アマダイの種類と特徴
アカアマダイ
別称・方言
アマダイ/オキツダイ(静岡)・クジダイ(富山・石川・福井)・グジ(京都)・ビタ(高知)・コビル(鳥取・島根県松江)・アカコズナ(長崎)・イヅキン(沖縄)
名前の由来
アマダイという名前の由来は、身に甘みがあるから。
特徴
アカアマダイは、アマダイ科の海水魚。
本州中部以南から南シナ海にかけて分布していますが、日本海に多いです。
体長約35cmで、水深20~160mの砂泥底に、穴を掘って生息。
アマダイといえば、ふつうアカアマダイのことをさします。
産卵期は6~10月で、甲殻類やゴカイ類・イカ類・クモヒトデ類などを捕食しています。
アマダイは、タイの仲間ではありませんが、マダイよりもはるかに高値。
白身で淡白であり、やわらかいです。
繊細で上品な甘さが特徴で、焼き物・揚げ物・蒸し料理・汁物とさまざまな調理に使われています。
水分が多く鮮度が落ちやすいので、生食には向いていないです。
ちょっと珍しい食べ方がウロコ揚げ。
その名の通り、ウロコを揚げた料理になります。
また、京料理の代表格である若狭焼きも、ウロコがついたままなことで有名です。
旬
アカアマダイの旬は、8月~12月ごろ。
シロアマダイ
別称・方言
シラカワ/ドウマ(和歌山)・シロクジダイ(日本海沿岸)・シラ(高知)・シラクツナ(長崎)・ムラサキクヅナ(奄美大島)
名前の由来
シロアマダイという名前の由来は、アカアマダイに比べて体色が白っぽいからです。
特徴
シロアマダイは、アマダイ科の海水魚。
本州中部以南・釜山・南シナ海・フィリピンに分布。
アマダイの中で、最も浅い水深30~100mの砂泥底に生息。
体長は約30~40cmで、最も大きくなると60cmに達することもあります。
海底に穴を掘って生活し、寿命は8~9年ほど。
産卵期は12~5月になります。
アマダイの中ではもっとも美味しいとされているので、高値で取引されています。
アカアマダイより脂が多く、中国からの輸入もあります。
旬
シロアマダイの旬は、11月~4月ごろ。
キアマダイ
別称・方言
キンアマ(江ノ島)・キンビタ(高知)・キンクズナ(長崎)・ムラサキクズナ(鹿児島)・アマミ-(沖縄)
名前の由来
キアマダイという名前の由来は、体色が黄色くなっているから。
特徴
キアマダイは、アマダイ科の海水魚。
本州中部以南から東シナ海・台湾の沿岸に分布。
体長は約30cmで、深さ30~300mの海底の砂底に、穴を掘ってすんでいます。
アカアマダイより深いところに生息。
漁獲量は少ないです。
旬
キアマダイの旬は、9月~2月ごろ。
アマダイをグジと呼ぶのはどこ?
アカアマダイは、福井県や京都府など、関西の一部の県においては「グジ」と呼ばれています。
京都において、アマダイは高級な魚。
京料理にはかかせない存在であり、若狭焼きや酒蒸し・西京焼きなど、いろいろな調理法があります。
「身がやわらかく、ぐじぐじしているから」・「釣り上げるとぐじぐじ鳴くから」というのが名前の由来とされていますが、諸説はいろいろあります。
アマダイの旬
旬のカレンダー
アマダイは、種類によって旬は異なりますが、産卵後の体力が回復した11~3月の寒い時期が主な旬。
アマダイの産地
山口・福井・長崎県などが産地。
近年では、中国や韓国の輸入物が増加傾向にあります。
アマダイの上手な選び方
- 目が澄んでいて、エラが鮮やかな赤色のもの。
- 魚体にハリがあり、お腹がやわらかくないもの。
- 1kg前後のものが脂がのっていて美味しいです。
- ウロコが簡単に落ちるようなものは避けたほうがいいです。
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