すももの特徴
すももは、ももと比べると小ぶりでうぶ毛がなく、少し酸味が強いのが特徴。
丸かじりできるほど果皮がやわらかく、果汁もたっぷりあります。
中国が原産地とされていて、うめやあんずと同じ仲間。
アジアやヨーロッパ・北アメリカなど、北半球に広く分布していて、多くの種類があります。
日本へは、弥生時代以降中国から伝わり、現在では各地で栽培されています。
果樹として栽培されているものは、日本すもも(プラム)と西洋すもも(プルーン)になります。
糖度が高い、あふれる果汁が魅力のすもも。
果皮が鮮やかに色づき、軽く触れたとき好みのかたさになっていたら食べごろです。
切り方ですが、筋に添って縦に一周包丁を入れ、実を両手で持ってひねり、半分に割ります。
小さめのスプーンを使い、タネをスプーンですくい取りましょう。
タネが取りにくい場合は、さらに半分に切れば手で簡単に取ることができます。
日本すもも(プラム)
現在栽培されているものは、アメリカで品種改良された日本すももを逆輸入したもの。
果実や果肉が、赤色や黄色・紫色等、品種によって異なります。
代表的な品種には、果肉が赤紫色のソルダムや、果皮が赤く果肉が黄色いサンタローザなどがあります。
西洋すもも(プルーン)
プルーンの歴史は古く、紀元前までさかのぼります。
現在では、世界の生産量の約7割がカリフォルニアで栽培。
赤紫の色をつけ、種子があるままドライフルーツにされることが多いです。
ドライプルーン
洗浄した果実を2~3日かけて機械で乾燥させたもので、生のものより効率的に栄養素をとることが可能。
肉のしっとり感と風味を長く保つ作用があることから、欧米ではドライプレーンを料理によく使います。
ドライプルーンを抽出したものがプルーンジュースで、これを濃縮したものがプルーンエキスになります。
すももの種類
大石早生(わせ) | |
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福島県生まれのすももで、国内で最も生産量が多い品種。
果肉はやわらかくジューシーで、酸味と甘味のバランスがいいです。 |
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ソルダム | |
アメリカ生まれの品種で、完熟するとあめ色に近づきます。
熟すと赤い果肉が透けてくるのが特徴で、強い甘味に酸味がきいて味が良いです。 |
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太陽 | |
山梨県で発見された品種で、果実は100~150gにもなる大玉。
酸味は少なめで、熟すと果肉に弾力が出て、甘みとコクが増します。 |
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貴陽 | |
300gにもなる大玉で、世界一大きいすももとしてギネスブックに認定されています。
適度に酸味があって、バランスの良い上品な味がします。 |
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ケルシー | |
甘みが強くて、酸味が少なく、とても美味しい。
果皮が薄いので、そのままかじって食感を楽しむことができます。 |
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サンタローザ | |
古くは「三太郎」と呼ばれた日本すもも。
果実は円形で、やや大きめ。 香りがよくジューシーで、強い酸味とほどよい甘味が美味しいです。 |
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秋姫 | |
バランスの良い食味が魅力の大玉。
すっきりとした甘みと、おだやかな酸味を楽しむことができます。 |
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紅りょうぜん | |
福島県で育成された品種。
果実はやや大きめで、甘味とほどよい酸味がさわやかな味わいを生んでいます。 |
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サマービュート | |
山梨県生まれの品種。
甘味は強く、ほどよい酸味があります。 |
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サマーエンジェル | |
果実は大きめで、糖度が高いです。
すももらしい強い酸味と甘さが調和して、濃厚な味わいになっています。 |
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ケルシー | |
甘くて酸味が少ない品種。
果皮が薄いので、そのままかじって食感を楽しむことができます。 |
すももの旬
旬のカレンダー
すももは、夏にかけて多くの品種が旬を迎えますが、9月後半から10月に出まわる晩生種もあります。
すももの産地
すももは、九州・沖縄から北海道まで広く栽培。
生産量は、山梨・和歌山・長野県などが多くなっています。
プルーンは雨に弱いので産地が限られていて、長野・山形・青森県などで栽培されています。
加工品はカリフォルニア・オレゴン・ワシントン州などが産地になっています。
すももの上手な選び方
- 表面に白い粉(ブルーム)がついているもの。
- 皮にハリがあり色が鮮やかなもの。
- 色ムラやキズ・ヘコミがないもの。
すももの保存法
未熟果は、新聞紙で包んで常温で追熟するといいです。
ただ、乾燥に弱いので、直射日光や風が直接当たらない場所に置く必要があります。
熟したら、ビニール袋に入れると冷蔵保存できますが、日持ちはしないので早めに食べたほうがいいでしょう。
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