梅肉エキスの驚くべき7つの効果・効能とは?

梅干しを漬ける

梅肉エキスとは?

梅 豊富梅肉エキスとは、未熟でまだかたい青梅の絞り汁を煮詰め、梅の有効成分を凝縮したものです。

梅肉エキスがからだに良い理由として、まったく塩分を含んでいないということがあります。

梅がいくらからだにいいといっても、腎臓病や高血圧症の人をはじめとする病気の方にとって塩分は禁物です。

そのため、昔ながらの製法で作られた塩漬けの梅干しは、梅本来の成分を摂取したくても、塩分が気になります。

 
一方で、塩分を含んでいない梅肉エキスは、塩の摂取を制限されている人でも安心して食べることができるのです。

梅肉エキスは、梅1kgから全体の約2%しか取れないため大変高価であり、まだかたい青梅を1個ずつすりおろして果汁を絞るため、時間と手間がかかります。

 
梅肉エキスは、昔から食あたりや下痢・風邪などの特効薬として民間療法に使われてきました。

毎日少量ずつ食べることで、からだの中から健康にはたらきかけるのが梅肉エキスであり、スプーンに取ってなめたり、お湯に溶かして飲むのが一般的になります。

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梅肉エキスができるまで

梅の花 一輪梅は古くから薬としての効果を認められていましたが、梅肉エキスに近いものが作られるようになったのは近世になってからです。

黒焼きや鳥梅(うばい)などの形で奈良時代から用いられてきましたが、果汁を取り出して加工されるようになったのは江戸時代に入ってからで、 それまでは梅を天日に干して水分を蒸発させたり、丸ごと加工されてきました。

 
今のような梅肉エキスが完成したのは大正時代に入ってからであり、元日本海軍医師の築田多吉(つくだたきち)が、青梅の果汁を天日干しにするのではなく、 鍋で煮詰めていく方法を考案しました。

筑田氏自身が実際に試して良いと結論を下した民間治療法を集大成したものを赤本といいますが、この本は一家に一冊必要とされる家庭医学や看護のバイブルとして、全国的に普及しました。

 
赤本には、筑田氏が治療して効果のあったコレラ・チフス・急性食中毒など多くの体験記が記載されています。

その後の研究で梅肉エキスの含まれる成分が、血流改善効果をもたらすことが実証され、この成分はムメフラールと命名されました。

ムメフラールは、生の梅の実には含まれておらず、 梅の果汁を煮詰めて梅肉エキスを作る過程で生成される物質であることが確認されています。

また、梅肉エキスには血圧を下げる働きがあるといわれているクエン酸がたっぷりと含まれています。

 
ムメフラールやクエン酸には血流をよくするはたらきがあり、血液がサラサラの状態を保つことにより、コレステロールが血管内にたまるのを防いだり、 動脈硬化やさまざまな生活習慣病の発生を防ぐことができます。

梅肉エキスの7つの効果・効能

梅肉エキスは、梅の有効成分のかたまりであり、驚くべき実にさまざまな効用が認められています。

強力なアルカリ性食品であり酸化を防ぐ

食べ物には酸性食品とアルカリ性食品があります。

現代人は、魚や肉・麺類などの酸性食品を多く食べていますが、酸性食品を摂りすぎると血液は酸性に傾き、汚れて流れにくくなり、老化が促進され、その結果、動脈硬化や狭心症・心筋梗塞などが起きる可能性がでてきます。

梅肉エキスは、カリウム・マグネシウム・リン・鉄分・カルシウムなどのミネラルが含まれているので、強力なアルカリ性食品です。

酸性に傾きがちな現代人の食生活のバランスを整えてくれる働きがあります。

カルシウムの吸収率がアップ

現代人は、カルシウムの摂取率が低く、慢性的に不足している状態にあります。

カルシウムは骨に関する栄養素であり、不足すると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。

日常的に摂らなくてはいけないものですが、食品からでは吸収されにくいという一面があります。

 
その点、体内に吸収されたカルシウムは、梅肉エキスに含まれるクエン酸と結びつくと、とけやすく、吸収されやすくなります。

また、梅肉エキスはアルカリ性食品なので、酸性食品とのバランスをとり、中和剤として、カルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐ働きもあります。

疲労回復効果

私たちは毎日、食べ物をエネルギー源として活動しています。

そして、体内からとった栄養分がうまくエネルギーに変わると、食べ物(栄養分)が完全燃焼し、疲労物質の乳酸などが残らないようになっています。

ところが、食べ物がうまくエネルギーに変わらない「不完全燃焼」の状態になってしまうと、疲労物質の乳酸が体内にたまってしまい、肩こりやだるさなどの症状が起きてしまいます。

梅肉エキスの中に豊富に含まれているクエン酸は、エネルギー代謝を円滑にし、肩こりなどの原因となる疲労物質の乳酸ができるのをおさえて、疲れのもとを体に残さないように手助けしてくれます。

 
また、はげしい運動をしたときなど、異常にのどが渇き、口の中がネバネバして不快なものです。

そんなときに梅肉エキスを口に含むと、豊富に含まれるクエン酸が口の中の不快感を除き、脳に刺激を与えて精神的なインパクトとなり、疲労感から脱出する手助けをしてくれます。

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殺菌作用

日本では、古くから疫病に「梅」の有効性が認められてきました。

江戸時代にコレラが大流行した時、梅干しがコレラの予防・治療に大活躍したことや、明治時代に赤痢が大流行した時、梅干しがたいへん重宝されたのも、梅に強力な殺菌力があったのを物語っています。

 
梅の効用の秘密は、実は梅のすっぱさにあるのですが、そのすっぱさのもとは有機酸です。

有機酸は果物や野菜に含まれていて、酸味のあるうまみの成分として大切なものです。

この酸味のもとには、クエン酸やリンゴ酸・コハク酸・フマール酸・酢酸など多くの種類がありますが、特に梅に豊富なのがクエン酸です。

 
コチラの記事:梅干しの殺菌効果!お弁当やおにぎりに使われる理由とは?でも紹介している通り、梅干しに含まれているクエン酸による殺菌効果はよく知られています。

クエン酸はみかんやレモンなどにも含まれていますが、すっぱい梅干しはレモンと比較すると5~6倍も含まれています。

梅肉エキスだと20倍も含まれていて、ほかにもリンゴ酸やコハク酸など、いく種類かの有機酸が含まれています。

この梅の強力なすっぱさが、抗菌作用を発揮し、食中毒を防止するのです。

肝臓の強化

梅肉エキスに豊富に含まれた有機酸は、肝機能を高め、肝臓の解毒作用を高める作用があります。

昔から、梅は三毒(食べ物の毒・血液の毒・水の毒)を断つといわれるのも、この解毒作用を高める働きを、先人が体験の中から知っていたからになります。

また、肝臓や血管の脂肪沈着を防ぐ梅肉エキスの働きがあることも、薬理実験で確かめられています。

胃腸の活性化

梅肉エキスは、豊富に含まれる有機酸が、胃腸のぜん動運動を高めて便秘を解消し、下痢症状を改善します。

また、梅肉エキスの強烈なすっぱさは、唾液の分泌を促し、胃液の分泌を活発にして、消化・吸収もよくしてくれます。

便秘や下痢のほか、胸やけがする・胃がシクシク痛むなどの症状で困っている人は、積極的にすっぱい梅干しや梅肉エキスを活用するといいです。

老化にブレーキをかける

梅肉エキスには、体の新陳代謝を活発にし、細胞を若返らせる働きがあります。

皮膚の新陳代謝を促してくれますので、いつもみずみずしい素肌を保つことができます。

体の中にできる老廃物も速やかに体外へ排泄され、体全体の老化も防いでくれます。

つまり、老化にブレーキをかけることができるわけです。

 
また、梅肉エキスの酸味は唾液の分泌を促しますが、唾液には若返りのホルモンといわれるパロチンがたくさん含まれています。

先に述べた、梅肉エキスの肝臓を守る働き、便秘を解消する働きも、肌の健康を守ることになります。

吸収力の非常に悪い鉄分の吸収を梅肉エキスのクエン酸が助け、貧血も改善します。

このように、梅肉エキスは体の内側から肌を美しく保つのに役立ちます。

梅肉エキスの作り方・摂り方

自家製梅干し材料・・・青梅2kg
塩・・・少々

①青梅は水洗いしてヘタを取り、水けをふく。

種離れをよくするために、梅と塩少々(分量外)を入れ、転がす。

6~8つ割りになるように包丁を入れ、果肉を1切れずつ種からはずす。

②ジューサーなどにかけ、汁を十分に搾りきる。

搾りかすはときどき除き、搾り汁はほうろう鍋に移す。

※ ジューサーは使い終わったらすぐ水洗いする。

③搾り汁をごく弱火にかけ、アクが出たら丁寧に取り除き、ときどき木べらで混ぜながらじっくり煮詰める。

※ 搾り汁の量が減るにつれ、色が濃くなっていきます。

④煮詰まってきたら、たえず鍋底をこするように混ぜながら火を通す。

黒くとろみがつき、木べらで鍋底に筋が引けるようになったら完成です。

冷めるとかたくなるので、少し緩めくらいで火を止めるのがコツです。

⑤粗熱をとり、清潔な小瓶に移してふたをし、常温で保存する。

※ 常温で1年以上保存することができ、腐りにくいです。

梅肉エキスは、湯のみに熱湯1/2カップを入れ、耳かき1杯ほどの梅肉エキスを入れて混ぜます。
1日1回くらい、空腹時に飲むといいです。

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