さんまの特徴
別称・方言
ダンジョウ・バンジョ(新潟)・カド(三重)・サイレ(和歌山)・サイラ(西日本)・セイラ(長崎)
名前の由来
さんまは、漢字では秋刀魚と書きますが、もちろん当て字です。
秋に獲れる刀のような形をした魚という意味があり、大正時代くらいからこの表記が使われています。
特徴
さんまは、さんま科の魚で、日本各地から北米沿岸に至る北太平洋の亜寒帯水域と中央水域に分布。
体長は約40cmほどあり、夏から秋にかけて北から南へ産卵・回遊しますが、冬から春にかけては南から北へと回遊します。
動物プランクトンを食べ1年で成熟し、10000~20000個の卵を数回に分けて産卵。
大衆魚の代表として昔から親しまれてきた魚で、日本近海では、数百万~数千万尾が大群をつくって列島沿いに移動しています。
日本では、秋の味覚を代表するさんまですが、江戸時代まではあまり知られておらず、外形が似ているためか、各地でサヨリと間違えられていました。
獲れたさんまの中で180g以上のものを選別し、厳しい規格と規定をクリアしたものだけが、大黒さんまというブランドさんまになります。
このさんまは、かなり大型で脂ののりがいいという特徴を持ち、鮮度が良いものは、刺身にして食べると抜群の美味しさがあります。
さんまは、鮮度が良い状態だと生でも食べることができます。
旬のさんまを刺身にすると、脂の甘みが口に広がりとても美味しいです。
さんまの青臭さが気になる人は、ショウガや青じそと合わせると気にならなくなります。
さんまのほろ苦い内臓には、ビタミンAやビタミンE・鉄などが豊富に含まれているので、残さず食べたほうがいいでしょう。
さんまは、塩焼きが有名ですが、煮物や揚げ物にしても美味しいです。
家庭で調理するほか、缶詰や開き干し・みりん干しなどの加工品もつくられています。
さんまの塩焼き
さんまの塩焼きは、さんまの調理法の中で一番美味しいです。
焼く時には、脂を落とさないことがポイント。
時間をかけて焼くと脂がどんどん落ちてしまうので、強火で一気に焼きましょう。
魚の焦げにある発がん物質は、大根の根のアミラーゼが分解してくれるので、塩焼きを食べるときには、大根おろしを加えるといいです。
さんまの旬
旬のカレンダー
夏にオホーツク海を起点として南下し始め、秋に銚子沖を通過するさんまは、寒さに耐えるための脂肪がほどよくのっています。
口先や尾のつけ根が黄色いものは、大漁さんまといわれていて美味しい。
さんまの産地
農林水産省(平成24年漁業・養殖業生産統計)参照 |
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北海道 全国漁獲の52.2%の構成比 115,600t |
宮城県 全国漁獲の12.7%の構成比 28,100t |
岩手県 全国漁獲の8.8%の構成比 19,400t |
さんまは、100%天然物であり、すべてが国産という今どきめずらしい魚。
7月になると北海道で新物が漁獲され、その後、秋になると脂がのったものが低価格で出回るようになります。
冷凍保存されたものが通年市場に出回っていますが、新鮮なものとの見分けは難しくなっています。
さんまの上手な選び方
- 目が澄んでいるもの。
- からだの色があざやかなもの。
- 口先と尾がほんのり黄色いと脂がのっています。
- うろこが多くついていて、ヒレが張っているもの。
さんまの保存法
買って帰った時は、まず塩をふっておくといいでしょう。
鮮度を保つことができますし、味もよくなります。
保存する場合は、頭と内臓を取って塩をふり、ラップで包んで冷凍庫に入れておきましょう。
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