ホタテの特徴
別称・方言
アキタガイ
名前の由来
ホタテという名前は、貝殻の一部を帆のように開いて立てて、風を受けて水上を移動するということに由来しています。
特徴
ホタテは、5年ほどで20cm位の大きさになる、イタヤガイ科の寒冷性の二枚貝。
東北から千島の太平洋岸および日本海に分布しています。
大型のものは、殻長が約30cmになります。
水深5~100mの砂底にすんでいます。
稚貝の時には足糸で海藻などに付着しています。
成貝には足糸がなく、両殻を強く開閉して海水を噴射し、その反動で海底を跳ねるようにして移動します。
一度の噴射で1~2mの跳躍が可能であり、潮流に乗って1晩で500m移動したという記録もあるほどです。
その激しい開閉のため殻の中央には太くて丸い閉殻筋(貝柱)がついています。
産卵期は水温が9℃前後の時であり、4~7月頃になります。
ホタテは生まれた時は全てオスですが、2年ほどでその半分が性転換してメスになります。
貝柱の下側にある生殖巣がオレンジ色のものがメス、白いものがオスです。
昭和中期あたりまでは非常に高い貝でしたが、養殖されるようになってからは安くなりました。
値段と味のバランスを考えると非常にお買い得な貝になっています。
代表的な加工品には、冷凍貝柱・ボイルホタテ・干し貝柱などがあります。
ボイルホタテ
ひもつきのままゆでた状態で出回っていて、加熱して使うことが多いです。
干し貝柱
中華材料には欠かせない食材であり、貝柱の部分を乾燥させたものが出回っています。
もどして中華スープや煮込みなどに使われています。
ホタテに含まれている、うま味成分であるグルタミン酸やタウリンなどの栄養価は、干すことによってかなり上がっています。
水煮缶詰
うまみ成分は生のものと変わらないのですが、保存性があるので手軽に使うことができます。
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ホタテのカロリーに関する記事です。
ホタテの旬
たんぱく質が増え、身が厚くなって美味しくなります。
ホタテの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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北海道 全国漁獲の99.9%の構成比 315,200t |
青森県 全国漁獲の0.1%の構成比 200t |
近年では、天然物よりも養殖物のほうが収穫量を上回っています。
海水からエサをとっている養殖方法なので、うま味や栄養成分・味は、天然物ととくに変わりがないです。
ホタテの上手な選び方
- 貝柱に張りとツヤがあり大きいもの
- 鮮度が落ちると、貝柱がゆるんでヒモがダレてくるので、ヒモがしっかりと殻についているもの
- 生きている殻付きのものが最上品
- 殻付きなら少し口を開けているのを選ぶとよく、殻を閉じているものは死んでいることが多いです