ゆずの特徴
ゆずは、さわやかな香りと酸味が心と体を元気にしてくれる果物。
果汁は酸味が強く、しぼり汁がポン酢の材料に使われますが、料理用はむしろ皮をきざんだりします。
果肉をくり抜いて器に見立てたりするなどして、その香りを楽しむことも多いです。
中国が原産で、日本では平安時代に栽培が始まっていたとされています。
柑橘類の中ではもっとも寒さに強く、日本各地で栽培。
5月に花(花ゆず)をつけ、そのあとに小さな実(実ゆず)をつけます。
7月ごろに青い実(青ゆず)が大きくなり、11月ごろに黄色(黄ゆず)になります。
ゆずの近縁種には、徳島県特産のスダチや大分県特産のカボス・縁起物としてお正月のかざりに使われるダイダイなどがあります。
冬至(12月22日ごろ)には、お風呂にゆずを浮かばせて入る、ゆず湯という風習が昔からあります。
ゆずは、酸味が強いので生食には不向きですが、薬味や風味付けには最適な果物。
刺身や酢の物・鍋物・皮を使った料理・ゆず茶・ジャム・柚子胡椒など、いろいろな料理に使れれています。
また、果汁にハチミツを加え、お湯や冷たい水・炭酸水などで割ると美味しいジュースになります。
ゆずは、時期によって果皮と果汁を使い分けるとよく、7月頃から出まわるものは少し果汁が少ないので、果皮をすりつぶしてから料理に使いましょう。
8月以降のものはたっぷりの果汁を含むので、焼き魚や刺身など、料理の風味を添えるのに役立ちます。
ゆずの旬
夏には未熟果の「青ゆず」が出回り、黄色い成熟果の「黄ゆず」が秋に出回ります。
ゆずの産地
高知・徳島・愛媛県などがゆずの産地。
果樹園としてだけでなく、農家の庭先や裏山などに数本ずつ植えて、冬至のゆず湯に入れたり、料理に使うことも多いです。
ゆずの上手な選び方
- ヘタの部分がかれていないもの。
- 皮はゴツゴツしてかたさのあるもの。
- 均一のとれた丸い形で、酸味のある香りがするもの。
ゆずの保存法
果皮に黒ずみがないものは、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存するといいでしょう。
皮を刻んで小分けにし、ラップで包むと冷凍で保存することができます。
果汁は、製氷機で凍らせると保存可能になります。
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