みかんの特徴
日本の歴史にみかんが登場したのは、およそ1200年前。
古事記や日本書紀に、みかんの木の原型とされるものが紹介されています。
日本で作物があまり取れなくなる、冬場の貴重な栄養源になっていて、昔から、日本の冬の風物詩といえばこたつにみかんとされてきました。
「みかんが黄色くなると医者が青くなる」という格言があります。
これは、みかんが黄色くなる秋頃には、食欲が出て体調もよくなることから、医者にかかる人が少なくなるというたとえになります。
成熟したみかんの実の皮を乾燥させたものを橘皮(きっぴ)といい、橘皮(きっぴ)の古いものを陳皮(ちんぴ)といいます。
胃が悪い時は、細かくした陳皮を小さじ1弱とハチミツとお湯を加えて飲むとよく、ショウガを加えれば咳止めにもなります。
みかんは、皮を手でむける手軽さが魅力で、生のまま食べることが多い果物。
サラダやアイスクリーム・ヨーグルトなどにそえて食べると、味や彩りのアクセントにもなります。
料理に使う場合など、きれいに薄皮をむきたい時は、熱湯に3分ほどひたし、すぐに冷水にとるといいでしょう。
みかんには、からだを冷やす作用があります。
発熱した時の口の渇きや水分補給には、大変有効です。
ただ、冷え性の人が食べ過ぎると冷えに拍車がかかるので、注意が必要になります。

収穫後も糖度は変わらないのですが、時間とともに酸は抜けてきます。
酸っぱいみかんは、しばらく放置しておくと甘く感じるようになります。
みかんを甘くする方法
みかんを甘くする方法には以下のようなものがあります。
- お手玉のように両手で投げる
- 食べる直前にもむ
- 40℃前後の熱湯に10分ほどひたす
- フライパンや網でまるごと焼く
- 皮に切り目を入れ、電子レンジで30秒ほど加熱した後、冷ます。
みかんを食べ過ぎると?
みかんを食べ過ぎると、指先や爪が黄色に変色します。
これは、柑皮症(かんぴしょう)といいます。
β-カロテンと汗がまじって起こる着色で健康に害はなく、食べるのをやめると自然に消えていきます。
また、みかんには、からだを冷やす作用があります。
発熱した時の口の渇きや水分補給には、大変有効です。
ただ、冷え性の人が食べ過ぎると冷えに拍車がかかるので、注意が必要になります。
皮は食器洗いに使える?
みかんの皮に含まれているリモネンという成分は、洗浄効果が強いです。
まず、内側の白い繊維質の部分で汚れをふき取ります。
その後、黄色い表皮のほうでこすって洗い流すといいです。
使用後の皮は、生ゴミとして捨ててください。
乾燥皮の活用方法
パリパリに乾燥させた皮には、いろいろな活用法があります。
虫の嫌いなにおいが含まれるので、燻(いぶ)せば、蚊取り線香代わりになります。
ネットに入れて浴槽に浮かべれば体が温まるので、風邪の症状改善や予防に効果的。
布に入れて玄関などに置くと、消臭剤にもなります。
みかんの旬
1年中出回っていますが、一般的なみかんの旬は11~2月になっています。
みかんの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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和歌山県 全国収穫の18.9%の構成比 168,900t |
愛媛県 全国収穫の15.4%の構成比 137,800t |
静岡県 全国収穫の13.6%の構成比 121,800t |
みかんは、東海・近畿・中国・九州など、比較的温暖な地域で生産されています。
国内で生産されている総柑橘類の半分以上が温州みかん。
温州(うんしゅう)みかん・・・みかんの代表的な品種であり、ハウス栽培のものは一年中流通しています。
昔は、日本で最も消費量の多い果物だったのですが、近年はバナナに抜かれて2位になっています。
最盛期の1975年ごろは370万トンが流通していましたが、最近では80万トンを下回るようになってしまいました。
現在では、アメリカやカナダなど、海外にも輸出しています。
みかんの上手な選び方
- 持った時に重いもの。
- ヘタの緑がきれいなもの。
- 皮がフカフカなものは避けたほうがいいでしょう。
みかんの保存法
みかんは、風通しのよい状態で保存するのが基本。
カゴなどに入れて常温で保存するとよく、保存の時はヘタを下にすると傷まないです。
箱で保存するときは、日の当たらない涼しい場所に置き、下のほうから食べるといいでしょう。
また、水に通してからすぐに冷凍すると、冷凍みかんになります。
いつでも美味しく食べることができるので便利です。
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