マヌカハニーは高いっていうイメージはありませんか?
はちみつだと1瓶500円~10000円くらいですが、マヌカハニーだと1瓶2000円~で、高いものだと30000円くらいします。
また、通販で購入している人も多いと思いますが、通販だと送料がかかってしまうこともあり、さらに高くなってしまいます。
マヌカハニーは、いったいなぜ、こんなにも高いのでしょうか?
今回は、マヌカハニーの値段が高くなる5つの理由を紹介します。
①一部の地域しか生息しないマヌカから作られている
マヌカハニーは、『マヌカ』というニュージーランドに自生する特有の植物を蜜源として、みつばちがつくったはちみつ。
マヌカは、マオリ語で「癒しの木」、または「復活の木」を意味します。
800年ほど前にマオリの人々が移住してきたころには、すでにニュージーランドに自生していました。
マヌカは、ニュージーランド以外では群生していないので、生産することができるマヌカハニーの量は限られています。
年間の生産量は1700tですが、はちみつの生産量120万tと比較すると0.14%であり、かなり少ない。
そのため、普通のはちみつよりも値段が高くなっています。
また、抗菌力のグレードの高いマヌカハニーは、さらに収穫量が減ります。
ストロングマヌカハニーとよばれているようなものは、全収穫量の1%未満ともいわれています。
希少性が高くなっているので、値段においては1瓶30000円を超える、かなり高額な商品になります。
マヌカハニーの歴史
今でこそ世界的に知られるようになったマヌカハニーですが、歴史は短いです。
18世紀において、探検家であるキャプテンクックが、航海日誌にマオリやマヌカに関する記述をしています。
ただ、この時点においてはまだ、マヌカハニーが世界的に知られていたわけではありません。
マヌカハニーが有名になったのは、1982年にピーターモラン博士が発表した研究結果がきっかけ。
現在使用されているUMFという認証基準も1988年にできたばかりなのです。
②作業工程は手作業が多く、人件費がかかる
はちみつがつくられるまでの作業はとても大変です。
作業工程は、養蜂家(はちみつを採取する人)が、マヌカの開花するタイミングに合わせて巣箱を設置。
蜜を集める環境を整え、花の少ない時期にはエサを与えるなどの世話をします。
そして、巣箱に入ったはちの巣から巣板を取り出し、遠心分離機などにかけてはちみつを抽出します。
機械を使うことは少なく、手作業が多いので、ものすごく手間がかかります。
また、ある程度の量を一気に集めようとすればするほど人手がいるので、どうしても人件費はかかってしまいます。
かかった人件費は、当然のように商品の値段に含まれます。
その結果、機械で生産できるような食品とは違い、値段が高くなります。
さらに、マヌカハニーの採取は、主に山間のマヌカが群生している地域で実施。
場所によってはヘリコプターを使わないと運べないということもあります。
そうなってくると、ヘリコプターの使用料金までかかってしまい、大きな負担となってしまいます。
③人気が急上昇している
マヌカハニーは、最近の健康ブームの影響もあって需要が拡大しています。
また、アスリートやモデルさんが、使った感想などをSNSなどに投稿したり、テレビや雑誌の紹介もあって人気が急上昇。
しかし、生産量は少ない。
需要に対して生産量が少ないので、どうしても価格は高騰します。
需要が多い為、残念ながらマヌカハニーは、本来の成分を偽装した偽物が多く出回っています。
マヌカハニーの年間の生産量は約1700tですが、現在、世界で消費されているマヌカハニーは約10000t。
およそ8割以上のマヌカハニーが、本物のマヌカハニーではなく、偽装している可能性があるとされています。
2013年にイギリスで行われた調査によると、イギリスで売られている約50%のマヌカハニーに数値の偽装が確認されています。
日本においても、さまざまな場所でマヌカハニーが販売されていますが、偽装していないという保証はどこにもありません。
マヌカハニーは高額な食品です。
「高い買い物だったのに、偽物だった!!!」とならないように、注意深く購入しましょう。
④協会への加盟料や検査機関でのお金がかかる
マヌカハニーが、偽装されているかどうかを判断する材料のひとつとして、UMFやMGOなどの規格があります。
UMFやMGOなどの規格をラベルに表記するためには、ニュージーランド政府が認めた協会に加盟しないといけません。
また、抗菌効果があるかどうかの検査を、公的機関などで受ける必要があります。
この時、協会への加盟料やロイヤリティー・検査費用がかかってしまいますが、これらの費用は商品代金に含まれてしまいます。
はちみつの場合、このような協会への加盟料や検査などは必要ありません。
必要だとは思いますが、はちみつよりどうしても値段は高くなってしまいます。
⑤輸送費がかかる
マヌカハニーは、ニュージーランドが原産の食品。
日本で販売するためには輸入する必要があるので、輸送費がかかります。
郵便局では、国際郵便の料金をネットでしらべることができます。
あくまでサンプルですが、わたしが住んでいる大阪からニュージーランドまで、荷物(小包)の30㎏でためしてみました。
実際にしらべてみたところ、以下のような料金です。
マヌカハニーに多い、瓶のタイプ(250g)で計算。
航空便だと、30kg÷250g=120(個)、36650円÷120個で、1個当たり305.4円もかかってしまいます。
もっとも安い船便でも、13750円÷120個で114.5円。
実際は、このようなやり方で輸入しているかどうかは不明ですが、負担が少しはあるということがわかります。
さいごに
今回は、マヌカハニーが高くなる理由を5つ紹介しました。
1つ1つの理由だけでも値段が高くなる可能性はあるのですが、5つの理由が重なっているので、かなり高いです。
ただ、マヌカハニーは高額ですが、健康をサポートする食品としてはとても優秀。
自分に必要なマヌカハニーを見極め、日々の健康維持や美容に役立ててくださいね。