羊肉の特徴とは?栄養やカロリーなども紹介

羊肉

羊肉の特徴

羊肉にはラムマトンがあります。

ラムは、永久歯のない生後12ヶ月未満の羊のことをいい、マトンは、生後12ヶ月以上の羊のことをいいます。

ラムは、マトンよりもやわらかく独特のくさみも少ないので、日本では主にラムを食べています。

ラムとマトンを比べた場合、栄養価はほとんど差がありません。

 
世界的には牛の次に重要な食肉であり、日本での歴史は100年にも満たないです。

西アジアでは、紀元前6000年~7000年ごろから家畜化が始まったとされています。

漢方医学では、羊肉は体を温める・血を補うなど、婦人病に効果があるとされ、「女性の肉」とも称されています。

 
長い歴史の中で、羊は食肉だけでなく、羊毛の生産という大事な役割を果たしてきました。

品種改良は食肉だけでなく、羊毛の量や質も基準となります。

 
肉用の代表品種としては、イギリス原産のサフォーク種が有名。

ほかには、食肉の中でも上級のものとされる、サウスダウン種なども含まれています。

羊肉の部位

肩ロース

脂と赤身とのバランスがよく、羊ならではの風味と味わいが魅力。

ジンギスカンの肉としても多用されています。

リブロース

肉質はきめ細かく、筋が少ないので、やわらかく食べやすい。

羊肉の中では高級部位とされていて、脂もあるので羊らしい肉になります。

ショートロイン

ロースに含まれることもありますが、脂肪や筋がほぼなく、赤身の味を美味しく食べることができる部位になります。

臭みはほぼ感じないので、食べやすい。

もも

羊肉の正肉ではもっとも脂肪が少なく、くさみはほとんど感じないので、はじめて羊肉を食べる人に向いています。

ヒレ

牛肉や豚肉と同様、赤身中心のこの部位はとにかくやわらかい。

羊肉の中ではもっとも高価になります。

バラ

肋骨部分の肉を骨ごとカットした部位。

骨まわの肉が美味しいのは羊肉も同じであり、骨ごと焼いて食べると、骨や肉のうま味があり美味しいです。

タン

食感はさっくりとしていて、適度な歯ごたえになります。

味は、牛や豚よりもかなりあっさりしていて、羊特有のくさみはほとんどありません。

ハツ

羊の心臓であり、超希少部位になります。

食感は牛や豚に近く、脂を取り除けば、味自体は淡白でほのかな風味があります。

羊肉の産地

羊肉の生産は、食肉全体のわずか数パーセントにしかすぎません。

日本では北海道を中心にしているものの少なく、オーストラリアやニュージーランドからの輸入物が多いです。

羊肉の上手な選び方

  • ツヤがあるもの。
  • 脂肪の色が真っ白なものがよく、黒ずんでいるものは避けたほうがいいです。
  • マトンは濃い紅色・ラムは淡い赤色のもの。

羊肉の栄養と効果


羊肉は、他の肉にくらべて脂質が少なく、コレステロールを下げる効果のある不飽和脂肪酸を豊富に含んでいるのが特徴になります。

羊肉の脂肪は溶ける温度が高く、体内に入っても吸収されにくいのでヘルシー志向の人におすすめ。

ただ、カロリーが高めなので、食べすぎは禁物であり、食べるときは野菜といっしょに食べたほうがいいでしょう。

 
羊肉は、たんぱく質や鉄が多く、老化防止や美容に対しての効果が期待できるへルシーな食材。

また、体を温める効果が強く、血行をよくし、臓器を活性化させる作用があるので、胃腸の機能が高まり消化吸収がよくなります。

おなかが温まるので、下痢や腹痛・冷え性などに効果的とされ、月経不順や月経痛にもよく効くとされています。

 
羊肉のたんぱく質には、カルニチンという成分が牛肉の約3倍・豚肉の約9倍ほど含まれていて、体脂肪の燃焼に役立ちダイエット効果があるとされています。

また、筋肉中の乳酸を減らすはたらきもあるので、筋肉の疲労回復に効果的。

 
吸収しにくいが含まれていて、冷え性や貧血・生理不順などの予防や改善に役立つとされています。

鉄やたんぱく質が豊富なので造血作用があり、貧血の予防や改善への効果が期待できます。

 
ビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群が豊富に含まれていて、脂肪や糖質をエネルギーに変換するのを助ける効果が期待できます。

カルニチンとの相乗効果で代謝を上げる効果があります。

また、味覚や嗅覚を正常に保つ亜鉛も含まれています。

ナイアシンが含まれていて、血行をよくする・二日酔いを防ぐなどの効果が期待できます。

羊肉の主な栄養成分

カルニチン・鉄・ビタミンB1・ビタミンB2・亜鉛・ナイアシン

羊肉のカロリー一覧

※可食部(食べられる部分)100g当たりの数値

 
●マトン(ロース・脂身つき・生)・・・225kcal
●マトン(ロース・脂身つき・焼)・・・358kcal
●マトン(もも・脂身つき・生)・・・224kcal
●ラム(かた・脂身つき・生)・・・233kcal
●ラム(ロース・脂身つき・生)・・・310kcal
●ラム(ロース・脂身つき・焼)・・・388kcal
●ラム(もも・脂身つき・生)・・・198kcal
●マトン(もも・脂身つき・生)・・・312kcal

合わせてどうぞ

▼この他の肉の記事です▼

スポンサードリンク




コメントは受け付けていません。