ピーマンの特徴
ピーマンは、コロンブスによって中南米原産の唐辛子がヨーロッパに伝えられた後、辛味のない唐辛子を改良して誕生したものになります。
中~大型で甘みのあるものをフランス語でピマンと呼んでいたのですが、そこからピーマンという名前がついたとされています。
日本で栽培が始まったのは明治時代からであり、一般に普及したのは戦後からになります。
カラーピーマンとは!?
現在、日本で流通しているピーマンは緑色のほか、黄・赤・黒色などのカラーピーマンがあります。
ピーマンは完熟するにつれ、緑⇒黄⇒赤に変化していきます。
ピーマンに含まれるビタミンCの量は、成熟の度合いにしたがって増えていきますが、栄養分は、赤ピーマンがもっとも多くなっています。
緑色のピーマンは開花から約40日後の未熟な実ですが、カラーピーマンは約70日かけて完熟させてから収穫したものです。
カラーピーマンのほうが手間がかかる分やや高価ですが、甘みが強く料理の彩りにもなります。
ピーマンの種類
緑ピーマン | |
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一般的にピーマンと呼ばれている種類で、熟すと赤くなって甘みが増します。
赤くなったものは中国料理でよく使われています。 炒め物から揚げ物・サラダまで、あらゆる調理法に向いています。 |
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黄ピーマン | |
完熟して黄色くなるピーマンで、サラダ等の生食や、肉詰め・煮込み料理などに向いています。
加熱しても鮮やかな色が残るのが特徴。 |
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赤ピーマン | |
緑ピーマンを完熟させたもので、甘みも栄養価も緑ピーマンの数倍あります。
緑ピーマンよりも青臭さが減って、甘みが増しています。 特にβ-カロテンやビタミンCの含有量が高いので、抗酸化作用が期待できます。 |
黒ピーマン |
ロシアで開発された鮮度の高いピーマンで、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているのが特徴。
甘みがあり、生で美味しく食べることができます。 |
ピーマンの旬
旬のカレンダー
ピーマンは、ハウス栽培が盛んであり一年中販売されていますが、旬は夏の時期である6~8月になります。
ピーマンの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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茨城県 全国収穫の24.3%の構成比 35,300t |
宮崎県 全国収穫の18.3%の構成比 26,600t |
高知県 全国収穫の8.6%の構成比 12,500t |
ピーマンは、ハウスなどの施設を使った栽培が6割以上。
11月~5月の冬春ピーマンは、宮崎や高知・鹿児島県など、暖地での生産が中心になります。
ピーマンの食べ方
ピーマンは、揚物やハンバーグ・スープ・炒めものなどによく使われている野菜。
油との相性がよく、加熱するとやわらかくなり、クセがぬけ風味がアップします。
ただ、加熱し過ぎると、香りと歯切れの良さがなくなるので、強火で短時間の調理にしましょう。
ピーマンは、タネとワタに苦味があるので、取り除いてから調理しましょう。
半割にし、タネは手で取り除き、ワタは包丁で削ぐようにすると取りやすいです。
皮をむく時は、鍋焼きグリル等で、全体が均等に焦げるまで焼きます。
焦げたら、キッチンペーパーや濡れぶきんで表面をなぞるようにすると、きれいにむくことができます。
皮をむくとやわらかな食感になり、ドレッシングなどもなじみやすくなります。
ピーマンの切り方
ピーマンの細胞は縦方向に並んでいます。
横切りするとピーマン独特の青臭さが目立つので、青臭いのが苦手な人は、縦斬りにするといいでしょう。
繊維に沿って縦にせん切りにするとシャキッとした食感で、横に切るとやわらかい食感になります。
炒めものにするときは縦切り、生で食べるときには横切りにするといいです。
ピーマンの上手な選び方
- 鮮やかな緑色で皮にハリとツヤがあるもの。
- ヘタがピンと張っていて、軽く押して弾力があるもの。
- ヘタが黒ずんでいるものは鮮度が落ちています。
ピーマンの保存法
ピーマンをひとつずつふいてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室などに入れておくと、1週間くらいは保存することが可能。
ただ、その中の1つでも傷んでいると、残りのものも傷みやすくなるので、注意が必要になります。
冷凍保存する場合は、タネを取って縦に4分割もしくは細切りなどにして、保存袋またはトレーなどに広げてラップをしてください。
凍ったまま、炒めものや煮物などの調理に使うことができるので便利です。
また、自然解凍すると、そのまま食べることもできます。
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