では主にキャノーラ油がつくられていますが、日本ではさまざまな品種のアブラナから搾油するため、総称としてb菜種油と呼ぶことが多くなっているそうです。

原料の品種改良によってオレイン酸の含有量を増やした、ハイオレイックタイプの菜種油なども作られています。

パームオイルの特徴

パームオイルは、ヤシ科の植物であるアブラヤシの果実からつくられる油です。

西アフリカ原産のギニアアブラヤシと中南米の熱帯域が原産のアメリカアブラヤシの2種類があります。

原産地であるブラジルやアフリカでは、昔から、赤い果実に豊富に含まれる油脂を精製して調理油として活用してきました。

 
現在は、マレーシアが最大の産地といえます。

日本では調味油の他、マーガリンやスナック菓子・インスタント食品・石けんなど、加工食品にも幅広く利用されています。

ピスタチオオイルの特徴

原料であるピスタチオの木は、ウルシ科の落葉樹で、約4000年前より古代トルコやペルシャなどで自生していたといわれています。

殻のついた実は、おつまみの定番的存在であり、ピスタチオ特有の風味と色を活かして製菓材料としても広く利用されています。

ピスタチオは、ビタミンやミネラル・食物繊維など栄養価が豊富なことや、ほかのナッツにはない独特の風味があるので、ナッツの女王とも呼ばれています。

 
ピスタチオオイルは地中海沿岸が原産であり、生産量においてはイランが一番多く、その他ではアメリカやトルコ・シリア・中国などでも生産されています。

ただ、ほかの植物油と比べると比較的高価になります。

ピスタチオを好きな人は多いのですが、他のナッツと同様にカロリーが高いので、気になる人は多いと思います。

ピスタチオオイルであれば、カロリーを気にせず味や香りを楽しむことができ、効率よく栄養分も摂取することができます。

ヘーゼルナッツオイルの特徴

ヘーゼルナッツは、日本でははしばみと呼ばれるカバノキ科の落葉低木で、食用の大きな実がとれるのはセイヨウハシバミという品種になります。

食用の歴史がとても古く、ヨーロッパではすでに石器時代から食べられていたといわれているほどです。

大粒のドングリのような種子の仁は、甘みとこっくりとした風味があり、ナッツやドライフルーツとしても食べられています。

ヘーゼルナッツをクッキーやチョコレート・アイスクリームなどに入れると、コクがあって上品なお菓子に仕上がります。

 
ヘーゼルナッツオイルとは、このドングリのような種子の仁が原料の油であり、美しい琥珀色をしています。

ドレッシングや料理の仕上げなど調味に使う油のほかにも、お菓子などの材料としても人気が高い油です。

ナッツ特有の甘くて芳醇な香りがそのまま凝縮されていて、フランスではお菓子づくりなどで香りづけとして使用されていることが多いようです。

 
トルコが最大の生産国で、世界総生産のおよそ4分の3を占めていて、フランスなどでも生産されています。

オイルを抽出するのに膨大な量のヘーゼルナッツが必要とされるため、高級な植物油として流通しています。

マカデミアナッツオイルの特徴

マカデミアナッツオイルの原料であるマカデミアはヤマモガシ科の常緑高木です。

マカデミアという名前は地名に由来するものではなく、植物学者が友人の名前からとったものになります

マカデミアチョコレートなど、ハワイで生産されているというイメージが強いのですが、原産地はオーストラリア北東部で、先住民族のアポリジニも昔から好んで食べていたようです。

原種はナッツの風味や脂肪分が少なかったため、20年もの歳月をかけて品種改良が重ねられ、豊富な脂肪分を含む甘くて濃厚なマカデミアナッツが誕生しました。

また、戦後にチョコレートでくるんだマカデミアナッツチョコレートが商品化され、ハワイのお土産の定番として、世界中に知られるようになりました。

 
現在では栽培方法が研究されるようになり、食用オイルをはじめ、さまざまな加工品が流通しています。

マカデミアナッツオイルは、サラッとした質感で、甘い香りと上品なコクがあります。

クセがないのでどんな料理にも合い、使いやすい油になります。

紅花油の特徴

紅花油は、鮮やかな黄色の花びらで、キク科の植物である紅花(サフラワー)の種子を圧搾してとる油です。

原産はエジプト周辺だとされていて、日本へはシルクロードを経て伝わりました。

現在、国内最大の産地となっている山形で栽培が始められたのは、安土桃山時代から江戸時代にかけてのことだといわれています。

花を摘んで発酵や乾燥させたものが染色の材料になるので、古くは染料として栽培されていました。

種子を搾ると食用の紅花油を採ることができ、1950年代からは種子を食用サラダ油に加工したものが、販売されるようになりました。

 
その後、アメリカで商業生産がスタートし、食用にも使われるようになりました。

日本では、20世紀半ばになってから生産されるようになりました。

紅花油は、もともとはリノール酸の多い油でしたが、とりすぎはからだによくないとのことから、近年ではオレイン酸が多くなるよう品種改良された、ハイオレイックタイプが主流になっています。

さらに、オーガニックや有機栽培の紅花を使ったタイプなどもあります。

ピーナッツオイル(落花生油)の特徴

ピーナッツオイルは、南米が原産であり、マメ科の一年草であるラッカセイの種子から搾油した油です。

世界各地で生産されていて、生産量は中国が圧倒的に多く、他にはインドやナイジェリア・アメリカなどがあります。

日本へは江戸時代に伝わり、明治に入ってから広く栽培されるようになりました。

現在、ピーナッツオイルは中国やインドで大量に消費されていますが、国内では千葉県が主な生産地になっています。

 
日本では煎ったピーナッツを食べることが多いのですが、中国ではゆでたものを食べる習慣があるそうです。

ピーナッツオイルはサラリとした食感で、かすかにピーナッツの香りがします。

ゴマ油と同じように、料理を仕上げる際の香りづけとして使われますが、調理油のほかにも、サラダ油やマーガリン、ピーナッツバターなどに加工されたものが流通しています。

ただ、注意したいのは、ピーナッツがアレルギー反応を起こす頻度の高い食品であることです。

厚生労働省の指定原材料として指定されていますので、ピーナッツオイルを使用する際には注意する必要があります。

山茶油(ティーオイル)の特徴

山茶油は、ツバキ科の山茶という木の実からとれる油です。

原産地の中国では古くから高血圧の抑制や解熱作用などのはたらきがある、不良長寿の油として漢方治療にも利用されています。

原料が希少で生産量が少ないため、中国や日本でも高価な油になります。

オリーブオイルに似てオレイン酸や緑茶などに含まれるカテキンとビタミンEを含んだ、抗酸化作用の高い油になります。

椿油の特徴

椿の種子を低温圧搾して得られる椿油は、日本では古くから整髪油として用いられてきました。

保温力に優れ、肌への浸透性が高いオレイン酸の含有量がきわめて高いため、素晴らしい保温効果を発揮して肌をつややかに整えてくれます。

さらに、髪や頭皮に栄養を補給して育毛を促進するはたらきがあるので、フケや頭皮のかゆみ、枝毛などの傷んだ髪のケアに最適です。

 
また、白髪や抜け毛の予防にも役立ちます。

酸化を受けやすいリノール酸が少ないため、開封後も品質が安定して維持されます。

使いやすさも魅力といえるでしょう。

 
日本では昔から、黒髪をつややかによそおうための整髪用として、または、肌の保湿用として使われてきた油です。

オメガ9系に分類される油のなかでも、特に豊富なオレイン酸の含有量を誇り、食用としても注目されています。

それと反比例するようにリノール酸の比率が少なく、開封後も酸化の心配が少ない油です。

 
原料となる椿の種子は日本の原生種であるヤブツバキをはじめ、さまざまな品種からつくられています。

椿油は伊豆諸島や長崎の五島列島など、島での生産が盛んです。

熱の安定性にすぐれているため、揚げものや炒めものなどの加熱料理では、食材のうまみが凝縮されます。

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