とうもろこしの特徴
とうもろこしは、中央アメリカが原産であり、米や小麦と並ぶ世界三大穀物のひとつです。
1万年も前からメキシコでは栽培植物とされていましたが、これをコロンブスがヨーロッパへ持ち帰ったことにより、世界中に広まっていきました。
日本へはポルトガル船で長崎に伝わり、明治時代の北海道開拓を機に本格的な栽培が始まりました。
とうもろこしは、そのまま食べる以外にも、飼料や缶詰・サラダ油・燃料などさまざまな形で使われています。
糖質やたんぱく質が多いので、家畜にとっては重要なエネルギー源になります。
世界的には、乾燥させて穀物として利用されるのが大部分。
日本で販売されているものは、甘みが強くみずみずしいスイートコーンと呼ばれるタイプであり、そのまま食べるものになります。
とうもろこしの種類
とうもろこしは、年々、糖度の高い品種が開発されるようになってきています。
ヤングコーン | |
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ベビーコーンとも呼ばれていますが、とうもろこしの幼い穂であり芯まで丸ごと食べることができます。
いちばん内側のやわらかい皮とひげは、いっしょに食べても美味しい。 |
バイカラーコーン | |
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甘みが強く、日本の主流になりつつある品種。
黄色粒種と白粒種をかけ合わせた品種であり、黄色と白の粒が3対1の割合で並んでいます。 |
ハニーバンダム | |
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日本では主に北海道で栽培されていて、見映えが良く、大きくて甘いので、人気の品種になります。 |
ピーターコーン | |
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黄色い実の中に白い実がまじっているのが特徴。
実がやわらかく、カスが残らないので人気があります。 |
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とうもろこしの旬
旬のカレンダー
とうもろこしといえば夏というイメージがあると思いますが、基本的には7~9月が旬になります。
ただ、都道府県によって旬は少し違っていて、北海道は8~11月・茨城県は6~8月・千葉県は6~9月・群馬県は7~10月・長野県は7~11月が旬になっています。
とうもろこしの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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北海道 全国収穫の47.5%の構成比 121,300t |
千葉県 全国収穫の7.0%の構成比 17,800t |
茨城県 全国収穫の5.6%の構成比 14,200t |
国産のとうもろこしは、暖地で収穫されたものが4月から出回り初め、6月~8月がピークになり、北海道など冷涼地のものが10月まで流通しています。
日本は世界最大のとうもろこしの輸入国であり、日本で流通しているほとんどのとうもろこしは、輸入ものになります。
その約9割がアメリカからの輸入によるもので、米の年間生産量の約2倍もあり、その多くは家畜の飼料用として使用されています。
とうもろこしの上手な選び方
- 押したときに実がへこむくらいのもの。
- 緑色が鮮やかで、粒がぎっしり詰まっているもの。
- 実が固いものは育ちすぎなので避けたほうがいいです。
- ひげの数は粒の数と同じなので、ボリュームがあるのは粒が多い証拠です。
- 皮を取り除いた状態で売られている場合もありますが、なるべく皮つきのものを選ぶほうがいいです。