ゴーヤの特徴
ゴーヤは、熱帯アジア原産。
メロンなどと同じくウリ科に属している野菜であり、中国やインドでは古くから薬用植物とされてきました。
16世紀には日本に伝来していましたが、近年になり健康野菜として注目をあびるようになってきました。
ゴーヤは、ニガウリまたはツルレイシとも呼ばれていますが、ツルレイシのレイシとは果物のライチのこと。
熟すと外は橙色・種は真っ赤になり、苦みはなく甘くて食べやすくなりますが、それをライチのようだと表したものになります。
5月8日はゴーヤの日。
5月頃からゴーヤの出荷量が増えるのと、語呂合わせで制定されています。
ゴーヤは、熟す前の未熟果を食べていますが、独特の苦味があるのが特徴。
独特の苦みが含まれているのは皮の部分なので、皮のむき加減で苦みを調整することができます。
また、苦み成分は水溶性で水に溶ける性質があります。
塩もみして水にさらしたり、湯通しすると、かなり苦みが抜けて食べやすくなります。
ゴーヤは、肉や卵と炒めたり、天ぷらにしたりなどいろいろな調理法があります。
油と調理すると、実がコーティングされて苦味を感じにくくなっています。
また、肉や卵などと一緒に炒めると、うまみ部分のイノシン酸が強調されます。
うまみやコクが深まるので、より美味しくなります。
ゴーヤは、皮をむかずに使います。
表面を流水で洗い流した後、縦に半分に切って、タネとワタの部分をスプーンでしっかりと取ります。
さらに塩で軽くもんで水気を切り、一度サッとゆがくと苦みはやわらぎます。
ゴーヤをよく洗い、丸のままグリルで焼くと蒸し焼き状態になるため、うまみが凝縮されます。
焼いたゴーヤを縦に切り、タネとワタを取ってからスライスすると、炒めものやおひたしなどに使うことができます。
ゴーヤの種類
白ゴーヤ | |
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緑色のゴーヤより水分が多くて苦味が少なく、食べやすい。 | |
なめらかゴーヤ | |
表面がなめらかでイボのないゴーヤであり、苦味は通常のゴーヤよりも控えめになります。 | |
すずめゴーヤ | |
5cmほどの小さいゴーヤであり、とても苦いのが特徴。 | |
あばしゴーヤ | |
太くてずんぐりした形をしていて、苦みが少なく食べやすい品種。 |
ゴーヤの旬
旬のカレンダー
ゴーヤは、ハウス栽培などで1年中流通していますが、旬は6月~8月です。
ゴーヤの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成22年統計 参照) |
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沖縄県 全国収穫の32.4%の構成比 7,536t |
鹿児島県 全国収穫の15.0%の構成比 3,490t |
宮崎県 全国収穫の14.5%の構成比 3,371t |
ゴーヤは、沖縄をはじめ、鹿児島や宮崎といった暖地ではほぼ周年栽培されています。
中国との交易を通じて、早くから栽培が盛んになっていました。
沖縄では、医食同源の意識も高く、特に食欲が落ちてくる盛夏の頃に食べるものといわれています。
ゴーヤは、沖縄の本土復帰や朝の連続ドラマ・健康ブームの効果などで、現在ではすっかり全国区の野菜となっています。
10年前に比べて作付け面積は3倍・生産量は4倍に増加。
また、台湾では、沖縄と同様に貴重な野菜として取り扱われています。
ゴーヤの上手な選び方
- みずみずしく重みがあるもの。
- 先端が黄色いものは枯れている証拠。
- 鮮やかな緑色をしていて、黒ずんでいないもの。
- イボイボがしっかりしていて、適度に弾力があるもの。
- 緑が濃くイボが小さく密集したものは、苦味が強めです。 緑が薄くイボが大きいものは、苦味が薄い可能性が高いです。
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