アボカドの特徴
アボカドは、5000年以上も前から栽培されている果物。
世界一栄養価が高い果物として、ギネスブックに認定されています。
原産地は、中央アメリカ(コロンビア・エクアドル)およびメキシコ南部とされています。
その栽培は比較的古く、メキシコでは、13~15世紀にアステカ族が開始しています。
アメリカ大陸を発見したときには、熱帯アメリカ一帯で盛んに栽培されていました。
1833年にカリフォルニア及びフロリダに導入され、アジアへは19~20世紀、日本には大正時代に伝わりました。
アボカドは、世界中に700以上の品種があります。
卵形で、果皮が緑色のものが一般的であり、甘味や酸味は特にありません。
ただ、森のバターと呼ばれるほど脂肪が多く、独特のコクやなめらかな食感があります。
アボカドは、塩とレモンで食べるのが一般的ですが、生のままサラダにしたり、デザートやスープにすると美味しいです。
少しかたいものは、フリッター(洋風てんぷら)やグラタン・炒めものなどにすると、ひと味違った味を楽しむことができます。
また、最近では、スシ種にもよく使われています。
ワサビ醤油をかけて食べるとマグロのトロに似ているので、お寿司のカリフォルニアロールが誕生したといわれています。
アボカドは、全体がチョコレート色になったら食べ頃。
皮が緑色をしているものは購入後3~4日、黒と緑がまばらなものは、1~2日後が食べ頃になります。
アボカドは、切ったまま時間が経つと、酸化して黒く変色するので、食べる直前に調理するのがポイント。
変色を防ぐ方法としては、表面が空気に触れないように密封するか、レモン汁をかけておくのが効果的なやり方になります。
アボカドオイル
アボカドオイルは、アボカドの果肉から摂れるオイル。
化粧水やクリームのかわりとして使われています。
ビタミンB群が豊富に含まれていて、老化防止や疲労回復の効果が期待できます。
果実と同様、フルーティーでコクがあります。
甘い口当たりで、アボカドの風味をほんのり感じることができます。
皮で角質ケア
アボカドを食べ終えたら、むいた皮は角質ケアに利用できます。
果肉のついている側で、かたい部分をこすってマッサージすれば、やわらかいスベスベな肌になります。
アボカドの切り方
縦に包丁を入れ、種にそって切り目を入れたら両手で実をひねって半分に割る。
↓
包丁の尻付近で種を刺し、キュッとひねって種を取る。
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細いほうから皮をむきますが、皮を広めに持ってむくと、スムーズにむくことができます。

これは維管束という、タネに養分を送るパイプのようなものであり、追熟がうまくいっていない時に変色する傾向があります。
害はありませんが、変色したものは、すじっぽい食感で舌触りが悪くなります。
アボカドの旬
アボカドは、わずかに国産物が出回っているものの、ほとんどは輸入もの。
1年中美味しく食べることができるので、アボカドの旬は通年ということになります。
アボカドの産地
現在では、メキシコやカリフォルニア・ブラジル及び中南米諸国が主産地となっています。
日本では、大正初期より戦後にかけて、鹿児島・愛知・高知・和歌山・静岡の温暖な地域において、栽培が開始されています。
ただ、栽培が少なく、産地化までには至っていません。
スーパーなどに出回っているものは、ほとんどがメキシコからの輸入品。
「ハス」という品種が中心になっています。
アボカドの上手な選び方
- 皮にハリとツヤがあるもの。
- 軽く握った時、弾力があるもの。
- 購入後すぐに食べる場合は、よく熟した皮の黒いものを選ぶといいでしょう。
- 色で判断できなければ、手でそっと押し、熟し加減をみてください。
- 皮に黒いシミがあるものは避けたほうが無難です。
アボカドの保存法
アボカドの未熟なものは、熟すまで室温で保存しておくといいでしょう。
冬場であれば、温かい場所に置いてください。
エチレンガスを発生させるリンゴといっしょに袋に入れておくと、より早く熟成させることができます。
熟したものは冷蔵庫で保存できますが、3~4日で使い切るほうがいいでしょう。
切ったままのアボカドは、酸化して色が黒くなります。
レモン汁をかけてラップを密着させると、冷蔵庫で保存することができます。
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