りんごの特徴
りんごは、人類が食べた最古のフルーツとされています。
原産地は中央アジアで、起源はおよそ4000年以上前といわれています。
日本では、明治時代から、東北や信州の寒冷地で栽培が始まりました。
現在では、品種改良がさかんにおこなわれていますが、日本の品種は、世界的に味の芸術品と呼ばれるほどになっています。
欧米では昔から、1日1個のりんごは医者を遠ざけるといわれるほど、体に良い果物として知られています。
アルミ鍋の黒ずみが落ちる
鍋に皮と芯と水を入れて沸騰させ、15分くらい煮ると、アルミ鍋の黒ずみが落ちています。
その後は、米のとぎ汁かくず野菜などを煮立たせて、よく乾かしてから使用するといいです。
イギリスではお手軽ランチ
日本では、大きくて立派なリンゴが好かれるようですが、イギリスでは、まるごと食べることができる、小さめのサイズに人気があります。
コーヒースタンドや駅のキオスクなどでも売られていて、手軽なランチやおやつとして親しまれています。
それとは別に、葉を取らず、自然の状態で熟させたものを、葉取らずりんごと呼びます。
表面に葉の影や色のムラが残るので見劣りはしますが、葉が作り出す養分を十分に蓄えて、芳醇な甘さが残るといわれています。
りんごの種類
ふじ | |
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海外でも人気が高く、日本の生産量の半分くらいを占めています。
国産品種の代表であり、大玉で糖度が高く、味に深みがあります。 |
紅玉(こうぎょく) | |
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アメリカが原産で、甘みと酸味のバランスがいいです。
焼きりんごや、パイ・タルト・ジャムなどにすると美味しいです。 |
陸奥(むつ) | |
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大玉で見栄えの良い品種であり、独特の香りがあります。
皮はきれいなピンク色で、味はさっぱりしていてジューシーです。 |
王林(おうりん) | |
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梨に似た食感があります。
香りが高く果汁も多いですが、酸味は少なめ。 |
千秋(せんしゅう) | |
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秋田県で育成された品種。
果汁たっぷりで、甘みと酸味のバランスがいいです。 |
つがる | |
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果汁が多く、甘みも強いです。
ゴールデンデリシャスと紅玉をかけ合わせた品種で、生産量は多い。 |
ジョナゴールド | |
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酸味はやや強いですが、甘みもたっぷりあります。
加熱調理向きです。 |
シナノスイート | |
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新しい品種で、上品な甘みと、さわやかな酸味のバランスがいいです。 |
シナノゴールド | |
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長野県で育成された品種。
ほどよい酸味があるさわやかな風味は、海外からの評価も高いです。 |
シナノドルチェ | |
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果実は1個300g前後と重量感があります。
果汁がたっぷりと含まれています。 |
シナノピッコロ | |
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150~200gと、子どもの手に納まるサイズ。
丸かじりに向いています。 |
シナノホッペ | |
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糖度が15~16%と高く、酸味はまろやかで食べやすい。 |
アルプス乙女(おとめ) | |
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甘みが強く酸味は弱めであり、リンゴ飴でもおなじみの品種。 |
北斗(ほくと) | |
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酸味や甘みが強く、香り豊かな品種。
長期保存が可能なため、晩秋から春まで出回っています。 |
秋映(あきばえ) | |
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甘みと酸味のバランスに優れ、濃厚な味わいがあります。
肉質はややかためで、歯ごたえがあります。 |
きおう | |
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岩手県で育成された品種。
「黄色い王様」をイメージしたりんごであり、貯蔵性に優れています。 |
トキ | |
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果皮は淡い黄色で、酸味は弱く、甘みが強く感じられます。 |
陽光(ようこう) | |
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シャキッとした歯ごたえで、甘みの中にほどよい酸味があります。 |
金星(きんせい) | |
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さわやかな歯ざわりで、酸味は弱く、甘みが強いのが特徴。 |
さんさ | |
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ニュージーランドで交配し、日本で育成された品種。
岩手のさんさ踊りにちなんで命名されています。 |
世界一(せかいいち) | |
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青森県で育成された品種。
見映えの良さから、贈答用として人気があります。 |
ぐんま名月 | |
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酸味が弱く、さわやかな甘さが特徴。 |
秋陽(しゅうよう) | |
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色や味は濃く、甘みや酸味はたっぷり。
パリッとした歯ごたえを楽しむことができます。 |
夏緑(なつみどり) | |
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酸味が効いて、甘酸っぱいのが持ち味。 |
こうとく | |
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「ふじ」より小ぶりだが、甘みが強い。 |
御所川原(ごしょがわら) | |
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青森県で誕生した、小ぶりで真っ赤なりんご。
酸味が強く渋みもあるため、加熱加工用として人気があります。 |
大夢(おおゆめ) | |
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岩手県で育成された新品種。
酸味のバランスがよく、シャリシャリした食感を楽しむことができます。 |
おぜの紅(くれない) | |
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重さが平均400g前後の大玉。
果皮が、鮮やかな赤い色になります。 |
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りんごのカロリーに関する記事です。
りんごの旬
旬のカレンダー
りんごは、長期保存ができるため、冬から春まで楽しめるのが魅力になっています。
5~7月頃は、ニュージーランド産のものが輸入されています。
りんごの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照) |
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青森県 全国収穫の55.5%の構成比 412,000t |
長野県 全国収穫の20.9%の構成比 155,300t |
山形県 全国収穫の6.3%の構成比 46,500t |
りんごの生産量は、みかんに次いで多いです。
寒冷地果樹といわれるように、青森県をはじめ、東北地方に主産地があります。
それより南では、長野県などが多くなっています。
遅く生産された品種は長期貯蔵され、翌年の夏まで周年供給されています。
りんごの上手な選び方
- ずっしりと重いもの。
- 上から見るときれいな円形をしているもの。
- ヘタの周辺が黄色くなっているものは熟しすぎです。