さやえんどうの特徴
さやえんどうは、えんどうまめを早採りしたもので、さやごと食べる豆のこと。
さやが小さい品種を絹さや・大きい品種をオランダさやと呼びます。
ヒスイ色のさわやかな色合いで、シャキシャキとした歯触りのよさが特徴になります。
さやえんどうは、中央アジアから中近東付近が原産。
古代ギリシャやローマ時代の頃から麦作の発祥と共に栽培されていて、もともとは麦類の間にあった雑草といわれています。
日本へは7~8世紀頃に中国から伝わり、栽培されるようになったのは江戸時代からです。
さやえんどうの花は、品種によって白やピンクなどがありますが、その花はスイートピーに似てとても美しい姿をしています。
スナップえんどう
アメリカから入ってきた品種。
グリーンピースをさやごと食べられるように改良したものであり、甘みが強く人気が高いです。
砂糖さや
さやえんどうを改良し、中の豆を大きくしたものであり、糖度が高くなっています。
さやえんどうの旬
旬のカレンダー
さやえんどうは、ハウス栽培があり1年中出回っていますが、春から初夏が旬。
関東以南では春に収穫があるので春が旬であり、北海道や東北では初夏~夏に収穫されるので夏が旬になります。
国内生産は数量が限られているので、旬の時期を過ぎると中国からの輸入物が増えます。
さやえんどうの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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鹿児島県 全国収穫の18.1%の構成比 4,670t |
和歌山県 全国収穫の13.0%の構成比 3,350t |
愛知県 全国収穫の5.5%の構成比 1,430t |
寒冷地で栽培されたものは5月~10月に、暖地や温暖地のものは10月から翌春まで収穫されていて、ほぼ周年出まわっています。
年間を通じて中国からの輸入ものもあります。
さやえんどうの上手な選び方
- 全体が鮮やかな緑色で、ハリがあるもの。
- ヒゲが白っぽくピンとしているもの。
- 触ってみて豆が感じられないほど薄いもの。
- 両端のヒゲが茶褐色なものは鮮度が悪くなっています。
- しなびているものは、収穫から時間がたっているので避けたほうがいいでしょう 。