みなさん、柿の葉寿司ってご存じですか?
もしかしたら、名前は聞いたことがあるけど食べたことはない、という方もいるかもしれませんね。
柿の葉寿司とは、奈良県吉野地方に伝わる郷土料理。
名前に「寿司」がつくくらいなので、もちろんお魚を使っているのですが、食べたことがない方はどのような料理なのか、ピンとこないですよね。
基本的な食べ方から、賞味期限や正しい保存方法などをまとめたので、参考にしてください。
柿の葉寿司は日持ちするの?賞味期限は?
そもそも柿の葉寿司がどのようなものなのか、ご説明しましょう。
柿の葉寿司はその名の通り、柿の葉で包まれたお寿司のこと。
奈良県の郷土料理として有名ですが、和歌山県・石川県・鳥取県でも郷土料理として食べられています。
寿司のネタは地域によって差があるようですが、基本はサケとサバ。
他には、タイ・アナゴ・ブリなどのネタもあるようです。
薄く切った塩辛いネタをシャリと合わせて柿の葉で包み、重しを乗せて寝かせることで、ネタの塩分がシャリに移り、全体が調和され、おいしさが増すんですね。
つまり、柿の葉寿司は生もの。
ネタに塩分が使われているため、普通のお寿司に比べると日持ちはするようですが、なるべく早く食べることをおススメします。
柿の葉寿司の専門店では、製造日を含めて3日とされていますので、目安にしてください。
ちなみに、柿の葉に包まれている理由をご存じですか?
これは、冷蔵庫がなかった時代に、少しでも日持ちを長くするための工夫なんです。
柿の葉にはビタミンCによる抗酸化作用、タンニンによる殺菌作用があります。
この2つの成分の効果で、魚を腐らせないようにしていたんですね。
なので、柿の葉寿司を保存しておく際には、柿の葉に包んだまま保存するといいですよ。
柿の葉寿司の保存方法は?
さきほど、目安の賞味期限についてお伝えしましたが、保存方法が間違っていると賞味期限は一気に短くなってしまいます。
なので、保存場所はとても重要になってきます。
おススメの保存場所は、直射日光が当たらず、風通しが良く、温度が低すぎないところ。
室温が高すぎる場合は、冷えすぎないように新聞紙などで包み、冷蔵庫で保存してください。
なかでも、野菜室はメインの冷蔵室より温度が高めなので、野菜室に入れることを提案します。
冷えすぎると、シャリが固くなり風味が落ちてしまうので注意が必要です。
また、食べるときには常温に戻してから、お召し上がりくださいね。
もし、冷やしすぎて硬くなってしまったら、電子レンジなどで温めると風味が戻るようです。
他にも、オーブントースターやグリルを使用して温める方法もありますよ。
ですが、温めすぎるとネタに火が入ってしまう可能性があるので、温めすぎにも注意ですね。
ちなみに、柿の葉寿司の正しい食べ方についてもご紹介します。
人それぞれ好みがあるので絶対ではないのですが、一般的には、柿の葉をはがして中のお寿司をそのまま食べます。
柿の葉寿司の専門店のサイトでも、「柿の葉は取り除いてから召し上がって頂くほうが、おいしいです」と記載されています。
もちろん柿の葉はきれいに洗浄してあるので、食べても問題はありません。
なので、実際に食べてみて、お好みに合う方法で召し上がってくださいね。
また、普通の寿司は醤油をつけるものですが、柿の葉寿司は味がついているので、醤油はつけなくても十分おいしいです。
むしろ、つけないほうが、柿の葉寿司の風味を味わえますよ。
まとめ
いかがでしたか?
知れば知るほど、食べてみたくなりますよね。
奈良地方の郷土料理ですが、新幹線の駅弁やお取り寄せも可能なので、興味のある方は一度召し上がってみてください。
その時は、ここでまとめた知識をぜひ思い出してくださいね。
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