りんごの特徴
りんごは、人類が食べた最古のフルーツとされています。
原産地は中央アジアで、起源はおよそ4000年以上前といわれています。
日本では、明治時代から、東北や信州の寒冷地で栽培が始まりました。
現在では、品種改良がさかんにおこなわれていますが、日本の品種は、世界的に味の芸術品と呼ばれるほどになっています。
欧米では昔から、1日1個のりんごは医者を遠ざけるといわれるほど、体に良い果物として知られています。
生で食べると甘く、加熱しても優れた味わいの果物ですが、カレーに加えるとフルーティな隠し味になります。
りんごは、よく洗って丸ごと食べると、栄養素を効率よく取り入れることができます。
皮には、食物繊維が豊富に含まれていて、皮ごとすりおろしたりんごを睡眠前に食べると、腸が活発に働くので、便秘解消に効果があります。
切ったりんごは、切り口が褐色になります。
これは、果肉に含まれるクロロゲン酸が、酸化酵素によって酸化したから。
レモン汁をふりかけるか、うすい塩水にひたせば防ぐことができます。
また、果汁100%のオレンジジュースに約10分間ほどひたしておくと、きれいな色に戻っていきます。
皮ごと食べても大丈夫で、健康への影響はありません。
それとは別に、葉を取らず、自然の状態で熟させたものを葉取らずりんごと呼びます。
表面に葉の影や色のムラが残るので見劣りはしますが、葉が作り出す養分を十分に蓄えて、芳醇な甘さが残るといわれています。
すりおろしりんごの効果
りんごは、すりおろすと楽に食べることができます。
消化にもよく、ペクチンが腸にはたらきかけます。
腸内菌を殺菌する作用が、すりおろすことで活発になります。
アルミ鍋の黒ずみが落ちる
鍋に皮と芯と水を入れて沸騰させ、15分くらい煮ると、アルミ鍋の黒ずみが落ちています。
その後は、米のとぎ汁かくず野菜などを煮立たせて、よく乾かしてから使用するといいでしょう。
イギリスではお手軽ランチ
日本では、大きくて立派なリンゴが好かれるようですが、イギリスでは、まるごと食べることができる、小さめのサイズに人気があります。
コーヒースタンドや駅のキオスクなどでも売られていて、手軽なランチやおやつとして親しまれています。
りんごの種類
ふじ | |
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海外でも人気が高く、日本の生産量の半分くらいを占めています。
国産品種の代表であり、大玉で糖度が高く、味に深みがあります。 |
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紅玉(こうぎょく) | |
アメリカが原産で、甘みと酸味のバランスがいいです。
焼きりんごや、パイ・タルト・ジャムなどにすると美味しいです。 |
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陸奥(むつ) | |
大玉で見栄えの良い品種であり、独特の香りがあります。
皮はきれいなピンク色で、味はさっぱりしていてジューシーです。 |
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王林(おうりん) | |
梨に似た食感があります。
香りが高く果汁も多いですが、酸味は少なめ。 |
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千秋(せんしゅう) | |
秋田県で育成された品種。
果汁たっぷりで、甘みと酸味のバランスがいいです。 |
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つがる | |
果汁が多く、甘みも強いです。
ゴールデンデリシャスと紅玉をかけ合わせた品種で、生産量は多いです。 |
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ジョナゴールド | |
酸味はやや強いですが、甘みはたっぷりあります。
加熱調理向きです。 |
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シナノスイート | |
新しい品種で、上品な甘みと、さわやかな酸味のバランスがいいです。 | |
シナノゴールド | |
長野県で育成された品種。
ほどよい酸味があるさわやかな風味は、海外からの評価も高いです。 |
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シナノドルチェ | |
果実は、1個300g前後と重量感があります。
果汁がたっぷりと含まれています。 |
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シナノピッコロ | |
150~200gと、子どもの手に納まるサイズ。
丸かじりに向いています。 |
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シナノホッペ | |
糖度が15~16%と高く、酸味はまろやかで食べやすい。 | |
アルプス乙女(おとめ) | |
甘みが強く酸味は弱めであり、リンゴ飴でもおなじみの品種。 | |
北斗(ほくと) | |
酸味や甘みが強く、香り豊かな品種。
長期保存が可能なため、晩秋から春まで出回っています。 |
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秋映(あきばえ) | |
甘みと酸味のバランスに優れ、濃厚な味わいがあります。
肉質はややかためで、歯ごたえがあります。 |
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きおう | |
岩手県で育成された品種。
「黄色い王様」をイメージしたりんごであり、貯蔵性に優れています。 |
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トキ | |
果皮は淡い黄色で、酸味は弱く、甘みが強く感じられます。 | |
陽光(ようこう) | |
シャキッとした歯ごたえで、甘みの中にほどよい酸味があります。 | |
金星(きんせい) | |
さわやかな歯ざわりで、酸味は弱く、甘みが強いのが特徴。 | |
さんさ | |
ニュージーランドで交配し、日本で育成された品種。
岩手のさんさ踊りにちなんで命名されています。 |
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世界一(せかいいち) | |
青森県で育成された品種。
見映えの良さから、贈答用として人気があります。 |
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ぐんま名月 | |
酸味が弱く、さわやかな甘さが特徴。 | |
秋陽(しゅうよう) | |
色や味は濃く、甘みや酸味はたっぷり。
パリッとした歯ごたえを楽しむことができます。 |
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夏緑(なつみどり) | |
酸味が効いて、甘酸っぱいのが持ち味。 | |
こうとく | |
「ふじ」より小ぶりだが、甘みが強い。 | |
御所川原(ごしょがわら) | |
青森県で誕生した、小ぶりで真っ赤なりんご。
酸味が強く渋みもあるため、加熱加工用として人気があります。 |
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大夢(おおゆめ) | |
岩手県で育成された新品種。
酸味のバランスがよく、シャリシャリした食感を楽しむことができます。 |
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おぜの紅(くれない) | |
重さが平均400g前後の大玉。
果皮が鮮やかな赤い色になります。 |
りんごの旬
旬のカレンダー
りんごは、長期保存ができるため、冬から春まで楽しめるのが魅力。
5~7月頃は、ニュージーランド産のものが輸入されています。
りんごの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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青森県 全国収穫の55.5%の構成比 412,000t |
長野県 全国収穫の20.9%の構成比 155,300t |
山形県 全国収穫の6.3%の構成比 46,500t |
りんごの生産量は、みかんに次いで多いです。
寒冷地果樹といわれるように、青森県をはじめ、東北地方に主産地があります。
それより南では、長野県などが多くなっています。
遅く生産された品種は長期貯蔵され、翌年の夏まで周年供給されています。
りんごの上手な選び方
- ずっしりと重いもの。
- 上から見るときれいな円形をしているもの。
- ヘタの周辺が黄色くなっているものは熟しすぎです。
りんごの保存法
りんごは、室温でも涼しい場所なら保存できます。
ただ、逆さまにするとすぐに傷んでしまうので、注意が必要になります。
また、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すると、1ヶ月くらいは大丈夫。
カット後は、塩水にひたして変色を防ぎ、ラップで包むと冷蔵できます。
このほか、コンポートにすると、冷凍で保存することが可能です。
りんごから発生するエチレンは、ほかの野菜や果物の追熟や発芽を促進させます。
冷蔵庫に入れるときは、ポリ袋の口をしっかりしめておいたほうがいいでしょう。
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