あさりの特徴
あさりは、マルスダレガイ科の二枚貝。
北海道から九州全域・フィリピン・シナ海に分布しています。
おもに、内湾から水深数mまでの砂泥底に生息し、産卵期は5~12月。
1年で3cmほどに成長しますが、一生をほぼ同じ場所で過ごしています。
日本では、古くから食べている貝で、貝塚などから数多くの貝殻が出土しています。
あさりという名前の由来は、浅い場所にいるということからだといわれています。
市場には、むき身や砂出しあさりなどのパック詰めなどが出回っていますが、市場価格は安定。
あさりがエサを獲ることで水質は浄化されるので、食べる以外にも重要な役割を持つ貝になっています。
また、あさりは、潮干狩りの主役でもあり、春の彼岸の風物詩ともされています。
あさりの見た目は地味ですが、味わいは貝の王様と思われるほど美味しいです。
みそ汁や酒蒸し・バター炒め・パスタ等、さまざまな調理法があります。
ただ、火を通しすぎると身がかたくなってしまうので、注意する必要があります。
砂を多く含んでいる方が新鮮なのですが、調理する前に塩水につけて砂をはかせる、「砂抜き」という作業が必要になります。
貝類に多いビタミンB群は水溶性なので、汁ごと食べることができる、みそ汁やスープ・蒸し煮や鍋などがおすすめ。
水の段階からあさりを入れると、風味豊かなだしが取れますし、貝のうま味がしっかりと溶けているので、美味しいです。
あさりの砂抜きのやり方
砂抜きのやり方は、まず、貝どうしをこすり合わせてよく洗います。
真水では、環境が違いすぎて貝が弱るので、海水くらいの塩水(2カップの水に塩小さじ2を入れる)につけます。
1時間ほどつけると、吸い込まれる砂がないまま一方的に砂を吐き出すので、貝の中の砂は次第に減っていきます。
暗く、静かなところのほうがよく砂を吐くので、新聞紙などをかぶせ、静かな場所で砂抜きをするといいでしょう。
獲りたてのものは、砂を吸い込んだままなので、調理する時には砂を吐き出させる「砂抜き」が必要になります。
深川めし
東京の深川が名産。
あさりのすまし汁をご飯にかけたもので、気の短い漁師が、手軽に食べるために考えた料理です。
あさりの旬
旬のカレンダー
地域によって旬はずれますが、特に春の産卵前が美味しくなっています。
晩春と晩秋が産卵期なので、その直前が身が太っていて美味しいです。
あさりの産地
あさりは、日本各地に分布していますが、おもな産地は、東京湾や伊勢湾・瀬戸内海など。
需要は多く、あさりの漁獲量は貝類の中でもトップになっています。
ただ、乱獲や生息域の埋め立てなどが原因で、漁獲量は年々減少しています。
現在では、中国や韓国からの輸入物が多くなっています。
あさりの上手な選び方
- 生きているもの。
- 重みがあり。模様がはっきりしているもの。
- カラが大きく、割れていないもの。
- 触れるとすぐに口を閉じるもの。
- 塩水に入れると、水管から勢いよく水を噴き出すものは新鮮です。
あさりの保存法
あさりは、砂抜きをしてから貝殻をていねいに洗います。
タッパーにあさりを入れ、あさりがつかるくらい真水を入れると、そのまま冷凍庫で保存することができます。
また、あさりは、冷凍保存も可能。
凍ったままのあさりをそのまま鍋に入れて、フタをした後、一気に加熱すると貝が開きます。
すぐに使うことができるので便利です。
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