唐辛子の特徴
唐辛子類は、甘味種と辛味種に大きく分けられていて、辛味種の代表が唐辛子になります。
中南米で栽培されていた唐辛子は、コロンブスがスペインに持ち帰ったことから世界中に広まったとされています。
日本には16世紀にポルトガル人によって伝わり、初期は観賞用などに用いられていました。
唐辛子の果実は、若いときは緑色で青唐辛子と呼ばれますが、熟すとほとんどが赤くなります。
果実は、生も乾燥物も香辛料として利用されています。
唐辛子という漢字は、唐から伝わった辛子ということからつけられています。
九州や長野の一部では唐辛子を胡椒(こしょう)と呼ぶことがあり、柚子胡椒の胡椒もとうがらしのことになります。
唐辛子は、細かく切るほど辛味が増すので、辛くしたい時には細かくきざみ、あまり辛くしたくない時には種だけ取って使うといいでしょう。
乾燥した唐辛子は、ぬるま湯につけて戻すと調理が簡単になります。
生の唐辛子は、オリーブオイルにつけておくと、ペペロンチーノなどの料理をつくる時に役立ち、ごま油につけておくとラー油になります。
唐辛子には、料理の味にメリハリをつける辛味があります。
唐辛子の辛味は、熱に強く、炒めたり煮込んだりしても辛さは残るので、炒めものやパスタ・漬物など、幅広く使われています。
炒めたりする場合は、焦げやすいので、最初に弱火で辛味と香りを出してから、いったん取り出しておくのがコツになります。
また、刺激のある辛味で、塩分などを控えることができるので、高血圧予防の料理などに役立ちます。
唐辛子の防虫効果
唐辛子は、殺菌・防虫効果があり、乾燥させた赤唐辛子を米びつにいれておくと、米に虫がつきにくいです。
また、唐辛子をニンニクなどといっしょに焼酎に漬けこみ、それをうすめて植物に散布すると、病害虫の予防になるとされています。
漢方をヒントに、薬効や効能を考えて配合された七種類の香辛料によってつくられていますが、作り手によって中身や配合の割合が違うのが特徴になります。
唐辛子の種類
青唐辛子 | |
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赤くなる前の未熟果で、赤唐辛子より辛味が少ない。 | |
黄唐辛子 | |
炒めものやスープに使うと、辛味と共に彩りもよくなります。 | |
ハバネロ | |
メキシコ原産であり、もっとも辛いといわれている唐辛子。 | |
韓国唐辛子 | |
日本でも多く流通している一般的な唐辛子であり、キムチやチゲなどの韓国料理には欠かせない。 | |
鷹の爪 | |
長さ3~4cmで、実を乾燥させて香辛料として使うことが多く、これを粉末にしたものが一味唐辛子になります。 | |
葉唐辛子 | |
辛味種を葉食用に栽培したものであり、炒めものやつくだ煮に利用されています。 |
唐辛子の旬
赤唐辛子の旬は8~10月で、青唐辛子の旬は7~9月になっています。
品種によって美味しい旬の時期は多少ずれますが、どちらも暑い夏の時期が旬になります。
唐辛子の産地
輸入されている約90%は中国産であり、国産での産地は茨城・栃木県など。
低温にも耐えるため、場所を選ばず全国で栽培されていて、長期に渡り収穫が続きます。
唐辛子の上手な選び方
- 色が鮮やかなもの。
- ハリとツヤがあるもの。
- できるだけ形がそろっているもの。
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