小松菜の特徴
小松菜は、中国が原産。
江戸時代に、小松川(現在の東京都)で栽培されていたことからこの名前がついています。
また、雪の下でも枯れないので、雪菜・冬菜ともよばれています。
寒い冬の時期は緑の野菜が少ないので、昔は貴重な野菜でした。
茎がピンと立つものや葉の色が濃く大きすぎないといったものが市場で好まれているので、姿・形のバリエーションは意外と少ないです。
現在流通している小松菜は、1年を通じて収穫が可能なように改良された品種。
関東以外の関西や福岡などでも栽培されていて、人気があります。
寒い時期には、豊富な栄養分をまるごと摂ることができる、スープやシチューなどがおすすめ。
ただ、しょう油などを使うと色が変わってしまいます。
色合いを楽しみたいのであれば、味付けは塩やだしなどにしたほうがいいでしょう。
また、根元部分に土がたまりやすいので、洗う前に確認したほうがいいです。
根元を少し切って水に4~5分ほどつけておくと、葉っぱがピンとしてみずみずしくなります。
さらに、ついている泥などもいっしょに落ちます。
ただ、長くさらしすぎると栄養素が逃げてしまうので、時間は短めにしてください。
小松菜の独特の食感と色を楽しむためには、強火で手早く炒めたほうがいいです。
火を入れすぎると、ビタミンCが失われてしまうので、加熱のしすぎには注意が必要。
火が通りにくい芯は、そぎ切りにしてから炒めると火が通りやすくなるので、炒め時間を短縮することができます。
また、小松菜はアクが少ないので、下ゆでせずに調理が可能です。
味にクセがなく、おひたしや和え物・炒め物・煮物・みそ汁・洋風料理など、幅広く使うことができます。
また、新鮮なものはそのままジュースなどにするといいでしょう。
豊富な栄養分をまること摂ることができるので、おすすめです。
ジュースにする場合は、オリーブオイルやココナッツオイルなどの油を少量加えると、小松菜に含まれているβ-カロテンの吸収率を高めることができます。
ちぢみ小松菜
寒締め栽培や品種改良により葉にちぢみの入ったものであり、うま味が濃く甘みも強いです。
小松菜の旬
旬のカレンダー
小松菜の甘みが増して葉もやわらかくなるのは、12月~3月までの寒い時期であり、旬は冬になります。
冬に美味しさが増すので、冬の代表野菜のひとつになります。
小松菜の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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埼玉県 全国収穫の17.4%の構成比 17,500t |
東京都 全国収穫の7.8%の構成比 7,790t |
神奈川県 全国収穫の7.0%の構成比 6,990t |
小松菜は、昭和40年代から周年出荷される野菜になりました。
現在では主に関東で栽培されていて、ハウス栽培がさかんになっています。
作付面積はほとんど変化ありませんが、ここ数年出荷量が増加しています。
将来性がある葉もの野菜として注目されています。
小松菜の上手な選び方
- 茎にツヤとハリがあるもの。
- 肉厚でふっくらとしていて、固いもの。
- 葉の色が濃くみずみずしいもの。
- 葉と茎の長さがほぼ同じくらいのもの。
- 茎が半透明に変色しているものは鮮度が落ちている証拠であり、折れているものは避けたほうがいいでしょう。
小松菜の保存法
冷蔵保存する場合は、生で湿らせた新聞紙で根元のほうを包み、立てて保存するといいでしょう。
冷凍保存する場合は、水洗いしてから水気を切り、使いやすい大きさに切ってから保存袋に入れてください。
凍ったままおひたしやスープ・炒めものなどに使えるので、便利です。
また、冷凍することで、小松菜の青臭さがおさえられます。
繊維がくずれるので、なめらかで美味しい小松菜を楽しむことができます。
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