冬瓜の特徴
冬瓜の原産地はインドだといわれています。
日本では平安時代から栽培されていて、古くから親しまれてきた野菜。
皮が厚く、丸のまま冷暗所に保存しておけば冬までもつことから、冬瓜という名前になったといわれています。
よく見られるのは楕円形ですが、丸いものもあり、サイズもバラエティに富んでいます。
冬瓜は、体を冷やす働きがあり、涼し気な見た目と淡白な味わいが、夏のメニューにピッタリ。
また、たべごたえがあるので、ダイエット食に向いている野菜になります。
冬瓜は、味がほとんどないので、煮物やあんかけ・酢の物・スープ・蒸し物など、他の味を含ませる料理に多く用いられます。
皮を厚くむき、種を取り、大きめに切って下ゆでをするとよく、水気を切ってから冷ませば、透明度が上がり味も含みやすくなります。
皮は、細切りにしてきんぴらなどに使います。
ワタと種は、細かく刻んでみそ汁やスープの具として利用しましょう。
冬瓜の種類
隼人(はやと)瓜 | |
---|---|
鹿児島から日本に入ってきたため、名前は薩摩隼人から由来しています。
漬け物のほか、炒めものや煮物に向いています。 |
|
はぐら瓜 | |
白ウリの一種。
浅漬けや鉄砲漬けが一般的な調理法であり、果肉がとてもやわらかいです。 |
|
まくわ瓜 | |
さわやかな甘みが特徴で、メロンの仲間。
最近では、プリンスメロンなどの台頭により、生産が激減してしまっています。 |
冬瓜の旬
旬のカレンダー
漢字では冬瓜と書くので、冬の野菜のようですが旬は夏。
他の瓜科の野菜(スイカやキュウリ)と同じ時期が旬になります。
夏バテで食欲がないときは、さっぱりした味で食べやすく、旬で栄養がある冬瓜を食べることをおすすめします。
冬瓜の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成22年統計 参照) |
---|
愛知県 全国収穫の28.6%の構成比 2,999t |
岡山県 全国収穫の14.4%の構成比 1,509t |
神奈川県 全国収穫の11.2%の構成比 1,178t |
ハウス栽培を行っている愛知では、7月~9月が出荷のピーク。
冬瓜は貯蔵性が高いので、年内は出まわっています。
冬瓜の上手な選び方
- 緑色が濃く、果皮にツヤがあるもの。
- 曲がっていなく、ずっしりと重いもの。
- 果肉が白くてみずみずしいもの。
- 皮の表面全体に粉をふいているものは完熟しています。
冬瓜の保存法
冬瓜は、切らずに丸のまま、日陰で風通しがよく10℃前後の場所に置いておくと、長期保存ができます。
切ったものは、切り口にラップをかけ冷蔵庫で保存するといいでしょう。
【冬瓜のカロリーや栄養はコチラ】
▶▶冬瓜(とうがん)のカロリー一覧と糖質!栄養や効果なども紹介