水菜の特徴
水菜は、京都で古くから栽培されていた、日本特産の野菜。
畑の作物と作物の間に水を引き入れて育てたことから、この名前がつきました。
葉にギザギザがあるのが特徴で、関西においては、冬の訪れを知らせる野菜として古くから親しまれてきました。
水菜は、平成になった頃、全国に普及するようになりました。
以前は、生で食べると少し辛味があったのですが、最近では、品種改良により辛味を感じないようになっています。
関西以外では京菜と呼ばれることも多く、鍋や漬物・サラダなどに使われています。
水菜は、臭みのない淡白な味わいと歯ざわりが特徴。
いろいろな料理に幅広く使われていますが、肉や魚の臭みを消すはたらきがあるので、鍋物に向いています。
鍋料理では、鉄の豊富なアサリや、牡蠣などの貝類との組み合わせがおすすめです。
水菜を調理するときは、食感や栄養を失わないためにも、煮すぎないことが大切。
すぐに茎や葉がしんなりしてしまうので、ハリを持たせたい時は、根元を水に浸けてしばらく置いておきます。
また、最近では、サラダとしての人気が定着しています。
水菜は、シャキシャキした歯ごたえをいかすために、しっかり水で洗ったあと冷水につけます。
土がついている場合は、ボールに水を張り、手で丁寧に根元部分を洗うとよく、根元を切ってから洗ってもいいでしょう。
冬の水菜は少しかためなので、生食にする場合は、刻んだものを軽く塩もみすると、しんなりして食べやすくなります。
水菜に含まれているビタミン類は水溶性。
鍋などで食べる場合は、汁ごと食べると、栄養をより多く吸収するすることができます。
また、水菜に含まれているポリフェノールは脂溶性のため、ゴマ油やオリーブオイルといっしょに食べると、美肌効果が期待できます。
壬生菜(みぶな)
京都の壬生付近が原産。
水菜よりクセがありますが、葉はやわらかいので、浅漬けになどに使われています。
はりはり鍋
はりはり鍋は、関西が名物の鍋。
歯ごたえのある水菜を食べたときの音が、名前の由来になります。
栄養価があるクジラの肉と、冬が旬の水菜を合わせた鍋になっています。
水菜の旬
旬のカレンダー
最近では、1年中市場に出回るようになったで、旬がわかりにくくなっています。
けれども、京都ではミズナが並ぶと冬本番といわれるように、本来は寒さが厳しくなるころが旬になります。
水菜の産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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茨城県 全国収穫の37.9%の構成比 16,000t |
福岡県 全国収穫の10.2%の構成比 4,300t |
埼玉県 全国収穫の6.6%の構成比 2,790t |
今では全国区の野菜になっています。
関西以外の地域でも多く生産されるようになりました。
水菜の上手な選び方
- 茎が真っ白で弾力があるもの。
- 茎がしんなりしていたり、折れているものや半透明のものは避けたほうがいいでしょう。
- 葉の緑色が鮮やかで、葉の先までみずみずしいもの。
- 葉の部分は傷みやすいので、葉先が茶色くなっているものは古い証拠です。
水菜の保存法
水菜は、いたみやすい野菜なので、買ってきたら翌日までに食べましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、ポリ袋に入れてから立てるといいです。
水菜は、とても乾燥しやすいです。
なるべく外気に触れないようにし、葉先を乾燥させないようにするのがコツになります。
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