スイカの特徴
スイカの原産地は南アフリカ。
11世紀にシルクロード(絹の道)経由で中国に伝わったので、西域の瓜(うり)→西瓜 という名前になりました。
日本には、中国を経由して17世紀に伝わったとされています。
江戸時代においては、赤い果肉の事を気味が悪いと敬遠していたそうです。
明治時代以降、人々の生活に合わせさまざまな品種が誕生しています。
タネなしスイカや皮が黄色いもの、ラグビーボールのように細長いものもあります。
最近では、お手ごろサイズにカットされたものや、冷蔵庫で保存しやすい小玉スイカの新品種なども続々と誕生しています。
また、夏の風物詩としてスイカ割りがありますが、日本スイカ割り協会や公式ルールなども存在しています。
夏になると食べたくなるスイカ。
冷蔵庫で冷やしたスイカに、少し塩をかけるのが定番で一番美味しい食べ方。
冷やして食べると、食感がよくなるだけでなく、甘みも増します。
ただ、冷やしすぎると甘みが落ちるので、食べる1~2時間前位に冷やすのがおすすめです。
縦に縞模様が入った一般的なスイカの場合は、その模様がくっきりとしているものが食べごろ。
中心部がいちばん甘いので、放射線状に切るといいでしょう。
スイカは野菜?果物?
植物学上の分類では、野菜=一年草、果物=多年草とされています。
簡単にいうと、畑に作る植物が野菜で、木になる実を食用とする植物は果物となります。
これに当てはめると、スイカは野菜に分類されます。
このため、農林水産省の統計などでは、スイカは野菜として分類されています。
しかし、スーパーなどではスイカはフルーツとして販売されています。
こうした実際の扱われ方や食文化などからみると、スイカは果物として分類するのが一般的だといえます。
油っぽい天ぷらなどと同時に食べると、下痢をしたり、胃腸の調子がくずれやすくなるのだそうです。
スイカの種類
大玉スイカ | |
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スイカの中で最も有名な品種。
果実の重さは5kg前後になります。 |
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小玉スイカ | |
小さいけれど皮が薄く、食べられる部分が多い。 | |
黒皮スイカ | |
縞模様がなく、シャリッとした軽い口当たりで、さわやかな甘みがあります。 | |
黒美人 | |
皮はやや黒くて細長く、2~3kgのお手軽サイズ。 | |
黄肉スイカ | |
色鮮やかなイエローの果肉が目印のスイカ。
味はあっさりとしています。 |
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黒部スイカ | |
富山県の特産品になっている巨大なスイカで、1個で20kg近いものもあります。
家庭で食べるというよりは、贈答品に用いられることが多いようです。 |
スイカの旬
美味しいものが安く出まわる旬の時期は、夏になります。
スイカの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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熊本県 全国収穫の15.0%の構成比 55,500t |
千葉県 全国収穫の11.7%の構成比 43,500t |
山形県 全国収穫の9.9%の構成比 36,700t |
熊本の早出しスイカは、3月から市場に出まわります。
千葉ではハウス→トンネル→露地と栽培されていて、5月から出荷されています。
核家族化やクーラーの普及などで消費が減ったことと、栽培が安易ではないため、栽培面積は減少気味になっています。
スイカの上手な選び方
- しま模様がはっきりでているもの。
- 果頂部(お尻の部分)が小さいもの。
- しっかりとした重みがあり、たたくといい音がするもの。
- カットされたものは、実の色が鮮やかで種が黒々としているものがいいでしょう。
スイカの保存法
スイカは、丸のままなら2~3週間は保存可能。
切ったものは、ラップをかけて冷蔵庫に入れると保存できますが、早めに食べましょう。
味の落ちるものは、砂糖を少々加えてサッと煮た後、冷凍しておくといいです。
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