梨(ナシ)の特徴とは?種類や旬・産地なども紹介

ナシの栄養

梨の特徴

梨(和梨・日本梨)は、中国や朝鮮半島・日本の中部地方以南に自生していた、野生種山梨(日本山梨)からなる小型のものが原種になります。

中国では、モモと並んで好まれる果物であり、百果の宋と呼ばれていて、昔から、熱のあるとき・口やのどの渇き・せき止め・声がれなどに使われてきました。

日本では弥生時代に栽培が始まったとされていて、日本書紀にも記述があり、江戸時代には100を超える品種が栽培されていました。

 
ちなみに、我が国の歌舞伎界のことを「梨園」と呼ぶのは、唐の玄宗皇帝が梨のたくさんある庭園で、役者に芝居を教えたという故事からきているといわれています。

日本で食べられている梨
梨は「無し」に通じるので、「有りの実」と呼ぶこともあり、日本で食べられている梨には、日本梨・西洋梨・中国梨の3種類がありますが、国内での生産は日本梨がほとんどです。

日本梨・・・果皮が茶褐色で甘みが強い赤梨系と、果皮が緑がかっていて水気が多い青梨系にわかれています。

中国梨・・・西洋梨に似た形で淡泊な味ですが、独特の芳香があります。

西洋本梨・・・果肉がやわらかくねっとりとしているため、バターフルーツともよばれています。

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梨の種類

幸水(こうすい)
梨の中で最も生産量の多い品種で、千葉県や茨城県が産地であり、果肉はやわらかく果汁も多いです。

収穫時期が早いため、市場には毎シーズン最初に出回ります。

お尻の部分に深いへこみがあるのが特徴で、糖度は12~13%ほどになります。

豊水(ほうすい)
幸水に次いで生産量の多い品種であり、主な産地は千葉県になります。

350~400gと大玉で、甘みが強く適度な酸味もあり、赤褐色に色づきます。

新高(にいたか)
800~1500gにも育つ大型の品種で、主な産地は千葉県や熊本県です。

みずみずしく上品な風味があり、日持ちがよく、冷蔵庫で1ヶ月くらいは保存可能になっています。

二十世紀(にじゅっせいき)
鳥取県産のブランド梨であり、明治時代に誕生しましたが、二十世紀を代表する品種になるであろうとこの名前がつけられました。

甘みと酸味のバランスが良く、糖度は10~12%ほどあり、すっきりとした味わいで果汁も多いです。

あきづき
大きな楕円形の果実を秋の月になぞらえてこの名前がついています。

酸味がひかえめで甘みが際立つことから注目を集め、生産量が増えています。

南水(なんすい)
長野県のオリジナル品種で、糖度は14%前後と甘みが強く、酸味は弱めになります。

日持ちがよく、常温で1ヶ月くらいは保存することができます。

愛宕(あたご)
岡山県がおもな産地で、果肉はサクッとした歯ごたえがします。

食べごろになると酸味が抜け、独特の甘い香りが漂います。

新興(しんこう)
やや大きめの品種で、果肉がやわらかく糖度は12~13%ほどあり、甘さと酸味のバランスがいいです
晩三吉(おくさんきち)
大分県が主な産地であり、シャキッとした食感でやや酸味が強く、さっぱりした甘みがあります。
にっこり
平均850g前後の品種で、果肉はやわらかめで糖度が高く、酸味が弱いのが特徴です。
新甘泉(しんかんせん)
鳥取県のオリジナル品種で、糖度が高く、二十世紀梨のようなみずみずしい果肉が持ち味です。
新水(しんすい)
糖度は13%前後と高く、酸味があり濃厚な味わいですが、栽培がむずかしいため、出回る量は少ないです。
愛甘水(あいかんすい)
愛知県の生産者が育成した梨で、糖度が高く、酸味はほとんどないです。
王秋(おうしゅう)
特有の香りがあり、甘みに優れていてなめらかな舌触りがします。
秋麗(しゅうれい)
主な産地は熊本県で、糖度は13%前後あり、酸味はほとんど感じられず濃厚な甘さが際立ちます。
なつひめ
鳥取県のオリジナル品種で、酸味が弱く、上品でさわやかな食味を楽しむことができます。
かおり
独特の香りと大きな果実を持ち、香りをともなった味わいの良さが注目を集めています。
今村秋(いまむらあき)
高知県が原産で、果実の大きさは400gと大きく、果頂部(お尻の部分)がとがっているのが特徴です。
甘ひびき
糖度は13%以上あり、みずみずしい果肉は歯ごたえがシャキッとしています。
恵水(けいすい)
主な産地は茨城県で、シャリシャリした食感が持ち味で、貯蔵性が優れています。
新美月(しんみづき)
新潟県で育成された品種で、甘みと酸味のバランスがいいですが、流通量はまだ少ないです。
おりひめ
栃木県のオリジナル品種で、果皮がなめらかで美しく、旧七夕に収穫できることからこの名前がついています。
新雪(しんせつ)
重さが1kgほどにもなるジャンボ梨で、贈答用に使われています。
豊月(ほうげつ)
酸味が少しありますが、肉質はやわらかく果汁が多いです。
長十郎(ちょうじゅうろう)
甘みと果汁が多く、上品で懐かしい味がします。
陽水(ようすい)
糖度は15%と高く、果汁が多くみずみずしいのが特徴です。
秋黄(しゅうおう)
主な産地は韓国で、貯蔵性にすぐれていて日本にも輸出されています。
八雲(やくも)
8月に収穫が始まる早世種で、肉質がしっかりしており、歯ざわりがいいです。
サザンスイート
長野県で育成された品種で、8月中旬に熟する早世種で品質がいいです。
新王(しんおう)
新潟県の品種で、糖度は15%ほどで甘みは強いですが、流通量はまだ少ないです。

梨の旬

旬のカレンダー

収穫時期は品種によって異なるので、旬は若干ずれますが、一般的な梨の旬は8~10月になります。

梨の産地

都道府県別収穫量(農林水産省 平成25年統計 参照)

千葉県
全国収穫の13.8%の構成比 36,900t
茨城県
全国収穫の10.5%の構成比 28,000t
鳥取県
全国収穫の7.5%の構成比 20,100t

梨は、たくさんの品種が全国的に販売されていますが、人気は幸水と豊水であり全体の6割強の生産になります。

その他は、二十世紀も安定した人気があります。

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梨の上手な選び方

  • 持った時に重いもの。
  • 横幅があり重心が低いもの。
  • 表面が鮮やかで傷がないもの。
  • 色むらがなく、全体にハリがあるもの。

梨の食べ方

ナシの食べ方
甘くてみずみずしくシャリシャリとした食感の梨は、老若男女を問わず人気のあるフルーツになります。

冷やしすぎると甘みが少なくなるので、食べる1~2時間前に冷やしたほうがよく、タネには酸味があるので芯ごと取り除いたほうがいいです。

お尻が一番甘いので、リンゴと同じようにクシ切りにすると均一に甘みが行き渡ります。

 
梨は、生でそのまま食べるのが一般的ですが、リンゴのようにサラダに加えても美味しく食べることができます。

生ハムとの相性がいいので、オードブル感覚でいろいろな食材と組み合わせてみるとよく、コンポートなどにして食べるのもおすすめになります。

 
さっぱりとした甘みの梨は、料理の邪魔をせずに幅広く活用することが可能です。

大根おろしに代えて使うこともでき、韓国では焼肉やユッケのタレにすりおろした梨が使われることが多いです。

 
梨には、肉類の消化を助けるたんぱく質分解酵素があり、肉料理に不足しがちな食物繊維が補えるので、口直しにデザートとして食べるといいです。

ただ、冷やす作用があるので、産後や冷え症の人の多食は避けたほうが無難です。

また、糖尿病や暑気あたりの口渇には、梨の薄切りを冷水に半日ほど漬け、ひたし汁ごと飲むと良いといわれています。

声がよく出ない時、せきとたんには搾り汁でうがいをすると効果的になります。

梨の保存法

購入後は早く食べたほうが美味しいのですが、ビニール袋に入れておくと冷蔵庫で保存できます。

未熟なものは室温で追熟するとよく、凍ったままシャーベットやスムージーにするなら冷凍保存も可能であり、変色の予防にレモン汁をかけておくといいです。

合わせてどうぞ

梨のカロリーや栄養などに関する記事です。

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