マヌカハニーは、はちみつの一種。
はちみつは一般的に賞味期限が長いといわれますが、マヌカハニーはどうなのでしょうか?
また、保存方法ですが、常温で大丈夫なのでしょうか? それとも、冷蔵庫に入れたほうがいいのでしょうか?
保存する際に注意することはあるのでしょうか?
今回は、マヌカハニーの賞味期限や保存方法について、購入したマヌカハニーを例にして紹介したいと思います。
はちみつは腐らない
はちみつは、基本的に腐らない食品とされています。
砂糖や人工的な甘味料を加えていないですし、糖度が高いため、微生物が繁殖しにくいという特徴があります。
さらに、花蜜にハチの酵素が加わると、抗菌・殺菌作用が生まれるので、味や風味は変わらなくなります。
実際、エジプトのピラミッド発掘の時に見つかった3000年以上前のはちみつが、新鮮で食べることができたことからも、はちみつの賞味期限はとても長いですね。
現在、食品衛生法で賞味期限の表示は義務化されています。
ただ、賞味期限が過ぎても、開封しなければかなりの期間食べることができますよ。
マヌカハニーの賞味期限と保存方法の一覧
わたしが購入したマヌカハニーに記載されている、賞味期限と保存方法は以下のようになります。
マヌカハニーの種類 | 賞味期限 | 保存方法 |
BeeMeのマヌカハニー(UMF5+) | 約4年と6ヶ月 | 直射日光・高温多湿を避け、常温で保存してください。 |
金蜜マヌカハニー(UMF12+) | 約5年間 | 直射日光や高温多湿を避けて、涼しいところで保存してください |
ストロングマヌカハニー(MGO860+) | 約4年と6ヶ月 | 直射日光を避けて常温保存 |
スナップパック(MGS10+) | 約3年 | 常温保存 |
ロゼンジ(UMF10+) | 約1年 | 直射日光を避けて冷暗所で保存 |
瓶に入っているマヌカハニー(UMF5+・UMF12+・MGO860+)の賞味期限はどれも4年以上。
また、スナップパックやロゼンジにおいても1年~3年ほどあるので、賞味期限は基本的に長いといえます。
マヌカハニーの最適な5つの保存方法
マヌカハニーの保存においては、5つの最適な方法があります。
この5つの方法を守っていれば、マヌカハニーを美味しく、長く食べることができます。
①直射日光を避ける
一般的なはちみつは熱に弱く、熱を加えると、はちみつに含まれているビタミン類が壊れてしまいます。
そのため、そのまま食べることがいいとされています。
一方、マヌカハニーは熱に強いです。
ホットミルクや紅茶などに入れても品質が変化することはありません。
料理などに使っても大丈夫なので、はちみつよりも使いやすいといえるでしょう。
ただ、保存する場合だと、直射日光には注意が必要。
直射日光に長時間当たると、マヌカハニーの成分が壊れてしまう可能性があります。
成分が壊れてしまうと、マヌカハニーの効果・効能が十分に発揮できないようになってしまいます。
そうならないためにも、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。
②高温多湿を避け、冷暗所で保存する
瓶入りのマヌカハニーを購入すると、保存方法が書かれています。
そこには、
「直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保存してください」
と書かれていることがほとんど。
高温多湿だと雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が瓶の中で繁殖すると、品質が変化してしまうことがあるので、避けたほうがいいでしょう。
また、冷暗所で保存するのは、ガスコンロなど火に近い場所で保存していると、温度上昇により品質が変化してしまうことがあるからです。
湿度や温度の変化がほとんどない場所で保存するのがベストです。
③室温が高い場合は冷蔵庫に入れる
マヌカハニーは、冷暗所での保存が基本。
ただ、夏場において、室温が急激に上がっている状態だと、マヌカハニーの成分や風味が変化してしまう可能性があります。
そういった場合は、冷蔵庫で保存したほうがいいでしょう。
冷蔵庫での保管場所は、6℃前後くらいの野菜室がよく、温度が低い場所だと、白く固まって結晶化してしまう可能性があります。
結晶化してしまうと、食感が悪くなってしまいますし、取り出しにくくなってしまいます。
ただ、白く固まったとしても、品質上において劣化したわけではないので、いつも通り食べることはできますね。
戻すときは、50~60℃のお湯でゆっくりと湯せんすればいいのですが、ザラザラした食感は残ります。
また、少量だけ取り出して、電子レンジで10秒程度加熱するとやわらかくなります。
少しだけお湯を入れて、溶かしてから使うという方法もありますよ。
夏場の暑い時などは冷蔵庫で保存したほうがいいかもしれませんが、様子を見ながら試してくださいね。
④他の容器には移さない
わたしが購入したマヌカハニーの瓶は、すべて遮光性でした。
現在販売されているマヌカハニーは、ほとんどが遮光性の瓶に入っていて、販売元が直射日光を防ぎ、長期保存できるように開発されています。
他の容器だと保存に適していないことも多いので、できるだけ購入した時のまま保存しましょう。
また、マヌカハニーをほかの容器に移し替えようとしても、トロっとしているので手間がかかります。
しかも、こぼすともったいない。
マヌカハニーを外でも使いたい場合は、スティックやロゼンジ(のど飴)・スナップパックがいいと思いますよ。
⑤開封後は異物の混入を避ける
瓶の開封後は、フタをきっちりと閉め、水分や異物・雑菌などが入るのをできるだけ防ぐ必要があります。
フタが閉まりきっていなくて、空気中の水分や異物・雑菌が入ったりすると、風味が変わったり、賞味期限よりも早く劣化してしまいます。
また、スプーンを使う場合、水滴がついていない清潔なものを使用したほうがいいでしょう。
1回使うごとによく洗い、拭いてから使ってくださいね。
金属製のスプーンはなるべく使用しない
マヌカハニーには、メチルグリオキサールという抗菌成分が含まれています。
メチルグリオキサールは、マヌカハニーの持つ優れた作用の原因ということが明らかにされていて、最近研究が進んでいる注目すべき成分です。
このメチルグリオキサールですが、金属に反応する性質をもっています。
金属製のスプーンを使うと、活性が弱まってマヌカハニーの品質が変化し、効果・効能が十分に発揮できないようになる可能性があります。
このため、スプーンは金属性ではなく、木製や陶器でできたものを使うほうがいいでしょう。
さいごに
マヌカハニーの賞味期限は長いので、ほとんどの場合、賞味期限がくるまでに食べきってしまうと思います。
瓶入りの商品は250g入りのものが多いのですが、毎日小さじ1杯(5g程度)食べたとしても50日。
ほかの食品のように、賞味期限を気にしながら食べる可能性は低いです。
保存に関しては、購入した時の瓶のまま、直射日光のあたらない冷暗所に置いておくだけなので簡単。
ただ、水分や異物・雑菌の混入などは劣化の原因になるので、開封後はフタをきっちりと閉めてくださいね。