わさびの特徴
わさびは、山間の渓流に自生する、数少ない日本原産の野菜。
水の中で育つものが沢わさび(水わさび)、畑で育つものが畑わさび(陸わさび)と呼ばれています。
沢わさびは生食、畑わさびは、わさび漬けなどに加工されています。
奈良時代には薬草として利用されていましたが、江戸時代に寿司やそばが民間食として流行するのに伴い、静岡県で栽培が始まりました。
ただ、栽培が難しく、北側の斜面で周りに落葉樹の森があり、水がきれいな涼しいところでしか育たないといわれています。
すりおろすのは根の部分ですが、葉や花にも辛みと香りがあり、同じく食用にされています。
また、ねりわさびや粉わさびには、別種のわさび大根(ホースラディッシュ)が使われています。
わさび漬け
わさびの茎と根を刻んで、酒かすに漬けたもの。
主産地である、伊豆天城(あまぎ)や山麓(静岡県)などに、名物のわさび漬けがあります。
わさびの旬
旬のカレンダー
わさびは、春から初夏にかけての2月~6月が旬。
わさびの産地
長野・静岡県が二大産地になります。
わさびの上手な選び方
- 太くてみずみずしいもの。
- 表面が緑色っぽく見えるもの。
- さわるとよく締まっているもの。
- 葉茎が黒ずんでいるものは避けたほうがいいでしょう。
わさびの食べ方
わさびは、寿司や刺身にすりおろしたものをそえたり、わさび漬けなどの漬け物に使われています。
生の魚や貝・エビなどと相性がいいので、マリネやサラダにしても美味しいです。
刺激的な香りがあり、食欲を増進させ、消化を促します。
熱を加えると、辛さと香りが苦い味に変わるので、煮たり焼いたりして食べないほうがいいでしょう。
成分は揮発性なので、おろしたてを使うのがおすすめになります。

それから、わさびおろしか目の細かいおろし金で、「の」の字を書くように丸くおろしていきましょう。
わさびの保存法
わさびは、ぬれた新聞紙などで包んで冷蔵庫に入れると、1ヶ月くらいは保存できます。
すりおろしたわさびを保存する時は、ラップなどに包んで冷凍しておくと便利です。