生姜の特徴
生姜は、熱帯アジアが原産。
世界中で古くから活用されてきた香辛料であり、薬効の高い食べ物として人気があります。
日本には奈良時代に中国から伝わり、江戸時代には栽培が始まったとされています。
生姜は、古くから薬や香辛料として利用されてきた食材。
発汗作用があるため、風邪のひき始めなどに生姜を煎じた生姜湯などを飲み、温かくして汗を出すことが、風邪に良いとして親しまれてきました。
日本最古の医学書である「医心方」には、平安時代の貴族が、風邪の時に生姜湯を飲んでいたという記録もあるほどです。
生姜は繊維が長いので、すりおろした生姜を包丁で縦横に数回たたくと、香りが立ちます。
また、生姜の香りは食欲を増進させ、体を温める効果があるので、風邪の時には生姜汁がおすすめ。
皮をむきたい場合は、包丁だと厚めに切ってしまいそうなので、包丁の背を使ったり、スプーンでこそげ落としてください。
切り口から傷みやすく風味が損なわれるので、使う分だけ切り落とすといいでしょう。
生姜は、そうめんやひややっこの薬味・漬け物・炒めものなどによく使われている野菜。
また、料理の下味や香りづけなどに使うことも多いです。
特徴である香りには、解毒や消毒作用があります。
魚による中毒を予防できるので煮付けに添えたりしますが、肉や魚のくさみを消す効果も期待できます。
しかし、香りは熱に弱いです。
香りを活かしたいのであれば火を止める寸前に入れるとよく、香りを抑えたいときは始めから入れるといいでしょう。
繊維が多い野菜のため、繊維に対して直角におろし金を当てると、繊維が断ち切られうまくおろすことができます。
すりおろした生姜は、薬味として使うことが可能です。
風味だけを加えたい場合は、すりおろしたものをキッチンペーパーなどに包んでしぼり、汁だけ使ってください。
紅しょうが
紅しょうがは、新生姜を塩で塩漬けした後、梅酢(梅干しを漬けた後の残り汁)で数日間漬け込み、細切りにしたもの。
一般的には、細切りにした生姜を、赤系の食用色素に混ぜた調味液に漬ける製法が多いです。
焼きそばやたこ焼きに加えたり、ちらし寿司・牛丼などに添えられたりしています。
甘酢漬
新生姜を薄切りにしてゆで、甘酢に漬けたもの。
寿司屋では「ガリ」と呼ばれています。
生姜に含まれるアントシアニン色素が酢と反応するので、ピンク色に漬け上がります。
大根の種類
新生姜 | |
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収穫後、すぐに出回る根生姜のこと。
茎のつけ根が鮮やかな紅色をしています。 根生姜よりも辛味が少ないので、生か甘酢漬けにして食べるといいでしょう。 |
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葉生姜 | |
新しい根を葉付きのまま収穫したもの。
味噌をつけてそのまま食べたり、つま野菜として使われることも多いです。 |
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八王子生姜 | |
鮮やかでみずみすしい生姜であり、辛さはひかえめで食べやすい。
東京都八王子市で栽培されていて、江戸東京野菜に認定されています。 |
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出西(しゅっさい)生姜 | |
島根県の東に位置する、出西地区で栽培されている生姜。
繊維質が少なく、上品な香りと辛味が特徴。 毎年、8~10月にかけて出荷されています。 |
生姜の旬
旬のカレンダー
新生姜の旬は6月~8月、葉生姜の旬は5月~7月頃、根生姜は1年中出まわっていて、旬はありません。
生姜の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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高知県 全国収穫の44.0%の構成比 24,000t |
熊本県 全国収穫の12.6%の構成比 6,890t |
宮崎県 全国収穫の7.7%の構成比 4,220t |
生姜の消費は、国内産が半分ほどであり、残りは中国からの輸入ものがかなりの割合を占めています。
スーパーなどでよく見るゴツゴツとした生姜は根生姜といい、1年中出回っています。
新生姜は、別名はじかみと呼ばれていて、日本料理などで使われています。
生姜の上手な選び方
- 傷がないもの。
- 皮にシワがなくみずみずしいもの。
- ふっくらと形がよくかたいもの。
- 生姜は大きな根を切り分けて販売しているため、形はさまざまです。 いびつな形をしていても、味に影響はありません。
生姜の保存法
生姜は、保存に適しています。
夏はそのまま冷蔵庫に入れるとよく、その他の季節は常温で保存することができます。
使いかけのものは、水気をよく切り、ラップで包んでから冷蔵庫で保存するといいでしょう。
また、すりおろしてから冷凍するか、丸のまま凍らせると、凍ったまますりおろす事ができるので便利です。
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