サザエの特徴
別称・方言
サザイ・サダエ・サタベ・サザイガイ
名前の由来
サザエという名前は、ささやかな家→ささえ(小家)から由来しているとされています。
特徴
サザエは、リュウテンサザエ科の巻貝。
北海道南部から、九州・朝鮮半島南部に分布しています。
沿岸の外洋に面した、水深1~10mの浅い岩礁に生息しています。
夜行性で、海藻類が主食。
食べる海藻の種類によって殻の色が変わりますが、海藻の多い地域のサザエは味が良いです。
サザエは、人気がある貝のひとつ。
歯ごたえのある食感と甘みがあり、口に入れたとたんに広がる、磯の香りが特徴。
夏の海水浴場で、焦げたしょうゆの香りがただようつぼ焼きは、浜の風物詩となっています。
小さいサザエは、姫サザエとよばれています。
産卵期は6~7月で、緑色の卵を水中に生み出します。
サザエの殻には角のあるものとないものがありますが、これはサザエの生息していた場所によります。
流れが強いところでは流されないように角があり、流れが緩やかな場所では角がないとされていますが、遺伝的要因もあるみたいです。
アカニシの特徴
別称・方言
ニシ
特徴
アカニシは、アクキガイ科の巻貝。
北海道南部から九州沿岸・東シナ海・黄海の内湾に分布。
砂底に生息し、カキやハマグリなどの二枚貝を食べていて、産卵期は夏。
古くはサザエの代用品となったほど美味しいので、食べてみたい貝のひとつとされています。
サザエの旬
旬のカレンダー
サザエの旬は、春先から夏です。
サザエの産地
サザエは、北海道から沖縄まで、ほぼ全国に分布。
近年は、乱獲で大きなものが少なく、漁獲量が激減しているので高値になっています。
生食用は、料亭や高級料理店に回されるものが多いのですが、懐石料理などに使われることもあります。
サザエは、資源保護上、採取する大きさに規制があります。
稚貝を育て、磯に放流するなどの対策もとられています。
最近では、韓国や中国からの輸入物も増えています。
サザエの食べ方
サザエは、殻のまま火にかけて食べるつぼ焼きが有名。
しょうゆをたらすのが一般的ですが、バターやガーリック風味にしても美味しいです。
また、刺身にしても美味しく、生で食べると、コリコリした食感とサザエ本来のうま味を味わうことができます。
ただ、内臓には砂などが含まれているので、あまり食べないほうがいいでしょう。
サザエの身は、貝むきをフタのすきまに入れ、貝殻をまわすようにすると上手にとることができます。
また、フタの部分を下に向け、10~20分置いておくと、身が取り出しやすくなります。
サザエのコリコリした食感は、サザエの身にある、コラーゲンやエラスチンによるもの。
加熱すると、コラーゲンは体内で消化しやすいゼラチンに変化するので、加熱したほうが体にはいいです。
サザエの上手な選び方
- 持つと重いもの。
- 振ったときに音がしないもの。
- さわるとすぐにフタを閉じたり、身をひっこめるもの。
- カラについているトゲや大きさは、味に関係無いです。
サザエの保存法
サザエは、フタの部分を下にして、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で軽く包みます。
冷蔵庫に入れておくと、2~3日は保存することができます。
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