れんこんの特徴
れんこんの原産地は中国かエジプトだといわれています。
日本へは、奈良時代に中国から伝わったとされていて、約2000年前の遺跡からハスの実が発掘されたこともあります。
れんこんは、ハスの地下茎が大きくなったものであり、主に沼地や蓮田などで栽培されています。
内部に空洞がありいくつかの節に分かれていますが、品種によって長さはさまざま。
現在市場に出まわっているのは、明治以降に入ってきた中国れんこんであり、ずんぐりと太く短くなっているのが特徴。
安値で販売されているもの(おもに水煮)は、ほとんどが中国産になります。
また、れんこんは、正月のおせち料理などにも用いられます。
輪切りにすると穴が多数空いていて、先を見通すことで縁起がいいとされているからです。
れんこんは、天ぷらやきんぴら・煮物・五目すしなど、いろいろな料理に使われている野菜。
独特な食感が特徴で、その食感をいかした料理にするほうが、れんこんを美味しく味わうことができます。
れんこんは、かたい繊維をどう切るかで食感が大きく変わります。
シャキシャキ仕上げたいきんぴらなら輪切りがよく、ホクホク仕上げたい煮物には乱切りがいいでしょう。
れんこんは、切ってすぐ酢水につけると、変色を防ぐだけではなく、シャキシャキした歯ごたえを残すことができます。
ただし、酢水につけたれんこんは加熱してもホクホクにはならないです。

大きい穴の数は決まっていて、穴の合計はほとんどが「9つ」になります。
れんこんの下処理
れんこんは、アク抜きをすることが多いです。
ただ、アクにも栄養が含まれているので、アク抜きはほどほどにしておいたほうがいいでしょう。
酢水や冷水につける場合は、5分以内を目安にしてください。
岩国れんこん
山口県岩国市特産の歴史ある品種であり、太くて大型。
通常のものより穴の数が1つ多く、粘りが強くモチモチしています。
加賀れんこん
加賀の伝統野菜であり、細めですが、一般的なレンコンよりも穴が小さく肉厚。
でんぷん質が多く、粘りが強くなっています。
れんこんの旬
旬のカレンダー
れんこんは、ほぼ1年に渡り収穫されていますが、冬の寒い時期になると美味しくなります。
ただ、新れんこんと呼ばれるものは、初夏が旬です。
れんこんの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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茨城県 全国収穫の48.8%の構成比 30,500t |
徳島県 全国収穫の11.8%の構成比 7,380t |
佐賀県 全国収穫の7.1%の構成比 4,420t |
れんこんは、収穫が楽で病気にも強いので、最近では生産量が増えています。
生産量の約半分を占める茨城産れんこんは、霞ヶ浦周辺の湿地帯が一大産地であり、その多くが関東エリアに出荷されています。
徳島産れんこんは、節間が長くすらりとした姿で、きめ細かいのが特徴。
主に京阪神に出荷されていて、収穫は8月から始まり翌年の6月まで続きますが、需要が増える12月中旬がピークになっています。
れんこんの上手な選び方
- ふっくらとして重いもの。
- 指で押してかたくまっすぐなもの。
- 表面にツヤがあり、傷がないもの。
- 両端に節のついているものが望ましい。
- 表面が不自然に白いものは、漂白している場合があります。少し黄色がかったものが自然なものです。
れんこんの保存法
れんこんは、室温で保存することができるので、冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。
冷凍する場合は、皮をむいてから、1センチ程度の半月切りにします。
それを1分弱ほど水につけてから、水気をしっかり切り、保存袋に入れましょう。
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