ししゃもの種類と特徴
ししゃもの特徴
別称・方言
スサモ・スシャモ(北海道厚岸)
特徴
ししゃもは、キュウリウオ科の海水魚。
北海道太平洋岸に分布しています。
体長は約18cmで、沿岸の水深20~30m付近に生息。
通常は満2年で成熟し、産卵期は10~12月になります。
産卵を終えた親魚のほとんどは死んでしまいますが、まれに翌年、再び川をさかのぼり産卵に加わるものもいます。
卵は川底の小石に付着し、5ヶ月ほどで孵化して海に泳いでいきます。
ししゃもは、世界中でも、北海道南東部の太平洋岸の一部でしか穫れない魚。
ヨモギの茎を口に通し、ししゃもを干す光景をすだれ干しと呼びます。
漁獲される北海道南東部においては、秋から冬の風物詩となっています。
ししゃもが全国的に知られるようになったのは戦後から。
本物のししゃもが漁獲量減少のために流通しなくなり、代用品としてカラフトししゃもが売られるようになりました。
ししゃもは、スーパーで販売されている身近な魚。
魚特有の臭みがなく、フライや南蛮漬けなどさまざまな調理法に適しています。
カルシウム不足の日本人にはピッタリの魚であり、5~6尾食べれば1日に必要とされるカルシウムを摂取することができます。
カラフトししゃもの特徴
名前の由来
カラフトししゃもという名前の由来は、カラフト(サハリン)近辺で穫れているからです。
特徴
カラフトししゃもは、キュウリウオ科の海水魚。
北海道オホーツク岸・北太平洋と、北大西洋の高緯度地域に分布。
産卵期は春で、体長は約24cm、大群で沿岸に押し寄せ、砂底に卵を産みます。
卵を持ったメスは子持ちししゃもと呼ばれていて人気です。
大きなものほど味が良く、値段も高いです。
現在、スーパーや居酒屋で見かけるものは、ノルウェーなどで穫れる安価なカラフトししゃも。
ししゃもとカラフトししゃもの見た目での最も大きな違いは、ウロコの大きさ。
ししゃものほうがウロコは大きくなっています。
ししゃもの旬
旬のカレンダー
ししゃもの旬は、10月~12月。
メスは、タマゴを持っても脂が落ちません。
10~11月に、産卵のため大群で川を上るところを漁獲した、子持ちししゃもが美味しいです。
ししゃもの産地
本物のししゃもは、世界中でも北海道の一部でしか獲れない魚。
ただ、乱獲により、近年の漁獲量は減少を続けています。
ししゃもの食べ方
ししゃもは、魚特有の臭みがないため、フライやバター焼きなど、さまざまな調理法に適しています。
新鮮なものは、刺身で食べると独特の風味があり美味しいです。
アユに非常に近い魚なので、新鮮なものはアユと同様、キュウリのような香りがします。
また、ししゃもは、一夜干しの干物としてよく食べられています。
フライパンにクッキングシートをしいて弱火~中火で焼くと身崩れしません。
ししゃもの脂とうま味で、ふっくらと美味しく焼くことができますが、後片付けも簡単です。

軽くあぶる程度に焼いたほうが美味しいです。
ししゃもには、カルシウムが豊富に含まれています。
酢にはカルシウムの吸収率をアップする効果があるので、マリネにすると、効率よく栄養を摂ることができます。
また、ししゃもを軽く油で揚げ、柳川風や南蛮漬けにしてもいいでしょう。
ししゃもの上手な選び方
- 皮がさらっとして、ヌルヌルしていないもの。
- 大ぶりで腹が張っているものはタマゴが多いです。
- 傷みやすくすぐやわらかくなるので、できるだけかたいもの。
- 傷や変色があるものは避けたほうがいいでしょう。
【ししゃものカロリーや栄養はコチラ】
▶▶▶ししゃものカロリー一覧と糖質!栄養や効果なども紹介