はまぐりの特徴
はまぐりは、日本人にとって昔から親しまれてきた食材で、ひな祭りや結婚式には欠かせないもの。
縄文時代の貝塚からはまぐりの殻がたくさん出土しているので、縄文人が好んで食べていたとされています。
はまぐりという名前の由来は、浜辺にある栗(浜栗)に形が似ていることからだといわれています。
はまぐりは、マルスダレガイ科の二枚貝。
東北地方以南から九州にかけて分布。
内湾の砂泥底の、水深10mくらいまでを生息域としています。
2本の水管を出しプランクトンを食べ、産卵期は5~10月頃です。
はまぐりの近縁にちょうせんはまぐりというものがあります。
はまぐりより一回り大きくて、碁石の最上の材料とされています。
色や形が似ていて、もともと対になっていたもの同士でしか重ならないことから、平安時代には貝合わせという遊びが貴族の間で流行しました。
はまぐりは、砂をはかせないと食感が悪くなります。
2~3%程度の塩水につけ、4~5時間かけて砂をはかせるといいでしょう。
大型のはまぐりは、カラ付きのまま、焼きはまぐりや酒蒸しなどにすると美味しいです。
小型のはまぐりは、カラ付きのまま、潮(うしお)汁にするといいでしょう。
焼きはまぐりにする場合は、クエン酸やビタミンCを含んだレモン汁をかけるのがおすすめ。
ビタミンCは風味をよくするだけでなく、鉄の吸収を助けるので、栄養素を効率よく摂ることができます。
汁は、うま味と栄養の宝庫なので、できるだけこぼさないようにして食べましょう。
焼きハマグリにする場合は、ちょうつがい(貝のつけ根の部分)を切ってから焼くと、汁がこぼれないです。
また、はまぐりは上品な味で強いうま味を味わうことができますが、加熱し過ぎると身がかたくなるので、注意が必要になります。
はまぐりの旬
旬のカレンダー
ひな祭りの季節である産卵前の春が旬で、一番美味しくなっています。
夏は、産卵のために味は劣ります。
はまぐりの産地
はまぐりは、あさりよりも水質の変化に敏感。
水質汚濁と埋め立てによる干潟の消失によって、獲れる数が少なくなってきています。
国産物は、有明海や周防灘・伊勢湾等、限られた場所で穫れています。
ただ、漁獲量は少ない。
市場に出回っているのは、中国や韓国産のしなはまぐりが多くなっています。
はまぐりの上手な選び方
- 殻の色にツヤがあり、持った時に重たいもの。
- 表面がなめらかで殻をかたく閉じたもの。
- 貝同士をぶつけたときに澄んだ音が出るもの。
- 口が半開きなものは、鮮度が落ちているので避けたほうがいいでしょう。
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