豚肉の部位の種類と特徴・カロリー
ロース
【カロリー】
263(kcal・100g)
ロースは、豚特有の香りがある厚い脂肪におおわれていて、肉質はほぼ均一できめが細かく、適度に脂肪がのっています。
上面をおおう脂肪が一定の厚さに均一に入っているものが上質になります。
焼肉・厚切り・薄切りとどんな処理にも合い、和・洋・中の豚肉料理に使うことができます。
脂肪にうま味があるので、取り過ぎないよう注意する必要があります。
また、肉はきめ細かくやわらかいので、厚く切ってとんかつやソテーにしても美味しく、濃厚なうま味を堪能することができます。
薄切りなら、しゃぶしゃぶや生姜焼きにすると美味しいです。
ロースをそのまま加熱すると、赤身肉と脂肪との間のスジが縮んで形がゆがみ丸まってきます。
肉のスジをキッチンバサミ等で3cm間隔位に切ってから調理するほうがいいです。
肩ロース
【カロリー】
253(kcal・100g)
肩ロースは、赤身肉の中に脂肪が粗い網状に混ざり、きめはやや粗くかためになります。
ロースに比べて赤みが強く、きめはやや粗いですが、コクと風味の点でもっとも豚肉らしいうま味を持つ部位といえます。
たんぱく質やビタミンB1・ビタミンB2が多く、コクのある濃厚な味で、豚肉らしい脂の香りが強い部位になります。
肩ロースは、煮ても焼いても揚げても美味しく、塊肉・角切り・薄切りなどいろいろな料理に対応でき、焼肉や煮込みなどにも使うことができます。
できればブロック買いをして、必要に応じて切り分けるとよく、調理の時は、筋切りをしておくと火が均等に通ります。
切り落としとこま切れの違いは?
どちらも肉の切れはしを集めたもので特に違いはなく、切り落としは単体の部位肉の切れはしを集めたもの。
こま切れは、ももやバラなど複数の部位肉の切れはしを集めたものになります。
ヒレ
【カロリー】
115(kcal・100g)
ヒレは、ロースの内側で、左右に1本ずつある細長い肉であり、1頭の部位から1kg程度しか取れない希少部位になります。
豚肉の中で最上の部位といわれていて、ビタミンB1が豊富であり、あっさりとして上品な味わいがあるのが特徴です
脂肪が少なくカロリーが低いので、お年寄りやカロリーを気にする人でも安心して食べることができます。
ただ、コクに欠けるので、トンカツやステーキなど油を使った料理にするにがおすすめになります。
もも
【カロリー】
191(kcal・100g)
ももは、後ろ脚のつけ根より上の太い部分の肉であり、脂肪が少ない赤身肉で、豚肉の中でも人気の部位になります。
ブロックのほか角切りや薄切り・ひき肉などで店頭に並んでいます。
ヒレに比べるとややきめが粗いですが、ボリューム感があり豚肉らしい味を楽しむことができます。
スジが多い部位のため、焼くだけだと食べにくいこともあり、ハムなどの加工品に使われることが多いです。
バラ
【カロリー】
386(kcal・100g)
バラは、ロースに接合するあばら肉であり、赤身と脂肪が交互に3層ほどになっていて、香りの良い脂肪をたっぷりと含んでいるので、豚肉らしい濃厚な味わいがします。
焼くと濃厚な脂身が溶け出して赤身を包み込み、コクのあるうま味と風味を生み出します。
薄切りにして生姜焼きや炒め物にすると美味しいですが、脂の味をいかした角煮や酢豚・豚汁・カレーなどにしてもいいです。
ベーコンやラードもこの部位から作られる加工品であり、韓国焼肉のサムギョプサルはこの肉が使われています。
トントロ
トントロは、1頭から400~500gしかとれない希少部位で、イタリアやフランスではパテやソーセージ用のひき肉として使われています。
赤身と脂肪が層をなしていてきれいなピンク色であり、肉質はざっくりとした歯ごたえで、マグロのトロのように口でとろけるような食感が楽しめます。
脂があるのに味は意外とさっぱりめで重さがないのが特徴であり、最近では人気部位の一つになっています。
脂の風味を最大限に楽しむなら、塩コショウでシンプルに食べるのがベストであり、塩のしょっぱさで脂のうま味が引き立ち、独特の甘みを楽しむことができます。
スペアリブ
スペアリブは、骨付きのバラ肉のことであり、焼き肉やバーベキューなどでよく食べられています。
骨がついている分、焼き縮みが少ないのが特徴になります。
沖縄の方言ではソーキと呼ばれていて、汁物やそばの具に用いられています。