わかめの特徴
海水が20℃以上だと枯れるわかめは、本州から九州にかけて日本全域に分布している海藻です。
生で美味しく食べられるのは寒い時期だけで、市場に出回るのは塩蔵や乾燥のものがほとんどになります。
わかめを食べるのは、日本と朝鮮半島だけともわいわれており、特に日本では古くから食用とされていて、古事記や日本書紀にも記されているほどです。
わかめは、若さに通ずるとして若布という漢字が使われていて、冬から早春の時期には生のわかめが出回ります。
生のわかめは、緑色が鮮やかで厚みと弾力があるものがよく、乾燥したわかめは、黒褐色でツヤのあるものがいいです。
近年では、茎わかめやめかぶなど、わかめの仲間たちも健康食材として注目されています。
わかめの種類と特徴
素干しわかめ
生わかめを乾燥したもの。
板わかめ
わかめを、すのこやすだれの上に平面上に広げ、板状に乾燥したもの。
灰干しわかめ
わかめに草木灰をまぶして乾燥したもの。
湯通し塩蔵わかめ
わかめを湯通ししてから冷水で冷却し、塩蔵したもの。
生わかめとして売られているものは、湯通し塩蔵わかめを塩抜きしたものです。
カットわかめ
湯通し塩蔵わかめを食塩水で洗ってから乾燥し、適当な大きさにカットしたもの。
茎わかめ
塩蔵等に加工する際に取り除く茎等の部分です。
めかぶわかめ
わかめの茎の下にあるヒダ状の部分をめかぶといいますが、めかぶは、ぬめりが強く歯ごたえがあって、わかめとは違った美味しさを味わうことができます。
刻むとねばりが出てとろろ状になりますが、アルギン酸やフコイダン・ヨード・カルシウムなどが含まれていて、栄養価もすぐれています。
わかめの産地
三陸・鳴門・伊勢地方が主な産地で、とくに潮の流れが激しい鳴門わかめや南部わかめは有名です。
ただ、1970年代に養殖が成功してからは、国産の流通量は激減しています。
一般に流通するものは岩手や宮城で養殖されたものが多く、塩漬けや乾燥させたものが出回っています。
最近では、中国や韓国から輸入されたものも増えています。