ぎんなんの特徴
ぎんなんは、イチョウの木の果実の名前。
古代から生き残っている食べものなので、「生きた化石」と表現されることもあります。
現在では、日本や中国・台湾などにだけイチョウの木は存在していて、欧米にはないとされています。
ぎんなんは、中国が原産といわれています。
仏教とともに中国から日本に伝わり、神社や仏閣などに植えられたという記録が残っています。
中国では、花嫁と花婿は、結婚式にぎんなんを食べる習慣があるそうです。
これは、長い式の間の尿意を抑えることと、たくさんの実をつけることにあやかって、子孫繁栄を願うことからです。
ぎんなんは、ほどよい苦みや食感の良さから、茶碗蒸しの具として欠かせない食べもの。
茶碗蒸し以外だと、焼いたり、炒めたりすると美味しいです。
ぎんなんの取り出し方ですが、実は水につけておき、果肉がやわらかくなったらゴム手袋をして水中でむくのが一般的。
ゆでる時は、少量の塩を加え、転がしながらゆでてください。
薄皮をむく時には、水の入った鍋に入れ、熱しながらおたまの背で転がすと簡単です。
ぎんなんは食べ過ぎに注意
ぎんなんは、漢方において、昔からせき止めの薬として使用されてきました。
また、夜尿症の改善などにも用いられてきました。
子供は、5粒食べればおねしょ予防になるといわれています。
ただ、食べ過ぎには注意が必要。
メチルピリドキシンという中毒性物質が含まれているので、食べ過ぎると、下痢や鼻血・けいれんなどの中毒症状を起こすことがあります。
食べるときは火を通し、大人は1日10粒以内、子供は2日で5粒以内にしたほうがいいとされています。
ぎんなんの旬
旬のカレンダー
ぎんなんは、9~11月ごろが旬。
ぎんなんの産地
愛知・福岡・大分県など。
ぎんなんの上手な選び方
- 大きめのもの。
- 白く表面がなめらかなもの。
- 殻にツヤがあるもの。
- 殻が黒ずんでいるものは古くなっています。
- 振った時に音がするものは、未成熟なので避けたほうがいいでしょう。
ぎんなんの保存法
殻付きのぎんなんは、常温で置いておくと、干からびたりカビが生えたりするので、冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫だと、1~2ヶ月位は保存可能です。
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