マヌカハニーは、マヌカの木から採れるはちみつの最高級品。
美容や健康維持に対する効果が期待できるため、さまざまなメーカーから商品が販売されていて、とても人気があります。
販売されている瓶のラベルには、「UMF」や「MGO」などの表記があります。
ただ、英語ですし、詳しい説明は書いていません。
はじめて見る人は、「これは何?」と戸惑ってしまうと思いますが、UMFやMGOはマヌカハニーの認証規格になります。
今回は、そんなUMFやMGOプラスその他の規格について、できるだけわかりやすく紹介したいと思います。
マヌカハニーの規格とは?
現在、マヌカハニーは人気があるので、偽物が数多く出回っています。
マヌカハニーの主要産地であるニュージーランドでは、その品質を守るため、さまざまな認証規格を作成。
それが、UMF・MGO・MGS(MG)の3つの規格であり、この規格が表示されている商品は本物だと証明することができます。
また、この他にも、NPA・TAなどの規格があります。
いろいろあってわかりづらいので、はじめて購入する場合には、一般的に使われているUMFかMGOのどちらかが表示されているものを選ぶといいでしょう。
マヌカハニーUMFの意味
UMFは、ユニークマヌカファクター(Unique Manuka Factor)の略で、ニュージーランドに本部を置く『UMFハニー協会(UMFHA)』という公的団体が管理する規格。
ニュージーランド政府が定めたガイドラインによるチェックを、検査機関で受けて合格したものにしか表記することができません。
具体的には、マヌカハニーの抗菌作用を、同等の作用をもつフェノール水溶液と比較し、濃度(%)を数値で表したもの。
UMF5+だと5%の濃度のフェノール溶液と同等、UMF10+だと10%の濃度のフェノール溶液と同等という意味になります。
病院で、消毒や殺菌のために使用されているフェノール水溶液の濃度は2~3%程度なので、マヌカハニーの濃度はかなり高いです。
UMFは、トレーサビリティシステムを導入しています。
これは、どこの工場で?いつ製造?どの検査機関で分析された?などを、バッチナンバーからインターネットで検索できるシステム。
これによって、商品にトラブルがあった場合には、その製造ルートなどを探知して対応できるようになっています。
マヌカハニーMGOの意味
MGOは、マヌカハニーの抗菌成分であるメチルグリオキサール(MethyGlyOxal)の略であり、メチルグリオキサールの含有量をあらわしたもの。
このMGOの数値によって、マヌカハニー1kgあたりにMGO(mg)がどれくらい含まれているのかを判断することが可能。
たとえば、MGO100+であれば、マヌカハニー1kgに100mgのメチルグリオキサールが含まれていることになります。
MGOは、2008年にドイツのトーマス・ヘンレ教授が発見したもの。
UMFと同じく、マヌカハニーの抗菌力を判断する基準の規格としてよく用いられます。
マヌカハニーMGS(MG)の意味
MGS(MG)とは、ピーター・モラン博士が新しく制定した比較的新しい規格。
フェノール水溶液と比較する方法はUMFと同じなのですが、UMFよりも厳しい評価基準を採用。
UMFやMGOと同じく、ニュージーランド政府が認めた評価規格なので信頼性はありますが、一般的に出回っている商品は限られています。
UMFやMGOが表示されている商品と比較すると、価格はやや高めです。
マヌカハニーNPAの意味
NPAは「Non Peroxide Activity」の略で、食品メチルグリオキサールを意味する非過酸化水素のこと。
UMF規格と同一の検査を行うため、同等の効果が期待できます。
UMF協会への加盟金やロイヤルティーを払わなくていいため、安い価格でマヌカハニーを提供することが可能になっています。
ただ、価格が安い分、しっかりとした品質検査が行われていないので、品質は保証されていません。
品質が保証されている商品が欲しいのであれば、UMFやMGO・MGS(MG)などが表示された商品を購入する必要があります。
マヌカハニーTAの意味
TAは「Total Activity」の略。
UMFが抗菌力だけを示しているのに対し、TAは抗菌力と過酸化水素の両方を合わせた数値になります。
たとえば、UMFが10+で過酸化水素が10+という場合のときには、TAは20+となってしまいます。
抗菌力だけの数値だけではないですし、数値が高くなっているのでわかりにくいにが難点。
現在では、取り扱いを中止しているところもあるので、このTAという表示がある商品はなるべく購入しないほうがいいでしょう。
UMFやMGOの5+や100+という数値はどういう意味なの?違いは?
マヌカハニーに表記されているUMFやMGOの後ろには、5+や100+などが表記されています。
これは、UMFやMGOにおける抗菌力のグレードを数値で表したもの。
UMFにおいては、5+よりも10+、MGOにおいては100+よりも300+のほうが抗菌力のグレードは高くなっています。
UMFやMGOの数値やおすすめな人は、以下の表を参照してください。
UMFの数値 | MGOの数値 | おすすめな人 |
UMF5+ | MGO83+ | お手軽にマヌカハニーを試してみたい |
UMF10+ | MGO263+ | 日々の健康維持にご利用したい |
UMF12+ | MGO356+ | 健康活性力の効果を実感したい |
UMF15+ | MGO514+ | 日々の体調管理や風邪予防対策 |
UMF18+ | MGO696+ | 健康や美容にしっかり取り組みたい |
UMF20+ | MGO829+ | 胃腸が弱く、消化作用に役立つ抗菌パワーが必要 |
UMF23+ | MGO1046+ | 非常に高い抗菌パワーを発揮、高い効果を求めている |
UMF25+ | MGO1200+ | 最高レベルの抗菌パワーを発揮、高い効果を求めている |
参照:マヌカハニー専門店『BeeMe』 マヌカハニー UMF数値別比較表
この表ですが、具体的には3つのタイプに分かれます。
①UMF5+~10+・MGO83+~MGO263+までは、はじめてマヌカハニーを購入する場合や料理・ダイエットに使う人
②UMF10+~18+・MGO263+~696+までは、美容や健康維持の効果を実感したい人
③UMF18+・MGO696+以上は医療的な効果を期待する人
マヌカハニーを選ぶ場合、使い方がこの3つのパターンのうちどれに当てはまるのか?を考えたほうがいいでしょう。
さいごに
今回は、マヌカハニーの規格(UMFやMGOの意味や違いなど)について紹介しました。
少し難しいですが、だいたいの意味さえ理解していれば大丈夫です。
抗菌力のグレードは、自分に合ったものを選んでくださいね。