チンゲン菜の特徴
チンゲン菜は、結球しないハクサイの仲間。
シャキシャキした歯ごたえと食べやすさが人気で、日本で最も有名な中国野菜になります。
原産地は中東。
中国に渡ってから栽培品種として改良され、その後、中国料理には欠かせない食材になりました。
日本へは、日中国交回復以降伝わりましたが、味や食感が日本人の好みに合ったため、広まっていきました。
チンゲン菜は、ほのかに甘みがある淡白な味わいがあり、煮くずれしない野菜。
やわらかくくせがないので、どんな料理にも合わせやすいのが特徴になります。
アクがないので下ゆでの必要なく、油と一緒に摂ることでビタミンやミネラルの吸収率がアップします。
火を通すと鮮やかな緑色になりますが、油で炒めたり、ゆでる時に少量の油を加えると、さらにきれいな色になります。
ただ、チンゲン菜には熱を冷ます作用があるので、冷えて胃腸の調子が悪い時は避けたほうがいいでしょう。
チンゲン菜に含まれている栄養を残さず摂取するためには、スープや煮物にするのがおすすめ。
味付けをうすめにして、煮汁もいっしょに食べるようにすれば、より多くの栄養を摂ることができます。

中に土がついている場合は、根元に包丁の先で切れ込みを入れ、手で縦に割いてから根元を10分ほど水に漬けると土が流れ出します。
チンゲン菜の種類
青菜花(チンツァイファー) | |
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チンゲン菜の花芽であり、芽が出る春にだけ出まわっています。
茎はやわらかく、甘みがあります。 |
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ミニチンゲン菜 | |
草丈10~15cmほどの小型チンゲン菜。
シャキシャキした食感やアクのなさは本家チンゲン菜と変わらないため、手軽さから人気を呼んでいます。 その小ささから、茎を切り分けずに一株丸ごと調理することができます。 |
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パクチョイ | |
パクチョイとは広東語読みであり、漢字で書くと白菜になるため、ハクサイと区別する意味で広東白菜と呼ばれることもあります。
日本で一般的なチンゲン菜は茎が薄緑色をしていますが、パクチョイは茎が真っ白になります。 パクチョイは、油との相性がよく炒めものに向いています。 使い方はチンゲン菜とほぼ同じであり、栄養価も似たようなものになります。 |
チンゲン菜の旬
旬のカレンダー
チンゲン菜の旬は9月~12月ですが、ハウス栽培のものが1年中出まわっています。
チンゲンサイの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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茨城県 全国収穫の26.0%の構成比 12,600t |
静岡県 全国収穫の16.7%の構成比 8,080t |
群馬県 全国収穫の 7.5%の構成比 3,620t |
チンゲン菜は、栽培しやすく早く収穫できるので、消費量の多い都市の近郊で多く栽培されています。
チンゲン菜の上手な選び方
- 葉がみずみずしい緑色をしているもの。
- 葉の幅が広くツヤがあるもの。
- 葉脈がはっきりしているもの。
- 茎にハリ・ツヤがあり厚みがあるもの。
- 下の部分がどっしりとふくらんでいるもの。
チンゲン菜の保存法
チンゲン菜を冷蔵保存する場合は、湿らせた新聞紙に筒状に包み、通気をよくしてから、冷蔵庫に立てて入れるといいでしょう。
冷凍保存する場合は、かためにゆでるか、葉を1枚ずつバラしておきましょう。
また、チンゲン菜は浅漬けにして保存するのもおすすめ。
漬物として食べたり、汁ものや和え物に活用できるので便利です。
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