春菊の特徴
春菊は、地中海沿岸が原産。
食用にしているのは東アジアだけであり、ヨーロッパでは観賞用として使われています。
日本には室町時代に伝わったとされていて、江戸時代から栽培が始まりました。
春菊は、冬の代表的な緑黄色野菜。
春に黄色の花を咲かせ、菊に似ているため春菊という名前がついています。
また、関西では菊菜(キクナ)とも呼ばれています。
春菊は、独特の香りがあり、アクが少なく下ゆでが不要なので、調理の手間が省けます。
鍋物によく使われていますが、加熱に弱いビタミンB2やビタミンCなどの栄養素が含まれているので、強火でサッと仕上げるようにしたほうがいいでしょう。
鍋に入れる時は茎を先に入れ、茎がやわらかくなったところで葉を入れれば、火の通り具合が均一になります。
牛肉の独特の臭みを春菊の香りで消すことができるので、すき焼きには最適の食材になります。
鍋物のほか、天ぷらやあえものにしても美味しく食べることができます。
天ぷらにすると、高温で短時間で揚げるだけでクセがやわらぎます。
大葉春菊
おたふくや鍋春菊とも呼ばれていて、九州で多く栽培されています。
上品な香りであり、葉は肉厚で切れ込みが浅いです。
スティック春菊
生食でも食べられるクセの少ない品種。
茎が長く歯ごたえもいいので、そのままスティックサラダにしても美味しいです。
春菊の旬
旬のカレンダー
春菊は、ハウス栽培が多く一年中回っていますが、11月~3月が旬であり、冬野菜の代表格といえます。
旬の時期は葉がやわらかいので、生のままドレッシングや酢みそで食べると美味しいです。
加熱調理するよりも栄養価は高いです。
春菊の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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千葉県 全国収穫の14.7%の構成比 4,700t |
大阪府 全国収穫の12.3%の構成比 3,910t |
茨城県 全国収穫の7.8%の構成比 2,480t |
春菊は、収穫後の葉の傷みが比較的早いです。
そのため、消費地近郊での栽培が多く、大都市の周りに産地が多くなっています。
生産量が多い千葉県と大阪府では周年栽培が行われています。
ハウスを利用してやわらかい葉を長期に摘み取り、栽培を行っています。
四国や九州では、葉に切れ込みのない大葉が中心。
本州では、切れ込みのある中葉が栽培されています。
春菊は、根元がスパッと断ち切れているものが多いです。
収穫は、出てきた芽を出荷に適する長さで切り取ります。
こうすることでまた芽が出るので、数回の収穫が可能になっています。
春菊の上手な選び方
- 葉の色が濃い緑色でみずみずしいもの。
- 茎がやわらかかく香りの強いもの。
- 茎の下から葉がついているもの。
- 黒っぽく変色しているものは避けたほうがいいでしょう。
春菊の保存法
水でぬらしたペーパータオルか新聞紙に包み、ビニール袋に入れると冷蔵庫で保存することができます。
ただ、いたみやすいので、できるだけ1~2日で使いきるほうがいいでしょう。
たくさんある場合は、かためにゆでて水気をしぼります。
1回に使う分量ずつ小分けにしてラップに包み、冷凍保存してください。
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