オレンジの特徴
オレンジは、果肉がやわらかくて酸味があり、甘味も強く香りや風味がいいので、人気のある果物です。
インドのアッサム地方が原産とされ、中国に伝わり、そこから10世紀になってポルトガル人が中国から持ち帰ったものが、地中海地域に伝わりました。
地中海から新大陸に持ち込まれ、そこでバレンシアオレンジやネーブルオレンジを中心とした大産業に発展し、世界各地に広まっていきました。
日本へは、明治時代にアメリカから導入されています。
一般的にオレンジといわれているものは、柑橘類の分類でスイートオレンジといいますが、スイートオレンジはインド東北部の原産になります。
スイートオレンジは世界の生産量の約7割を占めていて、ブラジル・アメリカ・中国・スペイン・イタリアなどの生産量が多くなっています。
バレンシアオレンジ
スイートオレンジの代表格であり、品質が良くもっとも多く栽培されていて、酸味と甘味のバランスがよく食べやすい。
果汁にしても苦みがないため、ジュースの材料として用いられます。
現在では、アメリカのフロリダとカリフォルニアが一大産地となっています。
ネーブルオレンジ
果頂部にいわゆるへそがあるのが特徴で、果皮はむきにくいですが、果汁たっぷりで香りも高い。
日本の国産オレンジの代表品種でもあります。
ブラッドオレンジ
真っ赤なジュースの材料となり、コクのある甘さが特徴。
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オレンジの旬
旬のカレンダー
オレンジは、輸入されているものがほとんどであり一年中出回っていますが、品種によって旬は違っています。
もっとも普及しているバレンシアオレンジの旬は5~8月で、ネーブルオレンジの旬は12~4月になります。
オレンジの産地
オレンジは、香りが高く果汁たっぷりですが、日本では温度不足のためほとんど栽培されていません。
日本での流通品の大部分は輸入品であり、アメリカカリフォルニア産のバレンシアオレンジが中心となっています。
国内での産地ですが、バレンシアオレンジは、和歌山・神奈川県、ネーブルオレンジは広島・和歌山・静岡県などになっています。
オレンジの上手な選び方
- 形が大きいもの。
- 持った時に重みを感じるもの。
- 皮にハリやツヤがあるもの。